- 更新日 : 2023年9月21日
株やFXの相対取引と市場取引とは?違いやメリット・デメリットの解説
株やFX、仮想通貨の取引をする中で「相対取引」といった取引手法を目にする機会も多いのではないでしょうか。相対取引(あいたいとりひき)とは、証券取引所などの市場を通さずに売り手と買い手が直接取引する方法のことです。
今回の記事では相対取引の概要や市場取引との違いについて説明と、相対取引のメリット・デメリットについてもご紹介します。ぜひこの記事をきっかけに、理解を深めていただけたら幸いです。
相対取引とは
相対取引(あいたいとりひき)とは、証券取引所などの市場を通さずに売り手と買い手が直接取引することを指し、相対売買(あいたいばいばい)と呼ばれることもあります。相対取引の特徴として、当事者同士が価格や数量、決済方法などをあらかじめ決めてから取引をする点が挙げられるでしょう。
銀行や不動産業者と顧客との間の取引や、非上場株式を取得する際などに相対取引を用いるケースがほとんどです。とはいえ、相対取引では当事者同士で取引が完結する一方、不当な取引が行われる恐れがあります。そのため、実際は仲介会社を通して取引が行われるのが一般的です。
相対取引と市場取引の違い

相対取引と並んでよく取り上げられる取引に「市場取引」があります。市場取引とは、公開取引市場を通じて売買する取引のことです。価格を当事者同士で決められる相対取引に対し、市場取引では売り手と買い手の需要供給のバランスによって自動的に価格が決まるといった違いがあります。そのため、市場取引においては買い手が多くなると価格が上昇し、売り手が多くなると価格が下落する点が特徴として挙げられるでしょう。
また、不特定多数と取引できるため取引の流動性が高く、価格の相場が生まれるのも市場取引ならではといえます。
相対取引のメリット・デメリット
ここでは、相対取引のメリットとデメリットについて、紹介します。
相対取引のメリット
まず、相対取引の主なメリットとして、以下の3点が挙げられます。
- 市場価格の変動の影響を受けにくい
- 価格や決済方法などを当事者間で自由に決められる
- 非上場式が売買できる
相対取引は市場取引と異なり、市場の価格変動に影響を受けにくいほか、価格や決済方法などを当事者間で決められます。売り手と買い手が合意すれば売買が成立するため、お互いが納得のいく形で取引ができるといえるでしょう。
また、相対取引では市場価格に関係なく売買価格を決定できることから、前もって予算計画を立てやすいのもメリットといえます。
相対取引のデメリット
一方で、相対取引には以下のようなデメリットもあるため注意が必要です。
- 詐欺に遭う可能性がある
- 取引に時間がかかる
- 売買をする相手が見つかりにくい
相対取引は不特定多数の投資家の売買によって価格が決まる市場取引とは違い、取引相手との交渉次第で成立するかどうかが大きく左右されます。また、価格や決済方法を自由に決められる一方、その自由度の高さから詐欺にあうケースも見受けられます。
また、交渉して価格を決定することから、売買取引が成立するまでに一定の時間がかかる点にも注意しなければなりません。同様に、取引相手がすぐ見つかるかどうかもわからないため、すぐに売買を希望する場合には不向きな取引手法といえます。
株式やFXにおける相対取引とは
相対取引と市場取引の違い、また相対取引のメリット・デメリットについて理解したところで、株式やFXにおける相対取引についても確認しておきましょう。
株式の相対取引
株式における相対取引では、以下の2つの方法があります。
一般的な相対取引
一般的な相対取引とは、仲介業者を通さずに当事者同士で取引をする内容を自由に決められる方法のことです。契約の締結から現物の引き渡し、また決済に至るまで全てのプロセスを当事者間で行います。なお、仲介業者を通さないため手数料がかかりません。
OTC取引
OTC(over the counter)取引とは、当事者同士で取引を行い、証券会社を仲介する方法のことです。一般的な相対取引に比べて当事者間のトラブルや詐欺に遭うリスクが低減されるものの、一定の手数料が生じる点に注意が必要です。OTC取引は、市場取引と一般的な相対取引の中間的な位置づけにあるとされています。
FXの相対取引
FXでは、国内における多くの取引が相対取引となっており、FX業者と投資家の間で取引が行われます。例えば、個人投資家がドル売りをする場合、FX業者はドルを買うポジションとなるでしょう。FXの相対取引は取引価格の透明性が低いといった懸念点があるため、FXの相対取引をする際は信頼できるFX業者を選ぶことを意識しましょう。
相対取引は自由度の高い取引方法
今回の記事では相対取引の概要をはじめ、メリット・デメリットについてもお伝えしました。相対取引はすこしアナログな取引に感じるかも知れませんが、価格や決済方法を自由に決められるといった自由度の高さから、株式やFXにおいて広く利用されています。ただし、取引に時間がかかるだけでなく、条件によっては売買相手が見つかりにくい点に注意が必要です。
相対取引をきちんと理解し、安全かつ納得のいく取引を実現しましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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