ロボアドバイザーとは?メリットデメリットやおすすめ8選

ロボアドバイザーといった言葉は見聞きしたことがあるものの、具体的にどんな内容なのか今ひとつわからないといった方も多いのではないでしょうか。ロボアドバイザーは人工知能(AI)を活用した投資手法のことで、昨今人気を集めています。

今回の記事ではロボアドバイザーの概要をはじめ、メリットやデメリット、おすすめのロボアドバイザーをお伝えします。ロボアドアイザーを始めようと思っている方はぜひ、参考にしてみてください。

ロボアドバイザーとは

ロボアドバイザーは人工知能を活用したAI投資の一種で、投資家に代わって資産運用のアドバイスをするほか、運用の手伝いを行います。ロボアドバイザーは「アドバイス型」と「投資一任型」に分けられます。

【ロボアドバイザーの種類】

  • 投資一任型:投資のアドバイスから実際の資産運用まで行う
  • アドバイス型:投資のアドバイスのみ行う

このうち、アドバイス型は運用やリバランス(資産配分の見直し)を自分で行わなければならないため、投資一任型よりも手数料が安めに設定されています。そのため、ある程度投資経験がある方はもちろん、自分で投資商品を選定したい方におすすめです。

一方で、投資一任型はアドバイス型よりも手数料が高い代わりに、運用の全てをお任せできます。サラリーマンや子育て中の主婦(主夫)など、何かと時間がない方でも取り組みやすいでしょう。

ただし、ロボアドバイザーも投資の一つであることから損失が出る恐れがある点に注意が必要です。この記事では「投資一任型」のロボアドバイザーについて解説します。

ロボアドバイザーで投資するメリット

ロボアイザーで投資するメリットは主に以下の3つです。

  • 少額から資産運用が始められる
  • 資産運用の経験や実績がなくてもできる
  • 長期分散投資に適している

では、早速詳細について見ていきましょう。

少額から資産運用が始められる

ロボアドバイザーでは少額から資産運用を始められます。ロボアドバイザーによっては最低投資金額が1,000円ほどに設定されているサービスもあります。そのため、株式投資や不動産投資など、ある程度まとまった資金が必要な投資手法と異なり、初心者でも始めやすいといえます。

資産運用の経験や実績がなくてもできる

ロボアドバイザーは投資や金融に関する高度な知識を必要とせずに資産運用ができるため、投資初心者でも取り組みやすいといえるでしょう。また、ある程度の投資経験がある方でも、リバランスを考慮して投資をしようとすると難易度が上がるほか、一定の時間を取られてしまいかねません。その点においても投資一任型のロボアドバイザーを選択すれば、それらを全てお任せすることができます。

長期分散投資に適している

ロボアドバイザーは長期分散投資に適しています。卵を一つのかごに盛るな(Don’t put all eggs in one basket)」という、資産運用に関連する有名なことわざがあります。これは、一つの金融商品に多くの資金を投入すると、その商品が大幅に下落した場合、自分の資産も大きく目減りすることを指摘したことわざです。このようなリスクを減らすうえで、「分散投資」を意識することは欠かせないでしょう。

この点、ロボアドバイザーは長期分散投資を行う前提で資産配分が行われるため、長期分散投資をしたいと考えている人におすすめです。

ロボアドバイザーで投資するデメリットや注意点

ロボアドバイザーにはさまざまなメリットがある一方で、以下の点に注意が必要です。

  • 手数料が高めに設定されている
  • NISA対応しているロボアドバイザーが少ない
  • 元本割れの恐れがある

手数料が高めに設定されている

先述したように、投資一任型のロボアドバイザーはアドバイス型に比べ、手数料が高めに設定されています。場合によっては、一般的に手数料がかかるとされる投資信託やETFの直接購入よりも高い手数料がかかることもあるでしょう。

そのため、投資一任型のロボアドバイザーの利用を検討する際はどの程度の手数料がかかるのか、また年間の運用コストなども考慮することが大切です。

NISA対応しているロボアドバイザーが少ない

ロボアドバイザーでNISAに対応しているものは非常に少なく、NISAに対応している投資一任型のロボアドバイザーは以下の通りです(2023年8月時点)。

ロボアド名一般NISAつみたてNISA
SUSTEN(※)×
ウェルスナビ×
らくらく投資

(※)2024年からスタートする新NISAへの対応も予定

上記の表からもわかるように、NISA対応のロボアドを使いたいと考えている場合、選択肢が少ない点に注意しましょう。なお、すでに別の金融機関でNISA口座を開設している場合、金融機関の変更手続きが必要となります。

元本割れの恐れがある

ロボアドバイザーは投資の一つであることから、元本割れの恐れがあります。そもそもの前提として、ロボアドバイザーはAIが投資を支援することを主な目的としています。利用者の投資目的や投資資金、リスク許容度などさまざまな情報を加味したうえで、適切なポートフォリオを作ってもらえる一方、それはあくまでも利用者の希望に見合ったポートフォリオを提案しているだけであって、損をしないわけではない点に注意が必要です。

また、多くのロボアドバイザーは長期保有を前提として商品設計がなされています。よって、株やFXの自動売買とは異なり、短期間で利益を出す投資手法には適しておらず、短期的には含み損が出てしまう可能性もあるでしょう。

元本割れをどうしても避けたい場合にはロボアドバイザーではなく、元本保証された保険商品や定期預金を検討することをおすすめします。

おすすめのロボアドバイザー8選

ここでは投資一任型のうち、おすすめのロボアドバイザーを8つ取り上げてみました。

ウェルスナビ

運用タイプ投資一任型
運用手数料(税込)年率1.1%
最低投資額1万円~
節税機能(※)

(※)リバランスの際にポートフォリオの中で損失が発生しているものを見つけ出し、利益が出ているものと併せて売却することで、利益と損失を相殺して税金の負担を減らす機能のこと

ウェルスナビは、運用設定のしやすさについて高い評価を得ているロボアドバイザーです。リスク許容度に合わせて最適な組み合わせをしてくれるほか、株式や不動産などにも全自動で資産運用ができます。

参考:ウェルスナビ公式サイト

FOLIO ROBO PRO

運用タイプ投資一任型
運用手数料(税込)年率1.1%(~3,000万円)
年率0.55%(3,000万円~)
最低投資額10万円~
節税機能×

FOLIO ROBO PROは、株式会社FOLIOが運営しているロボアドバイザーです。AI技術による予測機能を利用しているほか、ロボアドでは珍しく月に1度のリバランスを行いながら積極的な利益の追求も目指しています。そのため、短期でも利益を出しやすく、ダイナミックな運用をしたい方におすすめです。

参考:FOLIO ROBO PRO公式サイト

SUSTEN

運用タイプ投資一任型
運用手数料(税込)利益に対し、1.1/6~1.1/9
最低投資額1万円~
節税機能

SUSTENは日本で初めて誕生した、完全成果報酬型のお任せ資産運用サービスです。従来の資産運用サービスと異なり、過去最高評価額を更新したときにしか手数料が発生しません。また、最新の金融工学理論を反映した運用をしており、高い実績を出すことが期待されているロボアドバイザーとしても知られています。

参考:SUSTEN公式サイト

ダイワファンドラップONLINE

運用タイプ投資一任型
運用手数料(税込)年率1.1%
最低投資額1万円~
節税機能

大和証券が提供しているロボアドバイザーです。大和証券は対面型の証券会社であるため、ロボアドバイザーを使う中で不明点や困ったことがあれば最寄りの店舗で気軽に相談できます。

参考:ダイワファンドラップONLINE公式サイト

THEO+ docomo

運用タイプ投資一任型
運用手数料(税込)最大年率1.1%(税込)
最低投資額1万円~
節税機能

THEO+ docomoは、NTTドコモがロボアドバイザーサービスの「THEO」と連携して提供しているロボアドバイザーです。資産運用をしながら、dポイントを貯められるのが魅力で、ドコモ回線を利用している場合は通常の1.5倍のポイントが貯まります。そのため、ドコモユーザーやdポイントを貯めている人におすすめのロボアドバイザーです。

参考:THEO+ docomo公式サイト

SBIラップ

運用タイプ投資一任型
運用手数料(税込)AI投資コース: 年率0.66%
匠の運用コース: 年率0.77%
最低投資額1万円~
節税機能×

SBIラップは、SBI証券と「FOLIO」が共同開発しているAIを活用したロボアドバイザーです。SBIラップには、AI投資コースと匠の運用コース(野村アセットマネジメントが独自開発した投資戦略を用いる)の2種類があり、どちらか一方を選択するか併用するかを選べます。また、グローバル投資を少額から手軽に始められるのも人気の理由です。

参考:SBIラップ公式サイト

WealthWing

運用タイプ投資一任型
運用手数料(税込)月額330円(※情報利用料としての扱い)+年率0.99%
最低投資額15万円~
節税機能×

WealthWingは、株式会社スマートプラスが運営する日本株に特化したロボアドバイザーサービスです。投資先の選定から売買・リバランスまでを一括して行うほか、アクティブ投資×下落緩和機能によって期待リターンの高い銘柄に投資するのが特徴です。また、ANAグループと連携しており、運用額に応じてマイルが貯まります。

参考:WealthWing公式サイト

楽ラップ

運用タイプ投資一任型
運用手数料(税込)固定報酬型: 年率0.715%成功報酬併用型: 年率0.605%+運用益の5.5%
最低投資額1万円~
節税機能×

楽ラップは楽天証券が提供するロボアドバイザーで、9つの運用コースの中から自分のニーズに合ったものを選択して運用します。楽天証券の口座をすでに開設している場合、専用口座の手続きをせずに申し込めるため、楽天証券の利用者にとっては利用しやすいといえるでしょう。また、楽ラップには不安定な相場環境下で値動きのブレを調整できる「DRC機能」といったリスク回避機能があり、投資初心者でも安心して利用できます。

参考:楽ラップ公式サイト

ロボアドバイザーの選び方

ここでは、ロボアドバイザーの選び方について紹介します。

運用手法

ロボアドバイザーの選び方 運用手法

まずはロボアドバイザーを始めるにあたって「アドバイス型」にするのか、「投資一任型」にするのかを決める必要があります。このうち、アドバイス型は投資商品の選定からリバランスまで自分で行わなければならず、投資初心者はもちろん、忙しい方にとってハードルが高いのが難点です。

そのため、多忙で時間が取れない、または自分で商品選定やリバランスを行うのが不安といった方は「投資一任型」のロボアドバイザーを選ぶとよいでしょう。

手数料

投資一任型のロボアドバイザーはアドバイス型と比較して手数料が高く設定されています。そのため、投資一任型のロボアドバイザーを選ぶ場合、運用手数料と信託報酬の合計が安いサービスを選ぶことを意識しましょう。なお、運用手数料はサービスを利用する際に発生する費用で、信託報酬はサービスの投資先で発生する費用のことを指します。

運用手数料が高いと運用によって得られた利益が減ってしまうため、事前に手数料について確認しておくことが大切です。

投資対象

ロボアドバイザーの投資対象や投資手法は運営会社によって異なるものの、一般的には投資信託やETFを主としています。投資を始める前に、自分の運用ニーズに合った投資対象があるかどうか、確認しておくとよいでしょう。

最低投資金額

ロボアドバイザーによって最低投資金額は異なります。安いところではマネックス証券のON COMPASSといった1,000円から投資できるサービスがありますが、中には1万円、10万円を最低投資金額として設定しているサービスもあるため、口座開設前に最低投資金額について確認しておくことが大切です。

ロボアドバイザーは忙しい人におすすめの投資手法

今回の記事ではロボアドバイザーの概要をはじめ、メリットやデメリット、おすすめのロボアドバイザーをお伝えしました。特に投資一任型のロボアドバイザーは商品選定から運用まで行ってくれるため、投資初心者はもちろん、普段忙しい方にもおすすめです。

ロボアドバイザーは投資の一つであるため、元本割れの可能性がある点に注意しなければなりません。それを理解したうえで、ロボアドバイザーに興味がある方はぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。