楽天証券とは?メリットや注意点、ツールの解説

投資を始める際に、どの証券会社で口座開設するのか悩む方もいるでしょう。この記事では数ある証券会社の中で、ネット系証券会社の一つである楽天証券にスポットを当て、その概要ならびに、メリットやデメリットおよび注意点についてご説明します。また、楽天証券に口座開設をする手順や口座開設をしたら利用できるツールやアプリについてもご紹介します。

楽天証券とは?

楽天証券の特徴と基本情報についてご説明します。

楽天証券の特徴

楽天証券は、楽天グループの他サービスとのシナジー効果により、幅広い世代の顧客集客力を誇る、楽天グループのネット証券会社です。

楽天証券の前身は、1999年に設立された日本初のオンライン専業証券「ディーエルジェイディレクト・エスエフジー証券株式会社」です。その証券会社を2003年に楽天株式会社が買収し、完全子会社化しました。2004年には現在の商号である「楽天証券」に変更しています。

2022年10月には、楽天証券の強みに、みずほ証券の商品力や銀・信・証連携を活用した総合資産コンサルティング力といった強みを加えて、「あらゆる個人のお客さまのニーズに応える、本格的なハイブリッド型の総合資産コンサルティングサービス」を共同で実現するために同社との戦略的な提携を発表しました。この提携に伴い、楽天証券は普通株式の19.99%をみずほ証券に譲渡しています。

楽天証券の基本情報

口座数8,647,107口座(2022年12月現在)
手数料
※国内株式の場合
超割コース(現物取引手数料)5万円まで 55円(税込)
10万円まで 99円(税込)
いちにち定額コース1日の約定代金合計
100万円まで 0円
かぶミニ(単元未満株取引)買付 無料
売却 11円/回
国内株銘柄
  • 東京証券取引所上場株式
    (プライム、スタンダード、グロース)
  • 名古屋証券取引所上場株式
    (プレミア、メイン、ネクストの各単独上場銘柄)
投資信託本数2,631本(2023年7月現在)
外国株銘柄数米国株4857、中国株1586、アセアン株231(2023年7月現在)
NISA対応可
iDeCo対応可
単元未満株対応可(かぶミニ™)※1株からの売買可能

楽天証券のメリットや強み

楽天証券には、以下のようなメリットや強みがあります。

楽天グループとのサービス連携が図れる

楽天グループの他のサービスとの連携を図れる点は、楽天のサービスユーザーにとって大きなメリットと言えます。

楽天証券では、売買手数料の一定割合について楽天ポイントのポイントバックが受けられ、かつ楽天カードや楽天カードからチャージした楽天キャッシュによって投資信託の積み立てを行うとポイント還元を受けられます。また、他の楽天サービスを利用してたまった楽天ポイントは、1ポイント=1円から楽天証券での投資に利用できます(ポイント投資)。

楽天証券で投資をすることによって、さらに楽天ポイントがたまり、かつたまった楽天ポイントは投資にも利用できるため、楽天のサービスユーザーにとっては楽天ポイントを獲得しやすく、利用しやすい証券会社と言えます。

手数料が安い

楽天証券は手数料が安いのも魅力の一つです。具体例として国内株式の現物取引の手数料についてご紹介します。手数料は以下の「超割コース」と「いちにち定額コース」の2コースから選択ができます。

【超割コース】

1回の取引金額で取引手数料が決まるコースで、手数料の1%分がポイントバックされます。

約定代金取引手数料(税込)
5万円まで55円(税込)
10万円まで99円(税込)
20万円まで115円(税込)
50万円まで275円(税込)
100万円まで535円(税込)
150万円まで640円(税込)
3,000万円まで1,013円(税込)
3,000万円超1,070円(税込)

引用:手数料|楽天証券

【いちにち定額コース】

1日の合計取引金額で取引手数料が決まるコースです。

1日の約定代金合計取引手数料(税込)
100万円まで0円
200万円まで2,200円(税込)
300万円まで
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)を追加。
3,300円(税込)

引用:手数料|楽天証券

「超割コース」は1回の注文での約定代金が大きい方や取引頻度の多い方に向いています。一方で「いちにち定額コース」は約定代金が1日100万円以下であれば手数料は無料であるため、少額での取引を行う方や、1日に何度も取引を行う方に向いています。

またポイント投資では、楽天ポイントを買付代金と取引手数料に使えるので、現金を使わず投資ができます。

取引ソフトやアプリの使い勝手がよい

楽天証券は取引ソフトやアプリが充実しており、銘柄の絞り込みや売買の見極めのために必要な情報の入手から、注文まで行えます。

またスマホアプリも画面のカスタマイズを行えますし、国内株式の他、米国株式が注文できるのは利便性が高いと言えます。

また楽天証券に口座を開設すると、日経テレコンの楽天証券版を利用できます。取引ソフトやアプリを通じてPCやスマホから、日経新聞の朝刊と夕刊のほか、日本産業新聞、日経MJ(流通新聞)の記事を無料で読むことができる点も大きなメリットといえるでしょう。

取引できる商品が多い

楽天証券は、取引できる商品のラインナップが幅広いのも魅力です。国内株式はもとより、米国株式、中国株式、アセアン(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)株式の取引ができるほか、債券、投資信託、海外ETF、金・プラチナ、FXなどさまざまな投資商品の取引が可能です。

楽天証券のデメリットや注意点

楽天証券には、以下のようなデメリットや注意点があります。

IPO株の取り扱いが少ない

楽天証券はIPO株(新規上場株式)の取り扱いが少ない点がデメリットです。

2022年に楽天証券が取り扱ったIPO銘柄数は65件。SBI証券が2022年に取り扱ったIPO銘柄数の89件と比較すると、やや取り扱い件数が少ないと言えます。

しかし、みずほ証券との提携において「みずほ証券が引受・組成を行う株式(IPO/PO)・債券(プライマリー商品/売出外債等)等を楽天証券に販売委託することにより、楽天証券のお客さまの商品選択肢のさらなる拡充を図る」ことが発表されていますので、今後は取り扱い件数が伸びていく可能性はあります。

また、楽天証券のIPOは100%平等抽選となっており、取引実績や資産にかかわらず平等に抽選される点は他の証券会社にないメリットです。

担当の営業マンに相談できない

ネット証券会社であるため、担当の営業マンに相談できないというデメリットがあります。しかし、ロボアドバイザーを活用できるほか、公正中立、第三者的な立場のIFA(Independent Financial Advisor)に投資相談をしたり、サポートが受けられたりするサービス(有料)もあります。

また、みずほ証券との提携において「楽天証券のお客さまに対し、お客さまのニーズやライフプランに応じた<みずほ>の総合資産コンサルティングサービスを資産形成・資産運用サービスの新たな選択肢として紹介し、より広範なニーズへの対応を図る」と発表されており、ネット証券会社でありながらも相談チャネルは増えていく可能性があります。

楽天証券の口座開設方法

楽天証券の口座開設方法は、以下の通りです。

1.口座開設の申し込み

楽天証券のホームページ内の「口座開設」ボタンをクリックし、初めにメール登録を行います。その際、「楽天会員の方」を選択すると、楽天会員メールアドレスが楽天証券に登録されることになります。また、「楽天会員ではない方」を選択した場合は、メール送信画面から登録するメールアドレスを入力し、楽天証券から送信されるメールのURLから手続きを進めます。

2.本人確認書類の選択・提出および本人情報の入力

提出する本人確認書類を選択してアップロードを行った後、本人情報の入力を行います。スマートフォン+運転免許証または個人番号カードをお持ちの方は「スマホで本人確認」が可能です。この場合、翌営業日以降にログインIDが発行されます。スマートフォン+運転免許証または個人番号カードをお持ちでない方は「書類アップロードで本人確認」を行います。この場合、ログインIDなどを郵送で受け取るまでにおよそ5営業日を要します。

3.マイナンバーの提出などの初期設定

ログインIDとパスワードがそろうと、楽天証券にログインできます。初めてログインした際には、マイナンバーや勤務先、国籍の入力など初期設定が必要です。初期設定が完了すれば口座開設は完了となり、取引が開始できます。

楽天証券で使える主なツールやアプリ

MARKETSPEEDⅡ

MARKETSPEEDⅡは、パソコンにダウンロードし、無料で利用できるトレーディングツールです。投資に必要な情報を見られるだけでなく、1画面でなるべく完結かつワンクリックで画面切り替えができるなど、バージョンアップに伴い利便性が格段に高くなったツールです。MARKETSPEEDⅡでは、国内株式(現物取引・信用取引)、米国株式(現物取引・信用取引)、株価指数先物・オプション、商品先物の取引が行えます。また、国内株式については事前に登録した条件に合致したときに自動で注文が発注されるアルゴ注文機能も搭載されています。

MARKETSPEED FX

MARKETSPEED FXは、パソコンにダウンロードし、無料で利用できるFX(外国為替証拠金取引)に特化したトレーディングツールです。MARKETSPEED FXは、スピード・操作性・機能性に優れた、信頼性の高いツールで、チャート画面には約40種類のテクニカル分析指標と豊富な描画系機能が搭載されおり、チャート画面からのダイレクト発注も可能です。

iSPEED

iSPEEDは、無料で利用できるスマートフォンアプリです。各種指数や為替レート、ニュース、ランキングなどの情報を閲覧できるほか、最大3,000銘柄まで登録できるお気に入り銘柄情報を確認できます。iSPEED上で取引できるのは国内株式(現物取引・信用取引)、米国株式(現物取引・信用取引)、CFDで、アルゴ注文・IFD注文にも対応しています。また、Apple Watchとの連動も可能であるため、スマートフォンを開かなくても株価やニュースヘッドラインを確認できます。

iSPEED FX

iSPEED FXは、無料で利用できるFX(外国為替証拠金取引)に特化したスマートフォンアプリです。為替レートはもちろん、ニュース、12種類のテクニカルチャートと4画面同時表示が可能なチャート機能などが搭載されています。リアルタイムのチャートを見ながら、ASストリーミング注文できる新機能「ASスピード発注」など、注文機能も充実しています。

初心者や楽天ユーザーにおすすめ

楽天証券は投資初心者や楽天ユーザーにおすすめの証券会社です。

投資には興味がありつつも、証券会社で口座を開くことにハードルが高く感じられるという方も多いことでしょう。しかし、楽天市場や楽天カード、楽天トラベルなど楽天グループのサービスユーザーであれば、投資経験がなくても楽天証券との親和性が高く感じられるのではないでしょうか。楽天証券であれば、楽天ポイントによるポイント投資から始められ、かぶミニ(単元未満株)で1株から買付ができるなど、手数料をかけずに少額取引から始めることもできます。

また、楽天証券が提供しているトレーディングツールは、口座開設すれば誰でも無料で使え、投資上級者にも評判が高いツールです。すでに他の証券会社に口座開設をしている方も、トレーディングツールの利便性の高さを享受するために楽天証券での口座開設をしてみてはいかがでしょうか?

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。