- 更新日 : 2023年8月18日
成行注文と指値注文とは?メリット・デメリットや使い分けの解説
株式を売買する際、注文方法を「成行注文」「指値注文」のどちらにしたらいいか悩む方も多いのではないでしょうか。状況や目的に見合っていない注文方法をしてしまうと、損をしてしまう恐れがあるため注意が必要です。今回の記事では成行注文と指値注文のメリット・デメリットをはじめ、上手な使い分けについて解説します。
目次
成行注文とは
成行注文(なりゆきちゅうもん)とは、株の売買時に値段を指定せずに注文する方法のことです。値段にこだわらずに売買をしたいという方に向いている注文方法といえます。
成行注文のメリット
成行注文のメリットとして、主に以下の2つが挙げられます。
すぐに売買ができる
成行注文は、注文してから取引が成立するまでのスピードが早いことがメリットです。成行注文では、一番高く買い注文した人との間で売買が成立します。時間優先の注文方法であることから、今後株価が上がりそうな銘柄に対してチャンスを逃さずに購入できるでしょう。
優先的に売買が成立する
成行注文は指値注文よりも優先的に処理されるため、取引を成立させられやすい特徴があります。株価が下がりそうなタイミングで損切りをしたいといったケースにおいては、成行注文が効果的です。
成行注文のデメリットやリスク
成行注文のデメリットやリスクは、以下の通りです。
思わぬ高値づかみになる可能性がある
価格を指定せずに注文する成行注文ではすぐに売買が成立するため、思ったよりも高い価格で注文が成立してしまうケースも少なくありません。売る場合も同様、相場よりも低い価格で注文が成立する恐れがある点に注意が必要です。
約定しないこともある
成行注文はスムーズな約定が利点である一方、市場の状況によっては指定した期間内に約定しないことがあります。例えば、売買したいという人が現れない、先に同様の成行注文をした人がいるといったケースが挙げられるでしょう。また、特別気配(価格が適正と認められない場合)が出ているときも同様に約定されません。
指値注文とは
指値注文(さしねちゅうもん)とは、株の売買時に値段を指定して注文する方法のことです。買い注文の場合は指値以下の株価、売り注文の場合は指値以上の株価にならない限り、注文が成立しない点が特徴として挙げられます。
仮に指値で1,000円と決めて買い注文をした場合、株価が1,000円以下にならない限り、注文は成立しません。反対に1,000円の指値で売り注文をした場合、株価が1,000円以上にならなければ売買が成立することはありません。
指値注文のメリット
指値注文のメリットとして、以下の2つが挙げられます。
成立価格をコントロールできる
指値注文では、希望価格で売買ができるのが一番のメリットといえます。意図せぬ価格で取引が成立することを防げるため、買いの場合は希望価格以上の取引が成立することはありません(同様に売りの場合は希望価格以下の値段では取引が成立しない)。このように、指値注文では成立価格をコントロールができるのが魅力といえます。
注文を出しておくことで自動的に約定される
あらかじめ指値注文を出しておくことで、指定した価格に到達した時点で自動的に約定されます。事前に取引の予約ができるため、株価の値動きを随時確認する必要はなく、こまめに値動きをチェックできない方に向いているでしょう。
指値注文のデメリットやリスク
指値注文のデメリットやリスクとして、以下の2つが挙げられます。
注文の機会を逃す恐れがある
値段を指定する指値注文では、注文の機会を逃す恐れがある点に注意が必要です。その理由として、先にも述べたように成行注文が全て約定したあとに、指値注文が処理されることが挙げられるからです。指値注文では注文成立までに時間がかかることを理解しておきましょう。
損切りができず損失が大きくなるケースもある
指値注文では自動的に約定がなされるといった利点がある一方、損失を生み出す恐れもある点に気をつけなければなりません。株価の値動きを常に確認する必要がないとはいえ、定期的なチェックは欠かさないように心がけましょう。
成行注文と指値注文の使い分け
ここまでに述べた特徴を踏まえ、取引の成立を重視したい場合は成行注文、価格を重視したい場合は指値注文が適しているといえます。とはいえ、買い注文と売り注文において、どちらの注文方法を選んだら良いのかわからないと悩む人も多いかもしれません。その場合は、目的や状況に合わせてどちらかを選ぶと良いでしょう。
ここでは成行注文と指値注文の使い分けについて、詳しくご紹介します。
買い注文の場合
- 成行注文:買うべきタイミングを逃したくないとき
- 指値注文:高い価格で買いたくないとき
今後成長が見込める銘柄であれば、成行注文をすることで早期に対象銘柄を保有できます。ニュースなどで株価が上がるタイミングがわかれば、その時点で注文すると良いでしょう。
一方、今の株価より安く買いたい場合には指値注文が適しているほか、長期投資を考えている人にも指値注文がおすすめです。また、株価が下がったタイミングで買う「逆張り」をする場合にも指値注文が行われるケースが多く見受けられます。
売り注文の場合
- 成行注文:すぐに手放したいとき
- 指値注文:希望の価格で売りたいとき
どうしても今すぐ売りたい銘柄がある場合、成行注文の検討がおすすめです。今後、価格が上がる見込みがないと判断したのであれば、そのタイミングで素早く売ると良いでしょう。
一方で、希望の価格で売りたい場合には指値注文を選択すると良いでしょう。しかし、株価が下がり続けた場合には約定タイミングを逃してしまい、損失が増える恐れがある点に注意が必要です。
成行注文と指値注文を賢く使い分けよう
今回の記事では成行注文と指値注文のメリット・デメリットをはじめ、上手な使い分けについてご紹介しました。状況や目的に応じて注文方法を変えることで、より効率的に株式の売買を進められるでしょう。
とはいえ、株式を売買する際は目的を明確にすることが大切です。目標が曖昧なまま売買をしてしまうと、思わぬ損失を生んでしまう恐れがあります。そうした事態を避けるためにも、しっかりと考えた上で取引を行いましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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