レバナスとは?株価推移や配当利回り、おすすめの証券会社を解説

2021年にSNSで大きな話題を呼んだ、レバレッジ型投資信託「レバナス」について詳しくまとめた記事です。レバナスのチャートを元に主要銘柄や株価の推移をご紹介し、レバナスのメリットとデメリット(注意点)、証券会社ごとの違いや各社の特徴まで幅広く解説します。レバナスや新しい投資法に興味がある方、証券会社選びに迷っている方はぜひ参考にしてくださいね。

レバナスとは?配当利回りは?

レバナスは、対象となる指数「NASDAQ(ナスダック)100」の1日の変動率に一定のレバレッジ(=倍率)をかけた値動きで運用されるレバレッジ型投資信託や上場投資信託(ETF)のことです。レバレッジの「レバ」と、ナスダック100株価指数の「ナス」を組み合わせ、通称「レバナス」と呼ばれています。

NASDAQ-100の株価指数(米ドルベース)の値動きのおおむね2倍程度になるように設計されていることから、レバレッジ効果によるハイリターンが期待できるとして2021年ごろから一部の投資家の間で大きな話題になりました。アップルやアマゾンなど、成長著しい米国企業の銘柄が集まっていることも注目を集めた理由の一つです。

運用会社ベンチマーク経費率総資産
(2023年4月25日時点)
iFree
レバレッジ
NASDAQ100
大和アセットマネジメントNASDAQ-1001.05%1,751億円
楽天レバレッジ
NASDAQ-100
(愛称:レバナス)
楽天投信投資顧問NASDAQ-1000.86%329億円
auAM
レバレッジ
NASDAQ100
auアセットマネジメントNASDAQ-100※2022年7月28日より運用開始のため該当事項なし37億円

レバナスの構成銘柄

レバナスは、ナスダックに上場している数千にものぼる銘柄のうち、時価総額上位100社のみを対象とした「NASDAQ100」の銘柄で構成されています。ハイテク(情報技術)やテック系といった今後成長が見込まれるセクターの銘柄が多数上場しており、いわば世界有数のベンチャー向け市場です。ランク10位までの銘柄を見てみると、世界をけん引する企業が名を連ねていますね。なお、ナスダック市場の全銘柄を対象とした「NASDAQ総合指数」とは異なるため注意しましょう。

NASDAQ-
100指数
時価総額
ランク
銘柄名シンボル組入比率(ウエイト)
1Apple Inc(アップル)AAPL12.57
2Microsoft Corp(マイクロソフト)MSFT12.48
3Amazon.com Inc(アマゾン)AMZN6.535
4NVIDIA Corp(エヌビディア)NVDA5.181
5Alphabet Inc(アルファベット)GOOGL3.815
6Alphabet Inc(アルファベット)GOOG3.769
7Meta Platforms Inc (メタ)META3.665
8Tesla Inc(テスラ)TSLA3.114
9Broadcom Inc(ブロードコム)AVGO2.041
10PepsiCo Inc(ペプシコ)PEP1.975

※2023年4月25日時点でのデータです。

組入比率を見ると、上位10社で全体の半分以上を占めていることがわかります。セクター比率はApple社やマイクロソフトなどのハイテクが約50%、次いでグーグルやメタなどのコミュニケーションサービス、アマゾンやテスラなどの一般消費財が約16%ずつ、ヘルスケアが約6.5%、生活必需品が約6️%、資本財が3.5%、公益事業が1.2%、エネルギー事業が0.45%です。

レバナスの株価推移チャート

レバナスが日本で注目を集めはじめた、2021年からの株価推移チャートを見てみましょう。2020年前半から続く新型コロナウイルスの影響、2022年初頭からのロシアによるウクライナ侵攻の影響を受けながらも比較的良好かつ安定的なパフォーマンスを維持しています。2022年に大きな下落を見せましたが、2022年10月から12月期には銘柄が前年の同じ時期と比べて増収・増益となっている企業もありました。

セクター別に見ると、2022年度に大きく利益を伸ばしたのは一般消費財・サービス、資本財・サービスで、中でもテスラやエアアンドビーなど、日本でも話題のEV車関連の銘柄が堅調でした。

参考:iFreeレバレッジ NASDAQ100|大和アセットマネジメント

レバナスのメリット

レバナスは投資初心者を中心に人気を集めています。一般的な投資信託と比較して、どのようなメリットが期待されるのでしょうか。

少額投資が可能

2021年に一部の投資初心者の間で話題を呼んだ背景には、レバナスの「少額から投資できる」という特性が影響しています。NASDAQ100指数に対して2倍のレバレッジがかけられているため、本来所有している手元資金よりも多い金額での取引となっています。まとまった金額がない方でも少額から投資を始められる仕組みです。

高いリターンが見込める

基準価額の動きがNASDAQ100指数の騰落率の約2倍になるように運用されているため、本来の指数の推移を超える高いリターンが望めます。

例えば、基準日のNASDAQ100指数を100として、翌日には110に上昇したとします。レバレッジなしの場合、利益は+10%です。しかしながら、レバナスでは2倍のレバレッジがかかっているため+20%の利益となります。てこの原理にも例えられるこの仕組みによって、レバナスは「少額で高いリターンを出せる投資信託」だと認知されたのです。

レバナスのデメリットや注意点

大きなリターンが期待される一方、レバナスはハイリスク商品でもあります。ミスマッチを防ぐためにも、レバナスのデメリットや注意点を3つ見ていきましょう。

リスクが高い

NASDAQ100指数の2倍の動きで運用されることから、上昇によるリターンが期待できる反面、下落した場合の損失も大きく出やすくなります。実際に2021年末〜2022年12月にかけて、レバナスの基準価額は50%以上も下落しました。損失にもレバレッジがかかる「ハイリスクハイリターン商品」であると理解しておきましょう。

長期保有には向かない

2021年以前は比較的安定的に推移していましたが、レバナスは決して長期保有に向いている投資商品ではありません。レバレッジがかかっている投資信託は、売りと買いが拮抗(きっこう)して相場の方向性が定まらないときに基準価額を下げ続ける傾向にあります。下落期間が長くなるほど累積効果も拡大するため、長期保有は避け、短期間でピンポイント的に利用しましょう。

日々の値動きが大きい

レバレッジがかかっている分、騰落の動きが激しいのもレバナスの注意点の一つです。値動きやトレンドを読みづらい投資初心者がむやみにチャレンジすると、思わぬ損失を出す可能性があります。実際に2021年〜2022年の株価下落を受けて、SNSでは日本の投資初心者たちの悲痛な叫びも見られました。特性を考えると短期売買に慣れており、かつ外国企業のトレンドや情報を読み取れるプロもしくはセミプロ投資家向けの投資商品といえるでしょう。

手数料の負担が大きい

商品によっては手数料が高く、運用コストの負担が大きくなりやすいことも知っておきましょう。選ぶ商品によって差がありますが、一例として大和アセットマネジメントの「iFreeレバレッジ NASDAQ100」を挙げると運用管理費用(信託報酬)として年率0.99%(2023年3月31日時点)がかかります。信託報酬のほかにも他券会社ごとに売買委託手数料や費用を外国で保管する場合の費用などがかかり、これらは最終的なリターンにも大きな影響を与えるものです。

レバナスに限ったことではありませんが、投資を始める際は手数料や隠れたコストも十分調べた上で商品とファンドを決定しましょう。

レバナスにおすすめの証券会社

最後に、レバナスを始めるときにおすすめの証券会社を4社ご紹介します。各社の特徴を比較しながら選んでみてくださいね。

SBI証券

1944年設立のSBI証券は、歴史が古く米国株取引や先物取引で人気を集める証券会社です。投資信託に限らず幅広い商品を取り扱っており、ネット証券最大手の信頼と実績があります。「iFreeレバレッジ NASDAQ100」を取り扱っており、買付も解約も100円以上1円単位で可能です。インターネット経由で申し込む場合の買付手数料は0円(対面の場合は2.2%)。投資信託の保有でTポイントがたまり、たまったポイントを投資にまわすこともできます。

マネックス証券

1999年設立、総合金融サービスを展開するマネックスグループの証券会社です。「iFreeレバレッジNASDAQ100」「楽天レバレッジNASDAQ-100」「auAMレバレッジ NASDAQ100」など、さまざまな銘柄を取り扱っています。購入時の申込手数料は0円です。「毎日つみたて」サービスを設定すると、毎日自動的に投資信託の買付を行えます。

楽天証券

1999年設立の楽天証券は、お得度の高いネット証券の代表格。自社グループ商品として「楽天レバレッジNASDAQ-100」も展開しています。

最大の魅力は楽天グループ独自のポイント制度です。、楽天ポイントを使って投資信託を購入でき、一定の条件のもと、楽天で買い物をしたときのポイント倍率が+0.5倍になります。楽天証券での取引や投資信託残高に応じて、ポイントなどの特典も付与されます。投資信託の買付手数料は0円です。

GMOクリック証券

2005年設立のGMOクリック証券は、GMOフィナンシャルホールディングスのグループ会社です。口座開設や維持、入出金、買付などにかかる各種手数料は0円となっています。値動きや保有状況、ニュースなどをまとめてチェックできる専用アプリケーションが展開されている点も投資初心者から選ばれている理由の一つです。

リスクを理解してミスマッチを防ごう

レバナスと検索すると「少額から大きく増える」と表示される一方で、「どんどんお金がなくなる」と正反対の言葉も目にします。投資商品全てにいえることですが、投資にはリスクがつきものです。最初から絶対にプラスになるとわかっている商品も絶対にマイナスになるとわかっている商品もありません。

他人の感覚的な言葉に左右されることなく、まずはレバナスがハイリスクハイリターン商品であることを理解しましょう。ミスマッチを防ぐためにもメリットとデメリットを比較しながら冷静に判断することが大切です。

よくある質問

レバナスとは?

レバレッジの「レバ」とナスダックの「ナス」を組み合わせた言葉で、対象となる「NASDAQ(ナスダック)100」の1日の変動率に一定のレバレッジ(=倍率)をかけた値動きで運用されるレバレッジ型投資信託や上場投資信託(ETF)のことです。詳しくはこちらをご覧ください。詳しくはこちらをご覧ください。

レバナスにおすすめの証券会社は?

インターネットによる申し込み時の買付手数料が0円のSBI証券、マネックス証券、楽天証券、GMO証券の4社です。詳しくはこちらをご覧ください。詳しくはこちらをご覧ください。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。