VWOとは?株価推移や配当利回り、おすすめの証券会社を解説

新興国市場への投資を考えている方は、VWOについて知りたいのではないでしょうか。VWOは中国や台湾、ブラジルといった新興国市場を投資対象としており、約5,700の株式銘柄へ投資できるETF(上場投資信託)です。

本記事ではVWOの株価推移やチャート、投資するメリットや注意点について解説していきます。VWOが購入できるおすすめの証券会社もご紹介しているので、口座開設時の参考にしてみてください。

VWOとは?配当利回りは?

VWOとは、世界最大級の運用会社であるバンガード社が提供するETFのことです。VWOは全世界の新興国株式を投資対象としており、中国や台湾、ブラジルといった新興国の約5,700銘柄へ分散投資が行えます。

VWOの基本情報は、以下の通りです。

ティッカーVWO
名称バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF
運用会社バンガード社
設定日2005/03/04
連動指数FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス
投資対象全世界の新興国株式
投資対象銘柄数5,713銘柄
決算年4回(3月、6月、9月、12月)
経費率0.08%
純資産総額(十億USD)69.970
設定来
トータルリターン
5.30%
直近配当利回り4.55%

※2023年5月末時点

VWOの直近配当利回りは4.55%となっています。配当利回りとは、投資額に対する年間配当金の割合を示す指標のことです。VWOの直近配当利回りは、バンガード社の米国ETFなどと比較して高い利回りとなっているため、配当利回りを重視する場合はVWOを購入すると良いでしょう。

VWOの構成銘柄

VWOは全世界の新興国市場の株式を構成銘柄としています。上位銘柄には中国のテンセントホールディングスや、アリババグループなどの大型株が組み入れられており、今後も成長が見込める企業の銘柄が並んでいます。

VWOの構成銘柄は、以下の通りです。

構成上位10銘柄比率
1Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd.6.0%
2Tencent Holdings Ltd.4.1%
3Alibaba Group Holding Ltd.2.6%
4Reliance Industries Ltd.1.3%
5Meituan1.2%
6Infosys Ltd.0.9%
7Vale SA0.9%
8China Construction Bank Corp.0.9%
9Housing Development Finance Corp. Ltd.0.8%
10JD.com Inc.0.7%

※2023年5月末時点

また、組入業種比率は、以下の通りです。

組入業種組入比率
1テクノロジー23.4%
2金融20.2%
3一般消費財13.1%
4資本財8.7%
5素材7.9%
6生活必需品6.4%
7エネルギー5.7%
8ヘルスケア4.4%
9電気通信4.0%
10不動産3.1%

※2023年5月末時点

VWOの株価推移チャート

VWOの2005年3月から2023年6月末までの株価推移チャートは、以下の通りです。

TradingViewより引用

VWOはFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスに連動する成果を目指していることから、中国株式市場の影響を受けやすい特徴があります。2015年の「チャイナショック」や、2018年の「米中貿易戦争の激化」などは、VWOの株価にも大きな影響を与えています。

VWOのメリット

VWOに投資するメリットは、以下の通りです。

  • 他の新興国ETFと比較して低コストで投資できる
  • ほぼ全ての新興国市場に投資できる
  • 先進国株式よりも割安な銘柄が多い

他の新興国ETFと比較して低コストで投資できる

VWOは経費率が0.08%に設定されており、他の新興国ETFと比較して低コストに設定されています。ブラックロック社の「iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETF」の経費率は0.69%、ウィズダムツリー社の「新興国株クオリティ配当成長ファンド」の経費率が0.32%に設定されていることから、VWOが低コストであることがわかります。

バンガード社は「資産運用会社は投資家の皆さまの利益のためだけにファンドを運用すべきである」と考えているため、ETFのコストを最小限に抑えているようです。コストを抑えて新興国株式市場へ投資したい場合は、VWOを選ぶと良いでしょう。

ほぼ全ての新興国市場に投資できる

VWOは全世界の新興国を投資対象としているため、約5,700の株式銘柄に分散投資が行えます。中国の大型株であるテンセントホールディングスやアリババグループなど、今後も成長が見込める企業の銘柄が多く含まれています。個別銘柄に投資する場合と比較して、リスクを抑えて安定したリターンを狙うことが可能です。

先進国株式よりも割安な銘柄が多い

アメリカやイギリス、カナダといった先進国株式市場では、すでに成熟した企業が多いことから、株価が高水準で推移しています。しかし新興国株式市場には割安な銘柄が多いため、長期保有を前提とした投資を行うことにより高いリターンが狙えるかもしれません。

VWOのデメリットや注意点

VWOに投資する際は、以下のようなデメリットに注意しましょう。

  • 短期的に見ると価格変動が大きい
  • 先進国に投資しているETFよりも手数料が高い

短期的に見ると価格変動が大きい

VWOに投資する際は、長期的な保有を前提としましょう。VWOが投資対象としている新興国株式市場は、紛争や内乱などによる社会情勢リスクや、政権交代による政治リスクなどにより、短期的な価格変動の影響を受けやすいからです。

特に中国やロシア、ブラジルなどの株式銘柄は、価格変動が大きくなりやすい傾向にあります。新興国市場特有のリスクがあることに留意して、不安な場合は、先進国ETFなどと組み合わせて保有しておくと良いでしょう。

先進国に投資しているETFよりも手数料が高い

新興国ETFであるVWOは、バンガード社の先進国ETFであるVTIと比較して、手数料が高めに設定されています。VTIの経費率は0.03%に設定されていますが、VWOの経費率は0.08%に設定されています。コストをできるだけ抑えて投資を始めたい場合は、先進国ETFへ投資した方が良いでしょう。

VWOにおすすめの証券会社

ここからはVWOが購入できるおすすめの証券会社をご紹介していきます。取扱銘柄数や手数料、証券会社ごとの特徴などを比較して、証券会社選びの参考にしてください。

証券会社SBI証券松井証券楽天証券
米国株
取扱銘柄数
5,600銘柄超2,200銘柄超4,877銘柄
米国ETF
取扱銘柄数
403銘柄355銘柄418銘柄
手数料0.495%
(税込)
0.495%
(税込)
0.495%
(税込)
為替
手数料
25銭25銭25銭

※2023年6月末時点

SBI証券

SBI証券のおすすめポイントは、以下の通りです。

  • 取扱銘柄数が多い
  • 米国株の取引に特化したアプリがある
  • さまざまなポイントが貯められる
米国株取扱銘柄数5,600銘柄超
米国ETF取扱銘柄数403銘柄
手数料0.495%(税込)
為替手数料25銭
公式サイトhttps://www.sbisec.co.jp/ETGate

※2023年6月末時点

投資をこれから始めたいと考えている人は、SBI証券を選ぶと良いでしょう。SBI証券では6,000超の銘柄を扱っているため、他の証券会社では扱っていない株式やETF銘柄も購入できる場合があります。

また取引の内容に応じて、さまざまなポイントがためられる点もSBI証券をおすすめする理由の一つです。TポイントやVポイントだけでなく、dポイントやJALマイルなども貯めることができます。たまったポイントは普段の生活でも利用できるほか、投資信託の購入にも利用できます。

松井証券

松井証券のおすすめポイントは、以下の通りです。

  • 株の取引相談窓口が設けられている
  • 初心者向けアプリやツールが充実している
  • 信託報酬の一部について現金還元が受けられる
米国株取扱銘柄数2,200銘柄以上
米国ETF取扱銘柄数355銘柄
手数料0.495%(税込)
為替手数料25銭
公式サイトhttps://www.matsui.co.jp/

※2023年6月末時点

充実したサポートに魅力を感じる場合は、松井証券を選ぶと良いでしょう。松井証券では「株の取引相談窓口」を設けており、銘柄探しや取引タイミングなどについて、専門オペレーターへ相談できます。

松井証券は、HDI-Japan主催の「2022年度 問い合わせ窓口格付け(証券業界)」で12年連続最高評価を受けていることから、第三者機関からもサポート体制が支持されていることがわかります。

楽天証券

楽天証券のおすすめポイントは、以下の通りです。

  • 楽天ポイントが貯めやすい
  • 入出金がスムーズに行える
  • 投資を学ぶサービスが充実している
米国株取扱銘柄数4,877銘柄
米国ETF取扱銘柄数418銘柄
手数料0.495%(税込)
為替手数料25銭
公式サイトhttps://www.rakuten-sec.co.jp/

※2023年6月末時点

普段から楽天グループのサービスを利用している場合は、楽天証券を選ぶと良いでしょう。楽天証券と楽天銀行の口座を連携(マネーブリッジ)させることにより、入出金がスムーズに行えるほか、取引内容に応じて楽天ポイントをお得に貯められるからです。貯まったポイントは投資信託や株式の購入、楽天市場でのお買い物などに利用することができます。

また楽天証券では、投資初心者が学べる場所を多く用意しています。楽天証券の総合口座を保有していると「おすすめマネー本」が無料で読めるほか、無料で参加できるセミナーも定期的に開催されています。証券口座だけでも開設しておくと、投資を学ぶ機会が得られるでしょう。

VWOと他のETFとの比較

ここからはVWOと他のETFを比較していきます。連動指数や経費率、トータルリターンなどで比較できるため、ETFを選ぶ際の参考にしてください。

ティッカーVWOVTVTIVXUS
運用会社バンガード社バンガード社バンガード社バンガード社
設定日2005/03/042008/06/242001/05/242011/01/26
連動指数FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスCRSP USトータル・マーケット・インデックスFTSEグローバル・オールキャップ(除く米国)インデックス
投資対象全世界の新興国株式市場米国を含む全世界の先進国株式市場および新興国株式市場米国株全体米国を除く先進国株式市場および新興国株式市場
投資対象銘柄数5,713銘柄9,549銘柄3,907銘柄7,976銘柄
経費率0.08%0.07%0.03%0.07%
純資産総額
(十億USD)
69.97027.050288.88854.606
トータル
リターン
3年:9.57%
5年:0.00%
10年:2.22%
3年:15.96%
5年:6.89%
10年:8.26%
3年:18.36%
5年:10.36%
10年:11.68%
3年:12.72%
5年:2.54%
10年:4.45%
直近配当利回り
(税込)
4.55%1.56%1.53%

※2023年5月末時点

VTとの比較

VT(Vanguard Total World Stock Index Fund ETF)は、米国を含む全世界の先進国株式を投資対象としており、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動した投資成果を目指しています。

VWOとVTの比較表は、以下の通りです。

ティッカーVWOVT
運用会社バンガード社バンガード社
設定日2005/03/042008/06/24
連動指数FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
投資対象全世界の新興国株式市場米国を含む全世界の先進国株式市場および新興国株式市場
投資対象銘柄数5,713銘柄9,549銘柄
経費率0.08%0.07%
純資産総額
(十億USD)
69.97027.050
トータルリターン3年:9.57%
5年:0.00%
10年:2.22%
3年:15.96%
5年:6.89%
10年:8.26%
直近配当利回り
(税込)
4.55%1.56%

※2023年5月末時点

VWOとの違いは、投資対象としている国や銘柄数にあります。VWOは全世界の新興国株式市場のみを投資対象としていますが、VTは新興国株式および先進国株式市場も投資対象としています。より多くの株式銘柄へ分散投資を行いたい場合は、VTへ投資すると良いでしょう。

VTIとの比較

VTI(Vanguard Total Stock Market ETF)は、米国株全体を投資対象としており、CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動した投資成果を目指しています。

VWOとVTIの比較表は以下の通りです。

ティッカーVWOVTI
運用会社バンガード社バンガード社
設定日2005/03/042001/05/24
連動指数FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスCRSP USトータル・マーケット・インデックス
投資対象全世界の新興国株式市場米国株全体
投資対象銘柄数5,713銘柄3,907銘柄
経費率0.08%0.03%
純資産総額
(十億USD)
69.970288.888
トータルリターン3年:9.57%
5年:0.00%
10年:2.22%
3年:18.36%
5年:10.36%
10年:11.68%
直近配当利回り
(税込)
4.55%1.53%

※2023年5月末時点

VWOとの違いは、米国株全体を投資対象としているほか、手数料が低めに設定されていることです。コストをできるだけ抑えて安定したリターンを狙いたい場合は、VTIに投資すると良いでしょう。

VXUSとの比較

VXUS(Vanguard Total International Stock ETF)は、米国を除く先進国株式市場および新興国株式市場を投資対象としており、FTSEグローバル・オールキャップ(除く米国)インデックスに連動した投資成果を目指しています。

VWOとVXUSとの比較表は、以下の通りです。

ティッカーVWOVXUS
運用会社バンガード社バンガード社
設定日2005/03/042011/01/26
連動指数FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスFTSEグローバル・オールキャップ(除く米国)インデックス
投資対象全世界の新興国株式市場米国を除く先進国株式市場および新興国株式市場
投資対象銘柄数5,713銘柄7,976銘柄
経費率0.08%0.07%
純資産総額
(十億USD)
69.97054.606
トータルリターン3年:9.57%
5年:0.00%
10年:2.22%
3年:12.72%
5年:2.54%
10年:4.45%
直近配当利回り
(税込)
4.55%

※2023年5月末時点

VWOとの違いは、米国を除く先進国株式市場も投資対象としていることです。日本やイギリス、中国を主な投資対象としているため、米国以外の先進国株式市場にも投資したい場合は、VXUSを選ぶと良いでしょう。

新興国株式市場へ投資するならVWOがおすすめ

本記事ではVWOの特徴や、メリット・デメリットについて解説しました。VWOに投資することで、コストを抑えて全世界の新興国株式市場へ分散投資が行えます。中国や台湾、ブラジル、インドなど、株式市場の拡大が見込める国の銘柄が多く構成されているため、長期的な保有を前提に購入することをおすすめします。

これから証券口座を開設する場合はおすすめポイントを参考にして、ご自身の目的に合ったものを選ぶと良いでしょう。特に松井証券や楽天証券は投資初心者へのサポートを重視しているため、これから学びを深めていきたい人におすすめできます。まずは証券口座を開設して、投資が始められる環境を整備しましょう。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。