VDEとは?株価推移や配当利回り、おすすめの証券会社を解説

米国の株式やETF(上場投資信託)で大きな利益が狙えそうな銘柄といえば「IT関連」「情報通信関連」という印象があります。では、他の業種の株式・ETFはどうなのでしょうか。今回はIT・情報通信株が組み入れられていない「VDE」という米国ETFについて詳しくご紹介します。構成銘柄やセクター比率、他のETFとの違い、投資の注意点を確認しておきましょう。また、取り扱っている証券会社についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

VDEとは?配当利回りは?

VDEは、世界最大級の資産運用会社であるバンガード社が提供するETFです。正式名称は「Vanguard Energy ETF」といいます。エネルギー関連の銘柄で構成されているのが特徴です。詳しい特徴を以下で確認してみましょう。

正式名称Vanguard Energy ETF
運用会社バンガード社
上場取引所NYSE Arca
ベンチマーク指数MSCI USインベスタブル・マーケット・エネルギー25/50インデックス
経費率0.10%
直近配当利回り(税込)3.62%(2023年4月25日時点)
純資産額約73億3,000万米ドル(2023年4月25時点)

直近配当利回りの高さには要注目です。次章で構成銘柄やセクター比率についても見ていきましょう。

VDEの構成銘柄

VDEは「Vanguard Energy ETF」の名の通り、エネルギー関連株で運用するETFです。2023年3月31日現在のVDEの構成銘柄は以下のようになっています。

【構成銘柄】

銘柄名比率
エクソン・モービル22.6%
シェブロン16.1%
コノコフィリップス6.6%
マラソン・ペトロリアム3.8%
シユルンベルジェ3.7%
EOGリソーシズ3.6%
オキシデンタル・ペトロリアム3.0%
バレロ・エナジー3.0%
フィリップス662.6%
パイオニア・ナチュラル・リソーシズ2.5%

出典)バンガード社資料

採掘、精製、貯蔵や輸送、販売など業態の違いはありますが、上記の銘柄は全て石油やガスなどのエネルギー関連企業です。人気がある米国ETFに多く組み入れられるIT・通信関連の銘柄は入っていません。

話題も豊富で大きく値動きすることが多いIT関連株が入っていないことをメリットと感じる方がいる一方、デメリットと感じる方もいるでしょう。VDEに投資する際は、この点もよく理解しておいてください。

VDEの株価推移チャート

以下でVDEのチャートを確認してみましょう。

出典:https://jp.tradingview.com/symbols/AMEX-VDE/

ここ5年間を見ると、プラス4.88%となっていますが、1年間ではマイナス7.16%、6カ月間でマイナス16.02%、1カ月間ではマイナス7.50%です(2023年5月25日現在)。よって、短期間の利益を狙いたい場合には不向きなETFといえるでしょう。ただし、先にご紹介したように、配当利回りは3%を超えますので、長期間保有したいのであれば購入を検討してもよいともいえます。値下がりリスクを頭に入れた上で保有を考えてみましょう。

VDEのメリット

VDEを保有するメリットは以下の通りです。

  • 売買で利益を得られる可能性がある
  • エネルギー関連株に投資できる

詳しく見ていきましょう。

売買で利益を得られる可能性がある

VDEのようなETFは株式市場で売買が可能です。また、一般的な投資信託とは異なり、買値や売値を指定して注文できる「指値」も利用できます。タイミングを見て売買すれば利益を得られる可能性がある点はメリットといえるでしょう。

エネルギー関連株に投資できる

VDEはエネルギー関連株に特化したETFです。「米国のエネルギー関連企業に注目している」という方にはおすすめの銘柄といえます。個別銘柄への投資とは異なり、各企業を詳しく研究する必要もありませんので、米国株投資が初めてという場合でもチャレンジしやすくなっています。

VDEのデメリットや注意点

VDEのデメリットや注意点もご紹介します。

  • エネルギー関連株が下落すると連動して値下がりする
  • 少額投資ができない

エネルギー関連株が下落すると連動して値下がりする

VDEは米国のエネルギーセクター銘柄の指数「MSCI USインベスタブル・マーケット・エネルギー25/50インデックス」に連動した動きを目指すETFです。他のセクター銘柄の株価が上昇しても、エネルギー関連銘柄が下落すると値下がりします。

投資をする際は、エネルギー関連銘柄の今後の予測も行いましょう。

少額投資ができない

VDEは1口=約111米ドル程度です(2023年5月24日現在)。1米ドル=139円とすると、最低でも1万5,000円程度はかかります。数百円、数千円からの少額投資は不可能な点はデメリットといえるでしょう。

VDEにおすすめの証券会社

VDEなどの米国ETFはどの証券会社でも扱っているわけではありません。ここでは以下の3つの証券会社をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

SBI証券

株式や投資信託、ETF、FXなど多くの金融商品を扱う証券会社です。口座開設の方法も分かりやすく紹介しているため、投資初心者の方でも利用しやすいでしょう。

米国株は株式、ETF、ADR合計で5,600銘柄超を取り扱っています。

楽天証券

楽天証券もSBI証券同様に有名なネット証券会社です。楽天銀行からの自動入出金、取引実績により楽天ポイントの加算(ポイント加算がある取引は一部に限られます)など、楽天グループのサービスを利用する方におすすめの会社といえます。

公式サイト内の資料も充実していますので、国内外の株式情報を詳しく知りたいという方は口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。

マネックス証券

米国株・中国株投資に力を入れている証券会社です。6,000銘柄超の取引ができます。また、マネックス証券は米国株専門のツイッターアカウントも開設しています。米国株の銘柄追加の情報やセミナー情報も公開されていますので、気になる方はぜひチェックしてください。

他のETFとの比較

VDEと他のETFとの違いも把握しておきましょう。

XLEとの比較

XLEはエネルギー・セレクト・セクター指数(※)の値動きに連動するETFです。エネルギー関連ETFという点はVDEと同じですが、ベンチマーク指数が異なります。

ただし、経費率は0.10%、直近配当利回りは3.95%(2023年5月24日現在)と、VDEとそれほど変わりません。VDEとXLE、どちらを選んでも大きな差はありません。好みの方を選択しましょう。ちなみに、基準価額はXLEが約80米ドルでVDEより低めです。

※エネルギー・セレクト・セクター指数:S&P500指数内のエネルギー関連銘柄の値動きを表す指標

IYEとの比較

こちらもエネルギー関連銘柄が組み込まれているETFです。構成銘柄を見てもVDEと似ています。また、直近配当利回りも3.57%で、VDEと大きな違いはありません。

なお、IYEの経費率は0.39%と、VDEの0.10%と比較すると高めですが、基準価額は約42米ドルでVDEよりも低くなっています(2023年5月25日現在)。

FENYとの比較

FENYはMSCI USA IMI Energy 25/50 Indexとほぼ連動するETFです。構成銘柄もVDEと似ています。FENYの経費率は0.08%でVDEよりも若干低めです。更に基準価額も約22米ドルとVDEよりかなり低いのが特徴です(2023年5月25日現在)。

少ない金額でエネルギー銘柄関連のETFを始めたいのであれば、FENYを検討してみてはいかがでしょうか。

エネルギー関連株に興味がある方におすすめの「VDE」

VDEは米国のエネルギー関連株で運用するETFです。IT関連株など、他のセクターの銘柄は組み込まれていませんので、値動きも比較的分かりやすいといえるでしょう。直近配当利回りも3%超出ていますので、長期保有にも向いた銘柄だといえます。

ただし、エネルギー関連株全体が下落した場合、他のセクターの銘柄で下落をカバーすることはできませんので気を付けてください。

エネルギー関連株は安定しているといわれる反面、世界情勢に大きく左右されがちな部分もあります。今後の動向をよく考えた上で投資を始めましょう。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。