- 更新日 : 2023年6月23日
SBIネオトレード証券とは?メリットや注意点、アプリの解説
有価証券投資の口座開設をする中で、SBIネオトレード証券を検討の一つに入れている方もいることでしょう。この記事では、SBIネオトレード証券の特徴と基本情報、そしてSBIネオトレード証券で取引を行うメリットやデメリットおよび注意点についてご説明します。また、SBIネオトレード証券で口座開設した時に利用できるツールやアプリについてもご紹介します。
目次
SBIネオトレード証券とは?
SBIネオトレード証券の概要についてご説明します。
SBIネオトレード証券の特徴
SBIネオトレード証券は、更栄証券を源流としている70年以上の歴史がある証券会社です。現在は、ネット系証券会社としてSBIグループに属しています。
SBIグループには、証券会社がSBIネオトレード証券を含めて3つあります。一つは、ネット系証券大手であるSBI証券、次に若者や初心者を対象としたSBIネオモバイル証券、そしてSBIネオトレード証券です。SBIネオトレード証券は、SBI証券のように幅広い商品ラインナップはなく、日本株式の信用取引に特化している証券会社です。
中長期的でかつ幅広い商品への投資はSBI証券、ポイント投資など入門編の投資はSBIネオモバイル証券、短期的資金での積極運用を目指す中上級者トレーダー向けのSBIネオトレード証券とSBIグループ内でのすみ分けを行いながら、各社独自のサービス展開を行っています。
SBIネオトレード証券の基本情報
口座数 | 非公開 | |
---|---|---|
手数料 ※国内株式の場合 | 現物取引 (一律プラン) | 0円超~5万円以下は50円 |
現物取引 (定額プラン) | 1日の約定代金が100万円までは手数料0円 | |
信用取引 | 0円 別途、制度信用取引買方金利(または一般信用取引買方金利)、制度信用取引貸株料などが必要 | |
国内株銘柄数 | 東京証券取引所に上場している全ての株式 | |
投資信託本数 | 10本(2023年5月現在) | |
外国株銘柄数 | 取り扱いなし | |
NISA | 可 | |
iDeCo | 否 | |
単元未満株 | 否(単元未満株の売却は可) | |
公式サイト | https://www.sbineotrade.jp/ |
SBIネオトレード証券のメリットや強み
SBIネオトレード証券のメリットと強みについてご説明します。
手数料が割安
SBIネオトレード証券は、国内株式の手数料が割安なのがメリットです。国内株式の現物取引では、1日の約定代金が100万円までは手数料がかかりません。また、信用取引の売買手数料は約定代金にかかわらず0円となっています。信用取引の手数料には、売買手数料以外にも金利、貸株料、品貸料(逆日歩)がありますが、SBIネオトレード証券はいずれも他社に比べて割安な設定になっています。
IPO株も購入できる
IPO株とは新規公開株のことをいいます。IPO株は抽選で購入者が決まり、購入者は公募価格でIPO株を購入できます。銘柄によっては株価が公募価格の数倍になる場合もあり、人気銘柄を割安で購入できるチャンスといえます。SBIネオトレード証券は、IPO株の取り扱いも行っており、抽選申込日の前月の取引実績などに応じてステージ制の抽選に参加できる票を付与する優遇プログラムも設けています。
高機能のトレードツールが無料で使える
SBIネオトレード証券は、短期的資金での積極運用を目指す中上級者トレーダー向けの特徴もあるので、高機能のトレードツールが無料で使える点もメリットといえます。各トレードツールの詳細については、後述でご紹介します。
SBIネオトレード証券のデメリットや注意点
SBIネトレード証券のデメリットと注意点についてご説明します。
海外株式や海外ETFの取り扱いがない
SBIネトレード証券は、国内株式をはじめとして、投資信託や先物・オプションの取り扱いがありますが、海外株式や海外ETFの取り扱いがありません。海外株式や海外ETFへの投資がしたい場合には不向きな証券会社といえます。
投資信託の取り扱いが少ない
SBIネオトレード証券では、投資信託の取り扱い数は2023年5月現在、10本です。幅広い投資信託から、自分に合った1本を選びたいという場合には不向きな証券会社といえます。
口座開設方法
SBIネオトレード証券で口座を開設する方法についてご説明します。
SBIネオトレード証券で口座開設をする場合、公式ホームページの口座開設ページから必要事項を入力して行います。信用取引口座やCFD取引口座の申し込みも口座開設ページから同時に行います。リスクが比較的高いCFD取引口座開設の際には、投資のリスク理解度の審査も行われます。
その後、住所氏名などの基本情報の入力とマイナンバーカードなどの身分証明書のアップロードを行い、口座開設申し込みを行います。審査完了後、登録した住所宛に転送不要郵便で送られてきたログインIDなどでSBIネオトレード証券での取引をスタートすることができます。
詳しくは、SBIネオトレード証券の口座開設ページをご参照ください。
SBIネオトレード証券の口座開設
SBIネオトレード証券で使える主なツールやアプリ
SBIネオトレード証券で口座開設を行うと使えるツールやアプリについてご紹介します。いずれのツールやアプリも無料で使えるのが特徴で、それぞれ初心者にも使いやすい上、高機能です。そのため複数のツールやアプリを使い分ける必要もないため便利といえるでしょう。
NEOTRADE R
NEOTRADE Rは無料で使える(現物・信用取引)取引、日経225先物・オプション取引のトレードツールです。高度な取引機能があるほか、高度なチャート分析や株価情報の確認もできます。PCにダウンロードして利用しますが、スマホアプリであるNEOTRADE Sとの共有もできます。
NEOTRADE S
NEOTRADE Sアプリをインストールしておくと、スマートフォンやタブレットでも取引ができます。NEOTRADE Sはログイン後の画面をカスタマイズできるので、保有している銘柄やお気に入りの銘柄をホーム画面に表示して、売買までのタイムラグを大幅に短縮することもできます。
NEOTRADE W
NEOTRADE Wは、Webブラウザ版のトレードツールです。ダウンロードすることなく、インターネット環境があれば利用できるので、PC操作に不慣れな方や投資初心者の方でも分かりやすく、直感的に操作しやすいトレードツールです。
カブ板
カブ板は、NEOTRADE W内のサービスの一つです。注目銘柄のリストアップをカスタマイズして、株価の監視・分析を行うことができます。2022年には取引機能も実装されたので、国内株式の取引を完結することができるようになりました。
SBIネオトレード証券とSBI証券の違い
先述の通り、SBI証券が万人向けのネット系証券会社である一方、SBIネオトレード証券は、いわば上級者向けのネット系証券会社といえます。
SBI証券は、1株から購入できるプチ株をはじめとして、国内外の株式、投資信託、債券、FX、先物、金など幅広い金融商品の取引ができます。一方で、SBIネオトレード証券は国内株式が中心で、投資信託の扱いは少なく、外国株式やFXの取り扱いはありません。
手数料は、両者の間で大きく変わりません。ただし、SBIネオトレード証券は信用取引の売買手数料が0円という特色の観点から、短期資金を国内株式で積極的に運用したい、中上級者に向いている証券会社といえます。また、両社のシステムは異なる会社が運営していますので、どちらかのシステムがダウンしたときにタイムリーに取引ができるサブ証券会社として利用することもできるでしょう。
SBIネオトレード証券の特徴を把握しよう
SBIネオトレード証券は、短期資金を国内株式で積極的に運用したい方に向いている証券会社です。また、初心者の方にとってもSBI証券のサブ口座として口座を持っておくことで、タイムリーな取引の機会を逃さないという利用の仕方もできるでしょう。SBIグループに属している安心感、そしてSBIグループだからこそなし得ることができる手数料水準、そして高度な分析および取引機能のあるツールを使える利便性を今後の投資に役立ててみてはいかがでしょうか。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
お金の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
ストップ安とは?原因や値幅の動き、投資戦略の解説
株価の値動きは投資家を一喜一憂させますが、中でも制限値幅の下限まで株価が下落する「ストップ安」は大きな注目を集めます。本記事では、ストップ安の原因や値幅、連続した場合の値幅についてわかりやすく解説します。実際にストップ安を記録した事例を見な…
詳しくみるVDCとは?株価推移や配当利回り、おすすめの証券会社を解説
コロナパンデミック下でも安定した値動きを見せた、生活必需品セクターのETF。アメリカの金利引き上げによる影響が出ているいま、“不況に強い株”として再び注目を集めています。本記事では、バンガード社の米国ETF「VDC」の保有銘柄や株価チャート…
詳しくみるおすすめのソーシャルレンディングとは?比較のポイントとは?
ソーシャルレンディングとは、投資家と融資を受けたい事業者をマッチングさせるサービスのことです。ここではソーシャルレンディングの仕組みや、メリット・デメリットやソーシャルレンディング事業者の比較ポイント、代表的な事業者と、その特徴について紹介…
詳しくみる住宅ローンの変動金利が一気に上がる可能性とは?対策はある?
変動金利は住宅ローンを組む人の多くが選ぶ金利タイプですが、仕組みやメリットに詳しくない方も多いことでしょう。変動金利は、半年ごとの金利見直しがあり、月の返済額が一気に上がる場合もあります。この記事では、変動金利の概要や金利上昇への対策、固定…
詳しくみるauカブコム証券とは?メリットや注意点、アプリの解説
投資を始める際に、口座開設をする証券会社をどこにするのか悩んでいる方もいるでしょう。この記事では数ある証券会社の中で、ネット系証券会社のひとつであるauカブコム証券にスポットを当て、auカブコム証券の概要ならびに、メリットやデメリットおよび…
詳しくみる配当金とは?利回り計算方法や受け取り方の解説
株式投資で得られる利益の一つに「配当金」が挙げられます。配当金は保有株式数に応じて分配される現金のことを指しますが、配当金のもらい方や受け取れる時期について今ひとつよくわからない方も多いのではないでしょうか。 この記事では配当金のもらい方や…
詳しくみる