VOOとは?株価推移や配当利回り、おすすめの証券会社を解説

これから投資を始めようと考えている人は、VOOやVTIなどの銘柄について知りたいのではないでしょうか。VOOは低コストで米国企業500社に投資できるため、多くの投資家から支持を得ている上場投資信託(ETF)です。

本記事では、VOOに投資するメリット・デメリットや注意点について解説していきます。VOOが購入できるおすすめの証券会社も紹介しているので、口座開設時の参考にしてください。

VOOとは?配当利回りは?

VOOとは、世界最大級の運用会社であるバンガード社が提供するETF(上場投資信託)のことです。ETF(Exchange Traded Funds)とは、金融証券取引所に上場している投資信託のことで、株式と同じように買付や売却の注文を出すことができます。

VOOの基本情報は、以下のとおりです。

ティッカーVOO
名称バンガード・S&P 500 ETF
運用会社バンガード社
設定日2010/09/07
連動指数S&P500
投資対象米国大型株
投資対象銘柄数約500銘柄
決算年4回(3月、6月、9月、12月)
経費率0.03%
純資産総額(十億USD)285.899
設定来
トータルリターン
387.14%
直近配当利回り1.59%

※2023年3月末時点

VOOの構成銘柄

VOOは総額が大きい米国株式を構成銘柄としています。上位銘柄にはApple社やMicrosoft、Amazonなどの大型株で構成されており、長期的な成長が見込める企業の銘柄が並んでいます。

VOOの構成銘柄は、以下のとおりです。

構成上位10銘柄組入比率
1Apple Inc.7.1%
2Microsoft Corp.6.2%
3Alphabet Inc.3.4%
4Amazon.com Inc.2.7%
5NVIDIA Corp.2.0%
6Tesla Inc.1.6%
7Berkshire Hathaway Inc.1.6%
8Meta Platforms Inc.1.4%
9Exxon Mobil Corp.1.3%
10UnitedHealth Group Inc.1.3%

※2023年3月末時点

また、組入業種比率は以下のとおりです。

組入業種組入比率
1情報技術26.1%
2ヘルスケア14.2%
3金融12.9%
4一般消費財・サービス10.1%
5資本財・サービス8.7%
6コミュニケーション・サービス8.1%
7生活必需品7.2%
8エネルギー4.6%
9公共事業2.9%
10素材2.6%
11不動産2.6%

※2023年3月末時点

VOOの株価推移チャート

2010年9月から2023年3月末までの株価推移チャートは、以下のとおりです。

TradingViewより引用

VOOはS&P500指数の投資パフォーマンスに連動する成果を目指していることから、米国株式市場の影響を受けやすい特徴があります。そのため直近1年間は、FOMCの金融引き締めなどの影響により株価が−9.74%となっているものの、直近5年間では+55.92%、全期間では+266.90%と推移しています。

VOOのメリット

VOOのメリットは、以下のとおりです。

  • 低コストから投資できる
  • 分散投資できる
  • 長期投資に向いている

低コストで投資できる

VOOの最大の魅力は、他のETFよりも低いコストで投資できることです。VOOを運用するバンガード社は投資家の利益を最優先にしており、「コストは最小限であるべきだ」と考えています。そのため、ETF業界の平均経費率(0.27%)を大きく下回る経費率で、VOOが保有できるようになっています。

高い手数料を支払えば、S&P500などの指数を上回るリターンが得られるかもしれませんが、手数料に見合ったリターンが得られる確証はありません。それならコストをできるだけ抑えて、安定したリターンが得られるほうがいいのではないでしょうか。

分散投資できる

資産を運用する場合は分散投資を基本として、株価が下落した場合に備えておく必要があります。1つの銘柄に集中して投資すると、価格が変動したときに大きな影響を受けてしまうからです。VOOに投資すると、世界経済をけん引する米国企業500社に投資したことになります。

分散投資

※金融庁「投資の基本」より引用

さらに分散投資を意識したい場合は、資産や地域、時間を分散するといいでしょう。資産の一部は預貯金や債券で保有しておき、半年や1年といったように投資する時期を分散する方法が有効です。

長期投資に向いている

VOOは「株価推移チャート」で解説したとおり、2010年9月の設定日以降、高いパフォーマンスを継続しています。S&P500の連動を目指して運用を続けていることから、今後も長期的なリターンが期待できるでしょう。

ただし、1年や5年などの短期間の保有を目的としている場合は、想定しているようなリターンが得られないかもしれません。政治不安やパンデミックなどの影響により、本来の株価が反映されないこともあるからです。VOOに投資する場合は、20年以上の保有を目安にしておくといいでしょう。

VOOのデメリットや注意点

VOOのデメリットは、以下のとおりです。

  • 短期投資には向かない
  • 配当利回りが比較的低い
  • 個別株に投資できない

投資のために数万円程度の資金が必要になる

日本の投資信託であれば、最低100円などの少額で投資を始めることができます。しかし、VOOは1株単位で購入する必要があるため、ある程度まとまった資金を準備する必要があります。VOOの2023年3月末時点での価格は約376USDだったため、日本円に換算すると約5万円の資金が必要です。

少額で投資を始めたい場合は、VOOやS&P500を対象とした投資信託を購入するといいでしょう。VOOより多くの手数料が必要となりますが、少額で投資信託が購入できます。

再投資は自分で行う必要がある

投資信託では、運用期間中に支払われた配当金をそのまま同じファンドに投資することができます。これを再投資といい、「元本+利息」による複利効果が期待できます。

しかし、VOOはETF(上場投資信託)であるため、分配金の再投資は自分で行わなければいけません。配当金は決算のたびに支払われますが、VOOを追加で購入するためには差額分の資金を用意する必要があるからです。手間をかけずに配当の再投資を行いたい場合は、投資信託での積立投資をおすすめします。

ドルへの両替が必要なため為替手数料が必要になる

VOOはニューヨーク証券取引所に上場しているETFであるため、購入するためにはドルへの両替が必要となります。両替にかかる為替手数料は証券会社によって異なりますが、1ドルにつき25銭としているところが多いようです。仮にVOOを購入するために376USDの両替行った場合は、手数料として94円程度が必要になります。

両替を行う際は、証券会社の「円貨決済」を利用するといいでしょう。自分でドルを用意する場合よりも、スムーズにETFが購入できます。

VOOが購入できるおすすめの証券会社

ここからはVOOが購入できるおすすめの証券会社を紹介していきます。取扱銘柄数や手数料、証券会社ごとの特徴などを比較して、証券会社選びの参考にしてください。

証券会社SBI証券DMM株楽天証券松井証券マネックス証券
米国株
取扱銘柄数
5,600
銘柄超
2,042
銘柄
4,910
銘柄
1,600
銘柄以上
4,510
銘柄
米国ETF
取扱銘柄数
356銘柄287銘柄218銘柄355銘柄363銘柄
購入時
手数料
無料無料無料0.495%
(税込)
実質無料
売却時
手数料
0.495%
(税込)
無料0.495%
(税込)
0.495%
(税込)
0.495%
(税込)
為替
手数料
25銭25銭25銭25銭買付時:0銭
売却時:25銭

※2023年3月末時点

SBI証券

SBI証券は以下のような人におすすめです。

  • 米国株の投資にも興味がある人
  • 投資信託でVOOを購入したい人
  • ポイントを貯めたい・使いたい人
米国株取扱銘柄数5,600銘柄超
米国ETF取扱銘柄数356銘柄
購入時手数料無料
売却時手数料0.495%(税込)
為替手数料25銭
公式サイトhttps://www.sbisec.co.jp/ETGate

※2023年3月末時点

SBI証券は、国内株式の個人取引で最も多く利用されている証券会社です。他の証券会社と比較して、米国株を多く取り扱っています。また、SBI証券では「SBI・Vシリーズ」として、バンガード社が運用するETF(VOO・VTI・VYM・VI)を対象とした投資信託を取り扱っています。

VOOは「SBI・V・S&P500」としてラインナップされており、つみたてNISA制度が利用できるほか、クレジットカードで積立投資を行うことも可能です。所定のクレジットカードで決済を行えば最大5.0%のVポイントが貯まるため、VOOを投資信託で購入したい場合は、SBI証券を利用するといいでしょう。

DMM株

DMM株は以下のような人におすすめです。

  • 取引手数料を抑えたい人
  • 手厚いサポートを受けたい人
  • 1つのアプリで取引を完結させたい人
米国株取扱銘柄数2,042銘柄
米国ETF取扱銘柄数287銘柄
購入時手数料無料
売却時手数料無料
為替手数料25銭
公式サイトhttps://kabu.dmm.com/

※2023年3月末時点

DMM株は、業界最低水準の手数料が魅力の証券会社です。米国ETFの購入・売却時の手数料が無料になっているため、手数料を抑えて投資を始めたい人におすすめできます。また、初心者に使いやすいアプリも魅力のひとつで、米国株の購入がアプリ内で完結します。

楽天証券

楽天証券は以下のような人におすすめです。

  • ETFの購入をメインに考えている人
  • セミナーなどで投資を学びたい人
  • 楽天経済圏を利用している人
米国株取扱銘柄数4,910銘柄
米国ETF取扱銘柄数218銘柄
購入時手数料無料
売却時手数料0.495%(税込)
為替手数料25銭
公式サイトhttps://www.rakuten-sec.co.jp/

※2023年3月末時点

楽天証券は、投資の幅を広げていきたいと考えている人におすすめの証券会社です。ETFや米国株などを他社よりも多く扱っているため、VOO以外の銘柄も投資の選択肢に入れやすいからです。また、無料セミナーやおすすめマネー本が充実しているため、投資の基礎が学べる環境も整っています。

松井証券

松井証券は以下のような人におすすめです。

  • 投資をこれから始める人
  • 手厚いサポートが受けたい人
  • アプリやツールを積極的に活用したい人
米国株取扱銘柄数1,600銘柄以上
米国ETF取扱銘柄数355銘柄
購入時手数料0.495%(税込)
売却時手数料0.495%(税込)
為替手数料25銭
公式サイトhttps://www.matsui.co.jp/

※2023年3月末時点

投資をこれから始める人は、松井証券で口座を開設するといいでしょう。同社では、投資家へのサポートに力を入れており、高品質な電話サポートやチャットサポートが受けられます。オリコン顧客満足度調査の「ネット証券 初心者部門」で第1位になっていることから、サポートの手厚さが評価されていることがわかります。

マネックス証券

マネックス証券は以下のような人におすすめです。

  • 購入時の手数料を抑えたい人
  • 時間外取引を利用したい人
  • マーケット情報を積極的に収集したい人
米国株取扱銘柄数4,510銘柄
米国ETF取扱銘柄数363銘柄
購入時手数料実質無料
売却時手数料0.495%(税込)
為替手数料買付時:無料
売却時:25銭
公式サイトhttps://www.monex.co.jp/

※2023年3月末時点

マネックス証券では、買付時の為替手数料がかかりません。そのため、VOOを購入する際に円貨決済が利用しやすくなるでしょう。また同社では、投資初心者にうれしい「銘柄スカウター米国株」を提供しています。企業業績や配当などのデータだけでなく、PERやPBR、理論株価なども表示されるため、VOO以外の銘柄を購入する際に役立てることができます。

他のETFとの比較

ここからはVOOと他のETFを比較していきます。連動指数や経費率、トータルリターンなどで比較できるため、ETFを選ぶ際の参考にしてください。

ティッカーVOOVTISPYIVV
運用会社バンガード社バンガード社ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社ブラック
ロック社
設定日2010/09/072001/05/241993/01/222000/05/15
連動指数S&P500CRSP USトータル・マーケット・インデックスS&P500S&P500
投資対象米国大型株米国株全体米国大型株米国大型株
投資対象銘柄数約500銘柄約4,000銘柄約500銘柄約500銘柄
経費率0.03%0.03%0.09%0.03%
純資産総額
(十億USD)
285.898281.864374.827305.449
トータル
リターン
3年:18.55%
5年:11.13%
10年:12.20%
3年:18.34%
5年:10.35%
10年:11.68%
3年:18.45%
5年:11.04%
10年:12.10%
3年:18.57%
5年:11.15%
10年:12.20%
直近配当利回り
(税込)
1.57%1.53%1.46%1.59%

VTIとの比較

VTI(Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF)は、VOOと同じくバンガード社が運用しています。米国株全体を投資対象としており、CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動した投資成果を目指しています。

VOOとVTIの比較表は、以下のとおりです。

ティッカーVOOVTI
運用会社バンガード社バンガード社
設定日2010/09/072001/05/24
連動指数S&P500CRSP USトータル・マーケット・インデックス
投資対象米国大型株米国株全体
投資対象銘柄数約500銘柄約4,000銘柄
経費率0.03%0.03%
純資産総額
(十億USD)
285.898281.864
トータルリターン3年:18.55%
5年:11.13%
10年:12.20%
3年:18.34%
5年:10.35%
10年:11.68%
直近配当利回り
(税込)
1.57%1.57%

VOOとVTIは投資対象に違いがあります。VOOは約500銘柄の米国大型株を対象としていますが、VTIは約4000銘柄の米国株全体を対象としています。トータルリターンに大きな差はないため、投資対象としている銘柄の数で投資先を決めるといいでしょう。

SPYとの比較

SPY(SPDR S&P 500 ETF)は、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社が運用しており、S&P500銘柄に連動した成果を目指しています。

VOOとSPYの比較表は、以下のとおりです。

ティッカーVOOSPY
運用会社バンガード社ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社
設定日2010/09/071993/01/22
連動指数S&P500S&P500
投資対象米国大型株米国大型株
投資対象銘柄数約500銘柄約500銘柄
経費率0.03%0.09%
純資産総額
(十億USD)
285.898374.827
トータルリターン3年:18.55%
5年:11.13%
10年:12.20%
3年:18.45%
5年:11.04%
10年:12.10%
直近配当利回り
(税込)
1.57%1.46%

VOOとSPYは同じ指数の連動を目指しているため、トータルリターンも同様の結果となっています。しかし経費率ではSPYのほうが高くなっているため、投資対象としてはVOOのほうが優れているといえます。

IVVとの比較

IVV(iShares Core S&P 500 ETF)はブラックロック社が運用しており、S&P500銘柄に連動する投資成果を目指しています。

VOOとIVVの比較表は以下のとおりです。

ティッカーVOOIVV
運用会社バンガード社ブラックロック社
設定日2010/09/072000/05/15
連動指数S&P500S&P500
投資対象米国大型株米国大型株
投資対象銘柄数約500銘柄約500銘柄
経費率0.03%0.03%
純資産総額
(十億USD)
285.898305.449
トータルリターン3年:18.55%
5年:11.13%
10年:12.20%
3年:18.57%
5年:11.15%
10年:12.20%
直近配当利回り
(税込)
1.57%1.59%

VOOとIVVはどちらもS&P500指数の連動を目指しており、経費率も変わりません。そのため、どちらを選んでも良好な投資成果が期待できるでしょう。ただしIVVはVOOよりも10年長く運用されているため、実績や信頼性を重視するならIVVを選ぶといいでしょう。過去のデータや設定来のトータルリターンを見ることで、米国市場の歴史を学ぶことにもつながります。

VOOは長期投資に最適のETF

本記事では、VOOの特徴やメリット・デメリットについて解説してきました。VOOは多くの投資家から支持されている魅力的なETFです。S&P500指数の連動を前提に運用されていることから、今後も成長が見込めるでしょう。ただし、購入するためにはある程度の資金が必要になるため、少額投資を前提としている場合は投資信託での積立投資をおすすめします。

よくある質問

VOOとは?

世界最大級の運用会社である「バンガード社」が提供するETF(上場投資信託)です。総額の大きい米国株式を構成銘柄として、S&P500指数に連動する投資成果を目指しています。詳しくはこちらをご覧ください。

VOOにおすすめの証券会社は?

これから投資を始める人は松井証券、投資を学んでいきたい人には楽天証券がおすすめです。投資初心者の方は、お客さまサポートや無料セミナーが充実している証券会社を選ぶといいでしょう。詳しくはこちらをご覧ください。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。