- 更新日 : 2023年7月21日
THEO+docomo(テオプラスドコモ)とは?メリットや注意点、始め方
これから投資を始めようと考えている人は、THEO+docomo(テオプラスドコモ)の利用を検討しているのではないでしょうか。THEO+docomoはドコモユーザー向けに多くの特典を用意しているため、ドコモ回線やdカードを利用していると、お得にポイントが貯められます。
本記事ではTHEO+docomoの特徴や運用実績、具体的な始め方について解説していきます。メリットや注意点についても解説しているため、利用を開始する際の参考にしてください。
目次
THEO+docomo(テオプラスドコモ)とは?
THEO+docomo(テオプラスドコモ)とは、ロボアドバイザーによるおまかせ資産運用サービス「THEO(テオ)」を運営している株式会社お金のデザインと、NTTドコモが提携して提供しているサービスです。
5つの質問に答えるだけで運用方針が決められるため、どういった銘柄を選べば良いかわからない投資初心者でも簡単に資産運用が始められます。THEO+docomoの利用者のうち60%が投資初心者であることから、投資の始めやすさが支持されていることがわかります。
THEO+docomo(テオプラスドコモ)の特徴
THEO+docomoの特徴は、安心して資産運用が任せられることです。他のロボアドバイザーでは、ご自身で投資商品やテーマを選ぶものもありますが、THEO+docomoでは、質問に答えると自動で資産運用の目的に合ったポートフォリオを作成してくれます。
また最低投資金額が1万円と低めに設定されているほか、運用資産額に応じてdポイントが毎月もらえます。貯まったdポイントは1pt=1円として入金・投資できるため、ドコモユーザーにとってはうれしい特典といえるでしょう。
THEO+docomo(テオプラスドコモ)の運用実績
「THEO 6th ANNIVERSARY 数字でみるロボアドバイザー」で発表している運用実績によると、94%のポートフォリオにおける累計リターンが20%以上であったとしています。また、最小リターンは16.76%であり、最大リターンは63.92%であったとも発表しています。
THEOの開始時(2016年3月)から2022年1月までの6年間において、多くのポートフォリオで優秀な運用成果が出たようです。ただし短期間の保有では、大きなリターンが期待できない場合もあります。
THEO+docomo(テオプラスドコモ)の基本情報
THEO+docomoの基本情報は、以下の通りです。
商品名 | THEO+docomo |
---|---|
運営会社 | 株式会社お金のデザイン |
提携金融機関 | SMBC日興証券 |
運用商品 | ETF(上場投資信託) |
投資対象 | 20,000銘柄以上 |
運用者数 | 12万人以上 |
最低投資金額 | 1万円 |
積立設定金額 | 毎月1~5万円 |
入金手数料 | 無料 ※振込手数料は利用者負担 |
出金手数料 | 無料 |
為替手数料 | 無料 |
ETF取引手数料 | 無料 |
運用手数料 | 運用資産額の最大1.10% (税込・年率) |
公式サイト | https://docomo-inv.smt.docomo.ne.jp/theo/ |
THEO+docomoでは、運用手数料が最大1.10%と続けやすいように設定されています。ETF取引手数料や為替手数料などもかからないため、コストを抑えて資産を運用したい方にもおすすめです。
THEO+docomo(テオプラスドコモ)のメリットや強み
THEO+docomoのメリットや強みは、以下の通りです。
- 5つの質問に答えるだけで投資が始められる
- 投資初心者でも世界中に分散投資が行える
- dカード積立でお得にdポイントが貯められる
5つの質問に答えるだけで投資が始められる
THEO+docomoは、年齢や年収、金融資産額などの5つの質問に答えるだけで、運用方針が自動で設定されます。そのため、どういった銘柄を選べば良いかわからない投資初心者でも簡単に投資が始められます。
ポートフォリオは231通り用意されており、目的ごとに定められた銘柄で構成されています。ETFは主に3種類あり、株式中心の「グロース」や債券中心の「インカム」、実物資産中心の「インフレヘッジ」に分類。20代であればリターンを重視、40代であればバランス重視といったように、年齢や金融資産状況などに応じた適切なポートフォリオが作成されます。
投資初心者でも世界中に分散投資が行える
THEO+docomoでは、最大30種類以上のETF(上場投資信託)を投資対象としているため、約70カ国の20,000銘柄以上に分散投資が行えます。
長期的な資産運用を前提としている場合は、リスクとリターンのバランスを保つ必要があるため、多くの銘柄へ分散投資が行えるTHEO+docomoは投資初心者におすすめのサービスといえます。
dカード積立でお得にdポイントが貯められる
THEO+docomoは、ドコモユーザーにうれしい特典が充実しています。運用資産額に応じて毎月もらえるdポイントが、ドコモ回線を利用していると1.5倍になるからです。運用資産額が3,000万円を超えた場合、運用資産額1万円にあたり毎月0.5ptの付与ですが、ドコモ回線の利用により1.5倍の0.75ptが付与されます。
また「dカード積立」を設定することにより、最大1.0%が追加で付与されます。dポイントクラブの会員ランクが5つ星になっていることや、dカードGOLDを利用していることが条件とされますが、ドコモユーザーであればお得にポイントを貯めることができます。
THEO+docomo(テオプラスドコモ)のデメリットや注意点
THEO+docomoのデメリットや注意点は、以下の通りです。
- iDeCoやNISA制度の対象外
- 短期間でのリターンは狙えない
iDeCoやNISA制度の対象外
非課税制度を活用して資産運用を始めたい人は、制度の対象となる投資信託などを購入すると良いでしょう。THEO+docomoはiDeCoやNISA制度の対象外であるため、非課税制度を活用して投資を始めたい人にはおすすめできないからです。
THEO+docomoは多くの投資初心者におすすめできるサービスですが、他の投資手法でも長期的な資産運用は行えます。多くの証券会社では、非課税制度の対象となる商品が検索できるようになっているため、書籍などを参考にしながら選んでみると良いでしょう。
短期間でのリターンは狙えない
前提として投資で安定したリターンを狙う場合は、「長期・積立・分散」を意識する必要があります。短期間で大きなリターンを狙う場合は、特定の銘柄に集中して投資を行うことになりますが、そのような投資手法では大きな損失が生じてしまう可能性もあるからです。
※出典:金融庁「投資の基本」
THEO+docomoは、「将来の安心」を目的として資産運用を行っているため、投資の基本である「長期・積立・分散」投資を推奨しています。長期的な投資を前提として、安定したリターンを狙ってみてはいかがでしょうか。
THEO+docomo(テオプラスドコモ)の始め方
THEO+docomoの始め方は、以下の通りです。
- ポートフォリオ診断の質問に答える
- 必要事項を入力する
- 本人確認書類を提出して証券口座を開設する
- 入金するとおまかせ運用が始められる
1.ポートフォリオ診断の質問に答える
まずは無料診断で、自分だけのポートフォリオを作成しましょう。年齢や年収、金融資産額などの5つの質問に答えるだけで、資産運用方針が自動で設定されます。
設定されたポートフォリオはTHEO+docomoのマイページで確認でき、資産運用方針に応じた「資産の種類別の構成」や「国・地域別の構成」が詳しく表示されています。
2.必要事項を入力する
THEO+docomoの公式サイトから「新規申込み」を行い、必要事項を入力します。氏名や住所、生年月日などの情報を入力して、証券口座の開設に進みます。
3.本人確認書類を提出して証券口座を開設する
THEO+docomoで資産運用を始めるためには、提携金融機関(SMBC日興証券)で本人名義の証券口座を開設する必要があります。
証券口座の開設には「マイナンバーが確認できる書類」と「本人確認書類」がそれぞれ必要です。申込時に準備しておくと、スムーズに手続きが進められることでしょう。
4.入金するとおまかせ運用が始められる
証券口座の審査が完了した後は、入金するとおまかせ運用が始められます。インターネット入金や銀行振込など、利用しやすい方法で入金・積立を始めましょう。
THEO+docomo(テオプラスドコモ)でかかる税金
THEO+docomoの資産運用により配当および譲渡益が生じた場合は、申告分離課税の対象となり、所得税15.315%(※)と住民税5%を合わせて20.315%の税金がかかります。
資産運用により利益が生じた場合は原則として、自身での確定申告が必要です。しかし源泉徴収ありの特定口座を利用することにより、口座内で生じた利益について申告不要の特例が適用されます。確定申告などの手続きが面倒な場合は、源泉徴収ありの特定口座を選択すると良いでしょう。
源泉徴収を希望しない場合は、源泉徴収なしの特定口座を選択することも可能です。この場合はSMBC日興証券より発行される「年間取引報告書」をもとにご自身で確定申告が必要となりますが、給与や年金以外の所得が20万円以下の場合は確定申告が不要になるメリットがあります。
※復興特別所得税として2037年12月31日まで
資産運用はプロとAIに任せよう
本記事では、THEO+docomoの特徴やメリット・デメリットについて解説してきました。THEO+docomoは質問に答えるだけで目的に合ったポートフォリオを自動的に作成してくれるため、投資初心者でも安心して資産運用を始めることができます。
またTHEO+docomoでは、毎月決まった金額を積み立てておくことにより、20,000以上の銘柄へ分散投資できるため、将来的に安定したリターンが期待できます。将来に備えて投資を始めたいものの、どういった金融商品へ投資すればいいかわからない人は、THEO+docomoで資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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