- 更新日 : 2024年1月5日
Tポイント投資とは?SBI証券でのデメリットやおすすめ投資信託を解説
Tポイント投資は、Tポイントを使って株、仮想通貨、FXなどの金融商品を購入する投資方法の1つです。貯まっているTポイントを有効期限内に使いきれない方は、投資でポイントを利用する選択肢もあります。
今回はSBI証券が提供するTポイント投資のメリットやデメリット、おすすめの投資信託を解説します。
目次
Tポイント投資とは?
Tポイント投資とは、ショッピングなどで貯めたTポイントを使って、株式、投資信託などの金融商品を購入できる、SBI証券と連携したサービスです。
Tポイント投資する流れは一般的な投資と似ており、以下の順で行います。
- 証券口座を開設する
- 金融商品を現金とTポイントの併用で購入し運用する
- 運用で得た利益を現金で受け取る
Tポイント投資はTポイント運用とは目的が異なります。Tポイント投資はTポイントを使用して金融商品を購入し投資を行うことが目的です。
Tポイント投資は、Tポイントを持っているけど使いきれずに有効期限が切れてしまいそうな方、投資信託をお試しで始めたい方、投資しながらポイントを貯めたい方におすすめです。
bitFlyerとは
bitFlyerとは、日本国内での取り引きが盛んな暗号資産取引所です。取引量が多く、自分の好きなタイミングで売買することが可能です。
Tポイントは、SBI証券の投資信託・国内株式だけではなく、bitFlyer でビットコインに交換して暗号資産の取り引きも可能です。Tポイント100pt(100円相当)からビットコインに交換可能なため、初心者でもリスクを抑えつつ少額から仮想通貨取引を始められます。
また、ビックカメラなどの対象加盟店にてbitFlyerウォレットを使用してビットコイン決済で支払うと、500円ごとに1ポイントが貯まります。
SBI証券でTポイント投資をするメリット
SBI証券でTポイント投資をするメリットを解説します。
現金を使わずTポイントで投資が始められる
まとまった現金がなくても、貯まっているTポイントを利用して投資を始められます。現金を使わずに投資ができるので、投資初心者でも気軽に投資ができます。
また、Tポイントの有効期限が迫っている方にも、ポイントの使い道の1つとしておすすめです。
Tポイント100ptから投資信託が購入できる
投資信託は Tポイント100pt(100円分)から購入できます。SBI証券の口座を新規開設すると、100ptがプレゼントされるため、Tポイントが貯まっていない方でも即座に投資を始められます。
購入手数料が無料
一般的な投資では、金融商品の購入に手数料が発生します。
SBI証券のTポイントでは、自分の好きなタイミングで購入する「スポット買付」も、定期的に少額ずつ投資する「積立投資」も、どちらも購入手数料が無料です(ただし、インターネットコースのみ)。
投資信託の金額に応じてTポイントが貯まる
投資信託とは、投資家から集めた資金を資産運用のプロが投資家の代わりに運用し、そうして得られた利益を投資家に還元することです。投資の専門家がリスクヘッジをしながら資産運用を代行してくれるので、投資初心者も安心して利用できます。
Tポイント投資では、投資信託の金額に応じてTポイントが貯まります。投資信託の保有額によってTポイントが還元され、貯まったポイントをさらに投資にも利用できます。
ポイントは毎月11日に加算されます。
ポイント還元率は、月間平均保有や購入した銘柄により以下表のように変わります。
月間平均保有額 | 通常銘柄 | SBIプレミアムチョイス銘柄 |
---|---|---|
1,000万円未満 | 0.1% | 0.15% |
1,000万円以上 | 0.2% | 0.25% |
SBI証券でTポイント投資をする際の注意点
Tポイント投資をする上では、メリットだけでなくリスクや注意点もあります。
以下で、SBI証券でTポイント投資する注意点を解説します。
SBI証券で口座開設が必要
SBI証券でTポイント投資をするには、SBI証券の口座開設が必須です。
まだ口座を持っていない方は、新規で開設の申し込みをする必要があります。所定の手続きに時間を要する場合がありますが、新規で口座開設をするとSBI証券限定Tポイントが100ptプレゼントされるなど、お得なサービスが受けられます。
TポイントとVポイントは併用できない
三井住友カードを利用して貯まるVポイントも投資に利用ができます。しかし、TポイントとVポイントは併用できず、どちらか一方しか選択できません。例えばVポイントを設定すると、Tポイントを使用して投資信託を購入できなくなり、投資信託の保有金額によって貯まるポイントもVポイントになります。
Tポイントが減るリスクがある
投資信託を行うことで、元々保有していたTポイントよりも減る可能性があります。金融商品の価格が購入時よりも下がる「元本割れ」のリスクがあるからです。
元本割れや損失する可能性があることを理解してから投資を始めましょう。
Tポイント投資におすすめの投資信託
Tポイントを使って投資できる銘柄はさまざまです。
Tポイント投資におすすめの投資信託を3つ紹介します。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
---|---|
資産クラス | 外国株式 |
信託報酬率 | 0.05775% |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は以下の特徴があります。
- 全世界の株式に分散投資できる
- 運用コストが低い
eMAXIS Slim 全世界株式はeMAXIS Slimシリーズの1つで、先進国と新興国の株式で構成されています。経済の変動に応じて、各国への投資比率や含まれる銘柄が自動的に調整されるため、投資の知識がなくても安心して運用できます。
ただし、信託報酬率は0.05775%と低めです。純資産総額が増加するにつれて運用コストが割引される、受益者還元型信託報酬率が採用されています。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
---|---|
資産クラス | 外国株式 |
信託報酬率 | 0.09372% |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は以下の特徴があります。
- 米国の株式に分散投資できる
- 運用コストが低い
eMAXIS Slim 米国株式はeMAXIS Slimシリーズの1つで、米国を代表する約500社の株式で構成されています。eMAXIS Slim経済の変動に応じて、米国企業への投資比率や含まれる銘柄が自動的に調整されます。
eMAXIS Slim 全世界株式よりも米国を中心に投資したい方におすすめです。
また受益者還元型信託報酬率が採用され、信託報酬率は0.09372%と低いので運用コストも低いといえます。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
運用会社 | SBIアセットマネジメント |
---|---|
資産クラス | 外国株式 |
信託報酬率 | 0.0938% |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの特徴は以下の通りです。
- 米国の株式に分散投資できる
- 運用コストが低い
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、ニューヨーク証券取引所やNASDAQ(米国の株式市場)に上場している株式などで構成されています。アメリカの株価指数であるS&P500の変動に応じて運用しています。
eMAXIS Slim 米国株式との違いは、運用方法です。eMAXIS Slim 米国株式は直接アメリカの株式に投資するのに対し、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは海外ETFに投資し間接的にアメリカの株式に投資します。
S&P500に焦点を当てた投資をしたい方におすすめです。
Tポイント投資に税金はかかる?
Tポイント投資で得た利益は、20.315%の税金がかかります。税金の内訳は、所得税が15%、復興特別所得税が0.315%、住民税が5%です。
例えば、投資で得た利益にかかる税金は以下の通りです。
- 利益:300万円
- 税金:約60万円(300万円×20.315%)
株式投資で得た利益は、その年の1月1日~12月31日の期間で確定申告を行う必要があります。ただし、以下に該当する方は確定申告が不要です。
- 口座開設時に「特定口座(源泉徴収あり)」を選択した方
- 投資信託で得た利益が20万円以下の方
「特定口座(源泉徴収あり)」を選択した方は、証券会社が投資の損益を計算して納税までしてくれるため確定申告が不要です。
「源泉徴収なし」を選択した方は、「特定口座年間取引報告書」を利用して確定申告する必要があるので注意してください。
SBI証券のTポイント投資のやり方
SBI証券のTポイント投資の手順は以下の通りです。
- 口座開設を申し込む
- パソコンまたはスマートフォンから必須項目を入力する
- 本人確認書類をアップロードする
- 口座開設完了通知を受け取る
- 口座にログインする
- 持っているTポイントカードを登録する
Tポイントカードを登録する手順は以下の通りです。
- SBI証券ホーム「口座状況」の「メインポイントを選ぶ」を開く
- 「メインポイント設定」をクリックする
- Tカード番号を登録する
- 「Yahoo! JAPAN ID」でログインし、Tカード番号を登録
Tポイント投資できる条件は以下の通りです。
- 日本在住者
- 満18歳以上、または18歳未満の独身者で、親権者のいずれか一方が取引口座を開設していること
一時的に海外に転勤するなど「非居住者」となる方は、取引が制限されます。
貯まったTポイントはTポイント投資で有効活用を
Tポイント投資は、貯まったTポイントを使って金融商品を購入できる投資方法です。100ptから利用可能、購入手数料が無料、Tポイントが貯まるなどのメリットがあります。
その反面、投資は元本割れする可能性があるため元々持っていたTポイントよりも減る場合があります。
Tポイントを使いきれていない方や、現金で投資信託を行うことにハードルを感じる投資初心者の方などにおすすめです。
Tポイント投資をしたい方は、まずSBI証券の口座開設をしましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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