PayPay証券とは?メリットや注意点、アプリの解説

株式投資に興味がある人の中には、PayPay証券で株式を購入しようと検討しているのではないでしょうか。PayPay証券は1,000円で株式投資が始められるため、これから投資を始める人におすすめのサービスといえます。本記事ではPayPay証券の特徴やメリット・デメリット、口座を開設する際の注意点について解説します。

PayPay証券とは?

ソフトバンクとみずほ証券を親会社とする証券会社です。PayPay証券では、「最新テクノロジーを駆使し、『何よりも簡単』で『最も使いやすく』、『今までにない金融サービス』を提供」するとしており、投資経験がない人でも手軽に始めやすいサービスを展開しています。アプリでは直感的な操作で株式やETF、投資信託などが購入できるようになっており、株式銘柄の選択から購入までが3タップで完結します。

最近ではPayPay資産運用も展開しており、PayPayアプリのPayPayマネーやPayPayポイントを利用して、100円から手軽に資産運用を始めることができます。なお、2021年1月までは「One Tap BUY」という名前でサービスを提供していましたが、2021年2月に「PayPay証券」へ商号変更を行いました。

PayPay証券の基本情報は、以下のとおりです。

口座数324,000口座
取扱商品日本株:163銘柄
国内ETF:4銘柄国内REIT:6銘柄
米国株:147銘柄
米国ETF:33銘柄
投資信託:9銘柄
取引手数料

(スプレッド)

国内上場有価証券
  • 東京証券取引所の立会時間内「基準価格」に0.5%を乗じた価格
  • 上記以外の時間帯「基準価格」に1.0%を乗じた価格
国外上場有価証券
  • 現地時間「基準価格」に0.5%を乗じた価格
  • 上記以外の時間
    「基準価格」に0.7%を乗じた価格
NISA対象外
つみたてNISA対象外
iDeCo対象外
単元未満株の購入1,000円〜可能
アプリ
  • PayPay証券
  • つみたてロボ貯蓄
  • 誰でもIPO!
  • 10倍CFD
  • 日本株CFD

※App StoreまたはGoogle Playよりダウンロード可能

公式サイトhttps://www.paypay-sec.co.jp/

※2022年3月末時点。取扱商品のみ2023年4月28日時点

PayPay証券の特徴

PayPay証券のサービスの特徴は、投資経験がない人でも利用しやすいように設計されていることです。1,000円から気軽に株式が購入できるほか、日本やアメリカの有名企業の銘柄を厳選して取り扱っているため、初めて株式を購入する場合でも銘柄選びに悩まないよう配慮されています。PayPay証券は利用者の70%が投資初心者であることから、その使いやすさが評価されていることがわかります。

PayPay証券のメリット

PayPay証券のメリットは、以下のとおりです。

  • 1,000円で株式投資が始められる
  • アプリで簡単に株式が購入できる
  • おいたまま買付を利用すれば送金手続きなしで購入できる

1,000円で株式投資が始められる

通常であれば、株式は100株単位で購入します。そのため、有名企業の株式を購入しようとすると、数十万円程度のまとまった資金が必要になることも少なくありません。しかし、PayPay証券では1,000円から株式が購入できるため、「投資を始めてみたいけど資金が準備できない」といった人でも、気軽に株式投資が始められます。

つみたてロボ貯蓄を利用すれば積立投資ができる

「どのようなタイミングで株式を購入すればいいかわからない」といった人は、つみたてロボ貯蓄アプリを利用するといいでしょう。つみたてロボ貯蓄とは、毎月や毎週といった自分の設定したタイミングで、積立投資を行ってくれるサービスです。取引できる銘柄は米国銘柄に限られていますが、好きな金額やタイミングを設定することにより、自動で株式を売買できます。

アプリで簡単に株式が購入できる

PayPay証券アプリは、簡単な操作で株式が購入できるように設計されています。株式の購入から情報の閲覧までアプリで完結するため、スキマ時間を利用して株価の動きを確認することができます。

企業の決算発表や新サービスの発表などによって、株価がどのように変化するのかリアルタイムで確認できるため、投資の勉強に最適のアプリです。

おいたまま買付を利用すれば送金手続きなしで購入できる

おいたまま買付とは、送金手続きなしで株式や投資信託が購入できるサービスのことです。通常であれば株式などを購入する際は、銀行口座などからPayPay証券の口座へ入金が必要です。しかし、PayPayや三菱UFJ銀行、d払いなどと連携することにより、スムーズに株式が購入できるようになります。

タイムラグなしですぐに株式や投資信託が購入できる点は、楽天証券の「マネーブリッジ」やSBI証券の「預り金自動スィープサービス」と同様です。

おいたまま買付が利用できる対象は、以下のとおりです。

主なサービス買付に利用する資金
PayPayPayPayマネー
PayPay銀行預金口座の残高
みずほ銀行
三菱UFJ銀行
三井住友銀行
ゆうちょ銀行
南都銀行
d払いd払い残高
ソフトバンクカードチャージ残高

PayPay証券のデメリットや注意点

PayPay証券を利用する際は、以下のような点に注意が必要です。

  • 上場銘柄のうち一部の銘柄しか購入できない
  • 価格を指定して発注する指値注文ができない
  • 取引手数料が他の証券会社より高い

上場銘柄のうち一部の銘柄しか購入できない

PayPay証券では、日本や米国の有名銘柄を厳選して取り扱っているため、自身が投資したいと考えていた銘柄がない場合があります。PayPay証券では日本株の約160銘柄を取り扱っていますが、多くの証券会社では3,000以上の銘柄を扱っています。

ほかの銘柄が気になる場合は、ミニ株(単元未満株)投資などを扱っている証券会社で株式を購入する方法もあります。少額で株式が購入できるサービスはPayPay証券だけではないため、自身に合ったサービスを選ぶといいでしょう。

価格を指定して発注する指値注文ができない

指値注文とは、希望する売買価格を指定して株式を発注する方法のことです。PayPay証券では、金融証券取引所などを介さずに株式の売買を行う「相対取引」が採用されているため、指値注文ができません。

「○円になったら買おう」「○円になったら売りたい」といった自動注文を行いたい場合でも、株価を指定しないで注文(成行注文)することになるため注意が必要です。

取引手数料が他の証券会社より高い

PayPay証券では、売買手数料がかかりません。代わりに「スプレッド」として、株価の取引価格に0.5〜1.0%が上乗せされます。取引のたびにスプレッドが生じるため、短期間に何度も売買を行うような場合は、取引手数料が他の証券会社よりも割高になってしまいます。

PayPay証券の取引手数料は、以下の通りです。

取引手数料

(スプレッド)

国内上場有価証券
  • 東京証券取引所の立会時間内「基準価格」に0.5%を乗じた価格
  • 上記以外の時間帯「基準価格」に1.0%を乗じた価格
国外上場有価証券
  • 現地時間「基準価格」に0.5%を乗じた価格
  • 上記以外の時間「基準価格」に0.7%を乗じた価格

PayPay証券の手数料は取引の時間帯によって異なるため、国内または国外の立会時間内で株の売買を行うようにするといいでしょう。

PayPay証券の口座開設方法

PayPay証券の口座開設は、以下の手順で行います。

  1. アプリをダウンロードして必要情報を入力
  2. 本人確認書類を提出
  3. 届いた情報を入力してアプリにログイン

1.アプリをダウンロードして必要情報を入力

まずは「口座開設」をタップして、メールアドレスを登録しましょう。届いたメールを開くと申し込みフォームにつながるURLが記載されており、そこから必要事項の入力に進みます。氏名や住所、投資経験、金融資産などの情報を入力していきましょう。

2.本人確認書類を提出

PayPay証券では、アプリのみで本人確認書類の提出が完結します。スマートフォンで「本人確認書類」と「顔写真」を撮影することにより、生体認証まで行えるからです。本人確認書類を提出したあとは、マイナンバーも併せて提出する必要があります。

本人確認では、以下のような書類が必要です。

  • 運転免許証
  • マイナンバーカード
  • パスポート
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書
  • 住民基本台帳カード

3.届いた情報を入力してアプリにログイン

審査が完了すると、メールまたは郵送により「口座開設完了のご案内」が届きます。記載されているID・パスワードを入力すると、PayPay証券の会員ページにログインできます。

株式を購入するためには指定銀行口座への入金や、おいたまま買付の利用が必要です。スムーズに株式を購入したい場合は銀行口座やクレジットカードなどと連携して、おいたまま買付を利用すると良いでしょう。

PayPay証券で使える主なツールやアプリ

PayPay証券で提供しているアプリは、以下のとおりです。

  • PayPay証券アプリ
  • つみたてロボ貯蓄アプリ
  • 日本株CFDアプリ
  • 10倍CFDアプリ
  • 誰でもIPO!アプリ

PayPay証券では、株式や投資信託が購入できる「PayPay証券アプリ」のほかに、4つのアプリを提供しています。自分の設定したタイミングで積立投資を行ってくれる「つみたてロボ貯蓄アプリ」や、新規上場株式を1株から購入できる「誰でもIPOアプリ」など、アプリを使い分けることにより、さまざまな方法で株式投資が行えます。

「PayPay証券アプリ」である程度の投資経験が身に付いたら、「日本株CFDアプリ」や「10倍CFDアプリ」を利用しても良いでしょう。CFDとは差金決済取引のことで、5〜10倍のレバレッジをかけて取引が行えるようになります。ただし、損失が生じた場合は、通常の取引よりも多くの資産を失うため、投資経験が浅い人は「日本株CFDアプリ」を利用できなくなっています。

初めての株式投資ならPayPay証券を利用しよう

PayPay証券は投資未経験者でも株式が購入しやすいよう、多くの工夫を行っている証券会社です。厳選した銘柄のみを扱っており、3タップで簡単に株式が購入できるため、口座を開設したらすぐに株式投資ができます。

「どの企業の銘柄を購入すればいいかわからない」といった場合は、生活に身近な企業の株式を購入するといいでしょう。株式投資を始めると、日々の株価の値動きが気になるため、経済ニュースを見ることが楽しくなります。まずはPayPay証券の口座を開設して、好きな企業の株式を1,000円分購入してみてはいかがでしょうか。

よくある質問

PayPay証券の特徴は?

スマホアプリで簡単に株式やETF、投資信託などを購入できることです。1,000円から株式が購入できるため、投資の勉強に最適のサービスといえます。詳しくはこちらをご覧ください。

PayPay証券のメリットは?

直感的な操作で株式が購入できることです。また「おいたまま買付」を利用することにより、送金手続きなしで株式や投資信託が購入できます。詳しくはこちらをご覧ください。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。