• 作成日 : 2024年6月28日

楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードは何が違う?比較ポイントと選び方を紹介

楽天カードは、上位ランクの楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードがあり、年会費やポイント還元率、付帯するサービスが異なります。本記事では、楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードの特徴や比較ポイント、お得に使えるケースを紹介します。カードを選択するときの参考にしてみてください。

楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードの特徴は?

楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードの概要は以下の通りです。

カード名国際ブランド年会費ポイント還元率付帯サービス電子マネー対応発行スピード
楽天ゴールドカードVisa、Mastercard、JCB2,200円(税込)1.0%・国内空港ラウンジ年(2回まで無料)

・海外旅行傷害保険(最高2,000万円)

・ETCカード(年会費無料)

楽天Edy1週間~10日前後
楽天プレミアムカードVisa、Mastercard、JCB、

American Express

11,000円(税込)1.0%・国内/海外空港ラウンジ(※)

・手荷物宅配サービス

・海外旅行傷害保険(最高5,000万円)

・国内旅行傷害保険(最高5,000万円)

・ETCカード(年会費無料)

楽天Edy1週間~10日前後

参考:楽天ゴールドカード
参考:楽天プレミアムカード
※2025年1月1日以降の利用は年間5回まで無料に変更

それぞれの特徴を紹介します。

楽天ゴールドの特徴

楽天ゴールドカードは楽天市場での買い物で1%のポイントが獲得でき、誕生月には最大4倍のポイント還元が受けられます。

年会費は2,200円(税込)で、他社のゴールドカード年会費の相場が5,000~10,000円程度ということを考えるとリーズナブルな設定です。

特典として、国内空港ラウンジの無料利用が年間2回まで可能なほか、楽天証券の投信積立クレジット決済時にポイント還元率が0.75%という点などが挙げられます。さらに、海外旅行傷害保険やカード盗難保険など、セキュリティ対策も充実しています。

楽天プレミアムカードの特徴

楽天プレミアムカードは、より多くの特典とサービスを提供する上位カードです。年会費は11,000円(税込)で、楽天市場での買い物は楽天ゴールドカード同様に誕生月に最大4倍となります。また、楽天市場コースを選択すれば誕生月以外でもポイント最大4倍が適用されます。

特典として、世界145カ国の空港ラウンジが利用可能なプライオリティ・パスの無料発行ができるため、海外旅行や出張の多い方におすすめです(※2024年5月30日時点)。

海外旅行傷害保険や国内旅行傷害保険に加え、購入商品の破損や盗難を補償する動産総合保険も自動付帯され、サポート体制が充実しています。

楽天証券の投信積立クレジット決済はポイント還元率が1.0%にアップし、資産運用でポイントを貯める際にもメリットがあります。

楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードで迷った際の比較ポイント

楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードのどちらが自分に合っているのか、迷う方もいるでしょう。以下に両者の比較ポイントを5つ紹介します。重視するポイントを考えながら読み進めてみましょう。

年会費

楽天ゴールドカードの年会費は2,200円(税込)で、楽天プレミアムカードの年会費11,000円(税込)と比べるとリーズナブルな価格設定となっています。年会費を抑えたいなら楽天ゴールドカードを選択するのが妥当です。

年会費で比較すると楽天ゴールドカードの選択になりますが、年間のカード決済頻度や後述するラウンジサービスなどの利用状況の観点で考えるなら、楽天プレミアムカードを選択した方が良い場合もあります。

ポイント還元率

楽天ゴールドカード・楽天プレミアムカードはともにポイント還元率1%であり、通常時は100円につき1ポイントが進呈されます。還元率のみを見ると年会費の安い楽天ゴールドカードの方が魅力的と言えるでしょう。

また、楽天プレミアムカードには、ライフスタイルをより豊かにする優待サービスがあり、楽天市場コース・トラベルコース・エンタメコースが選択できます。この中で楽天市場コースを選択すると毎週火曜日・木曜日のプレミアムデーにポイント還元率が4倍になります。また、誕生日月にもポイント還元率4倍の特典があります。

楽天ゴールドカードも誕生日月はポイント還元率が4倍になりますが、通常時の優待サービスはありません。

ポイント還元率を考慮した場合の年間利用料を以下に示します。

楽天ゴールドカードの年会費2,200円(税込)をポイントで相殺する場合

100円で1ポイントを獲得できるので、1ポイントは100円分の利用額に相当します。2,200ポイントを獲得するための計算は以下の通りです。

2,200×100=220,000

年間で220,000円分の利用があれば、年会費分2,200ポイントを獲得できます。

楽天プレミアムカードの年会費11,000円(税込)をポイントで相殺する場合

楽天プレミアムカードの優待サービスで楽天市場コースを選択し、ポイント還元率4倍で利用した場合で計算します。

100円で4ポイントを獲得できるので、1ポイントは25円分の買い物に相当します。11,000ポイントを獲得するための計算は以下の通りです。

11,000×25=275,000

年間で275,000円分の利用があれば、年会費分11,000ポイントを獲得できます。

空港ラウンジのサービス

楽天ゴールドカードは国内空港ラウンジを年2回まで無料で利用できます。一方、楽天プレミアムカードはプライオリティ・パスが無料で発行され、国内外のラウンジを自由に利用できます。

旅行や出張は国内中心の方は楽天ゴールドカードを、海外空港を利用する頻度が多い方は楽天プレミアムカードを選択するのも一つの手です。

ちなみに国内空港ラウンジは1回の利用が1,000~1,500円程度のため、楽天ゴールドカードで国内ラウンジを2回利用すれば年会費2,200円(税込)の元が取れます。

楽天プレミアムカードに付帯するプライオリティ・パスはスタンダード会員で99USドル(日本円で約15,000円 ※)の年会費がかかります。プライオリティ・パスを利用する方にとっては、楽天プレミアムカードの年会費11,000円(税込)の方がお得です。空港ラウンジで比較する場合は、国内か海外の利用頻度を考慮しましょう。

※執筆時点(2024年5月17日)のドル円相場(1ドル=155.38円)で換算

楽天証券の利用

楽天証券を利用する場合、楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードでポイント還元率が異なります。

楽天証券で投信積立をクレジットカード決済した場合のポイント還元率は楽天ゴールドカードが0.75%に対して、楽天プレミアムカードが1%です。

仮にNISAのつみたて投資枠の上限である年間120万円を、それぞれのカードで比較すると以下のようになります。

<楽天ゴールドカードで年間120万円を決済した場合>
120万円×0.75%=1,200,000×0.0075=9,000ポイント

<楽天プレミアムカードで年間120万円を決済した場合>
120万円×1%=1,200,000×0.01=12,000ポイント

120万円を楽天証券でクレジットカード決済するなら、楽天プレミアムカードの方が約1.3倍有利です。

キャンペーン

楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードでは、入会や利用によってポイントが獲得できるキャンペーンがあります。楽天ゴールドカード・楽天プレミアムカードともに新規入会とカード利用で最大5,000ポイントが獲得可能です。新規入会における両者のポイントの差はありません。

ただし、楽天カードからそれぞれのカードに切り替える場合は獲得できるポイントが異なります。楽天カードから楽天ゴールドカードに切り替える場合は、2,000ポイント付与されるのに対し、楽天プレミアムカードへの切り替えでは3,000ポイントが付与されます。

楽天ゴールドカードの方がお得に使えるケースは?

楽天ゴールドカードがお得になるケースは、国内旅行がメインの方、もしくはクレジットカードの利用額がそれほど高くない方です。詳細については、以下の通り解説します。

国内旅行がメイン

国内の旅行や出張がメインの方は楽天ゴールドカードがお得に利用できます。
先述の通り、楽天ゴールドカードの特典として国内空港ラウンジが年間2回まで利用できるサービスがあります。

利用できる空港ラウンジは以下の通りです。

地域空港ラウンジ名
北海道新千歳空港スーパーラウンジ

ノースラウンジ

函館空港国内線ビジネスラウンジ
旭川空港ラウンジ大雪(TAISETSU)
東北青森空港エアポートラウンジ
秋田空港ラウンジロイヤルスカイ
仙台国際空港ビジネスラウンジ
北陸新潟空港エアリウムラウンジ
富山空港らいちょう
小松空港スカイラウンジ白山
東海中部国際空港セントレアプレミアムラウンジセントレア

第2プレミアムラウンジ セントレア

富士山静岡空港YOUR LOUNGE
関東成田空港 第1旅客ターミナルIASS EXECUTIVE LOUNGE 1
成田空港 第2旅客ターミナルIASS EXECUTIVE LOUNGE 2
羽田空港 国内線ターミナル

第1旅客ターミナル

POWER LOUNGE SOUTH

POWER LOUNGE NORTH

POWER LOUNGE CENTRAL

羽田空港 国内線ターミナル 第2旅客ターミナルPOWER LOUNGE NORTH

エアポートラウンジ(南)

POWER LOUNGE CENTRAL

近畿関西国際空港六甲

アネックス六甲

金剛

NODOKA

伊丹空港ラウンジオーサカ
神戸空港ラウンジ神戸
中国岡山空港ラウンジ マスカット
広島空港ビジネスラウンジ「もみじ」
米子鬼太郎空港ラウンジDAISEN
山口宇部空港ラウンジきらら
出雲縁結び空港出雲縁結び空港エアポートラウンジ
四国高松空港ラウンジ讃岐(さぬき)
松山空港ビジネスラウンジ

スカイラウンジ

徳島阿波おどり空港ヴォルティス
高知龍馬空港ブルースカイ
九州福岡空港ラウンジTIME/ノース

ラウンジTIME/サウス

ラウンジTIMEインターナショナル

北九州空港ラウンジひまわり
九州佐賀国際空港Premium Lounge さがのがら。
大分空港ラウンジくにさき
長崎空港ビジネスラウンジ「アザレア」
阿蘇くまもと空港ラウンジ「ASO」
宮崎ブーゲンビリア空港ブーゲンラウンジひなた
鹿児島空港スカイラウンジ菜の花
沖縄那覇空港ラウンジ華(hana)
海外ハワイ/ダニエル・K・イノウエ国際空港 国際線ターミナルIASS HAWAII LOUNGE

参照元:楽天カード「国内空港ラウンジ」

上記の空港を年に2回以上利用する方は、楽天ゴールドカードを選択するとよいでしょう。

クレジットカードの利用頻度が高くない

クレジットカードの利用頻度が高くない方は、楽天プレミアムカードよりも年会費が低い楽天ゴールドカードがよいでしょう。

楽天ゴールドカードの年会費2,200円(税込)をポイント還元で相殺するには、年間220,000円のクレジットカード利用が必要です。対して、楽天プレミアムカードの年会費11,000円(税込)を相殺するには楽天市場コースを選択し、ポイント還元率4倍で利用した場合でも年間275,000円の利用が必要となります。

ポイント還元率のみで考えた場合、年間275,000円を超える利用がない方は、楽天ゴールドカードの方がお得です。

楽天プレミアムカードの方がお得に使えるケースは?

続いては楽天プレミアムカードを選ぶとお得になるケースを見ていきましょう。楽天プレミアムカードを選ぶポイントはプライオリティ・パスの利用や年間の利用額の大きさ、買い物における補償面です。

以下にそれぞれ解説するため、ライフスタイルに合わせて参考にしてみてください。

プライオリティ・パスを使いたい

楽天プレミアムカードは、世界145カ国に1,500以上ある空港ラウンジを利用できるプライオリティ・パスを無料で提供しています。出発前の空港で、無料の飲食やリラックスできるスパなど、快適な時間を過ごせるため、海外旅行や出張が多い方にとって便利です。

海外空港ラウンジは、場所によって異なりますが5,000円程度が利用料金の相場です。年間2~3回ラウンジを利用する方は、プライオリティ・パスが使える楽天プレミアムカードを選択するとよいでしょう。

年間の利用額が損益分岐点以上

楽天プレミアムカードの年会費は11,000円(税込)です。楽天カードのポイント還元率は通常1%ですが、楽天プレミアムカードは、楽天市場で利用するとポイントが3倍になります。さらに、選べる3つのコースのうち「楽天市場コース」を選べば、毎週火曜日・木曜日のプレミアムカードデーに楽天市場で買い物するとポイントは最大4倍です。

仮に、ポイント4倍で楽天市場を利用した買い物をする場合、年間275,000円以上の買い物で年会費11,000円分のポイントが得られます。年間の買い物額が275,000円以上の方は、楽天プレミアムカードを選択するとよいでしょう。

買い物の補償を充実させたい

楽天プレミアムカードは、購入した商品に対する補償を充実させたい方にもおすすめです。例えば、購入日から90日以内に商品が破損した場合や盗難に遭った場合、補償が受けられる「動産総合保険」が付帯されています。

1個1組で10,000円以上の商品に適用となるため、高価な商品を購入する際の不安が少なくなるでしょう。貴金属や時計、自動車や自転車などの買い物にも利用でき、年間300万円までを限度額として補償されます。

盗難や破損などの事故に遭わないのがベストですが、防ぎきれないケースもあるため、楽天プレミアムカードに動産総合保険の付帯がある点は、何かと助かるでしょう。

楽天カードで十分なケース

ここまで楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードがお得に使えるケースを見てきましたが、楽天カードで十分なケースもあります。

以下に3つ紹介するため、参考にしてみてください。

楽天市場での買い物が少ない

楽天市場での買い物が少ない場合、楽天ゴールドカードや楽天プレミアムカードの年会費を相殺できないため、楽天市場での買い物で還元率1%のポイントが適用される楽天カードもしくは楽天PINKカードで十分です。いずれのカードも年会費が永年無料となっており、無駄なコストをかけずに楽天カードでポイントを貯めた方が賢明です。

空港ラウンジを使用しない

楽天ゴールドカードや楽天プレミアムカードの特典として空港ラウンジが利用できる点は大きな魅力ですが、旅行や出張で空港を利用する機会が少ない、あるいは空港ラウンジを利用しない方にとっても、楽天カードが適しています。ラウンジ利用よりもキャッシュレス決済のためにクレジットカードを作りたいと思う方は、楽天カードで十分です。

メインのカードが別にある

すでに他のクレジットカードをメインで使用している方にとっても、楽天カードが適しています。メインカードとして他の高還元率カードや特典が豊富なカードを使用している場合、サブカードとして楽天カードを持つのが賢明です。

例えば、メインカードで高額の出費や特典を利用し、楽天カードは楽天市場での購入時に使うといった使い分けが可能です。

楽天カードをサブカードとして使い分ければ、それぞれのカードの特典を最大限に活用しつつ、年会費を無駄に支払うことなく効率的にポイントを貯められます。

楽天カードは利用状況に合わせてタイプを選ぼう

本記事では、楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードの特徴や比較ポイント、それぞれのカードがお得に使えるケースを紹介しました。

楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードは年会費や付帯する特典が異なります。年会費の差はサービスの差として現れており、ライフスタイルによって、どちらのカードが合うのかは自分で吟味し判断する必要があります。

移動や旅行は国内空港の利用がメインで、年間の買い物利用額が220,000円以上の方は楽天ゴールドカードを選択するとよいでしょう。一方、海外の出張や旅行が多い方や、年間の買い物利用額が275,000円以上の方は、楽天プレミアムカードを選択するメリットがあります。

使いたい特典やカードの利用状況によって、適切に選択できるように今回の内容を役立ててみましょう。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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