- 更新日 : 2023年7月7日
ポイント還元率が高いクレジットカードは?おすすめカードを紹介
多くのクレジットカードでは、利用金額に応じてポイントで還元されます。それでは、ポイント還元率の相場はどのくらいなのでしょうか。今回は、還元率の相場の他、年会費無料と有料でそれぞれ還元率が高いおすすめのクレジットカード、普段使いのクレジットカードをお得に利用するための注意点などを紹介します。
目次
クレジットカードのポイント還元率の相場は?
クレジットカードのポイント還元率はクレジットカードの種類によって異なります。通常の買い物か公共料金の支払いか、特定の店舗での支払いかなどの利用方法でも変わってきます。それぞれのケースにおけるポイント還元率の相場や還元率の例を見ていきましょう。
通常の買い物でのポイント還元率
通常の買い物による還元率は、0.5%程度のクレジットカードが一般的です。還元率の高いものだと1.0%など、0.5%を超える還元率のクレジットカードもあります。
公共料金支払いの還元率
公共料金とは、国や地方自治体が改定や料金水準の決定に直接関わるようなものをいいます。代表的なのが、電気料金、水道料金、ガス料金、固定電話料金、放送料金などです。
公共料金のクレジットカード払いによる還元率は、基本的に通常の買い物とあまり変わりありません。0.5~1.0%程度の還元率に設定されていることが一般的です。中には、通常の買い物よりも公共料金の還元率を上げられるクレジットカードもあります。
例えば、エポスゴールドカードとエポスプラチナカードの選べるポイントアップショップというサービスが挙げられます。お気に入りショップを3つ選択でき、選択したサービスを利用した場合は通常の3倍(通常の還元率が0.5%のため1.5%)貯まるプログラムで、お気に入りショップに公共料金を設定すれば、還元率を高められます。
特定のお店でポイント還元率が変わるクレジットカードも
クレジットカードの中には、特定の店舗で特定のクレジットカードを使って支払うことで還元率が高くなるものもあります。
例えば、楽天カードでは楽天市場で楽天カードを利用した場合の還元率は3.0%(スーパーポイントアッププログラムすべて達成した場合は最大16%)です。
エポスカードでは、エポスポイントUPサイトを経由することによって2倍~最大30倍(エポスカードの還元率は0.5%のため最大15%)のポイント還元を受けることができます。
ポイント還元率が高いおすすめクレジットカードを比較!
以下は、主なクレジットカードの還元率の比較表です。
【主な年会費無料のクレジットカード】
名称 | JCB CARD W | エポスカード | リクルートカード | 三井住友カード | 楽天カード |
---|---|---|---|---|---|
通常還元率 | 1.0% | 0.5% | 1.2% | 0.5% | 1.0% |
公共料金還元率 | 1.0% | 0.5% | 1.2% | 0.5% | 0.2% |
特定店舗 | 最大10.5% | 最大15% | 最大4.2% | 最大10% | 最大16% ※SPUフル |
年会費 | 39歳までの入会で無料 | 永年無料 | 永年無料 | 永年無料 | 永年無料 |
【主な年会費有料のクレジットカード】
名称 | ANA JCB 一般カード | dカードゴールド | au PAYゴールドカード | 三井住友カードプラチナプリファード | アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード |
---|---|---|---|---|---|
通常還元率 | 0.5~1.0% | 1.0% | 1.0% | 1.0% | 0.5~1.0% |
公共料金還元率 | 0.5~1.0% | 最大10% | 最大11% | 1.0% | 0.5~1.0% |
特定店舗 | 搭乗で+10% | 最大10.5% | 最大9.0% | 最大10% | 3.0% |
年会費 | 2,200円 | 11,000円 | 11,000円 | 33,000円 | 13,200円 |
ポイント還元率が高いクレジットカードの中でも、「通常還元率」「公共料金の還元率」「特定店舗」の還元率の3つのポイントを総合して、おすすめのものを、年会費無料と年会費有料のものとに分けていくつか紹介します。
おすすめの年会費無料クレジットカード
年会費無料でポイント還元率の高いクレジットカードを3つ紹介します。
JCB CARD W
クレジットカードの国際ブランドとして知られるJCBが発行するクレジットカードが、「JCB CARD W」です。JCB CARD Wは39歳までに入会すればその後も年会費永年無料で利用できるカードで、一般のJCBカードの還元率0.5%の2倍である1%の還元率で常に利用できます。
ポイントアップ登録を行った上でJCBオリジナルシリーズのパートナー店を利用した場合の最大還元率は21倍(10.5%)です。JCB CARD Wで貯まるポイントはOki Dokiポイントで、1ポイント=3円でカード支払いに利用できる他、Amazonのお買い物では1ポイント=3.5円、スターバックスカードのチャージでは1ポイント=4円で利用できます。
通常の還元率 | 1.0% |
---|---|
公共料金の還元率 | 1.0% |
特定店舗の還元率 | 最大21倍(10.5%) 例:スターバックス21倍(10.5%)、ローソン3倍(1.5%)など |
リクルートカード
「リクルートカード」はクルートが発行するクレジットカードで、常に1.2%の高い還元率でお買い物にも公共料金の支払いにも利用できるのが特徴です。貯まったリクルートポイントは、さまざまなお店で利用できるPontaポイントやdポイントにも交換できます。
リクルートの提供する「じゃらん」「ポンパレモール」「ホットペッパービューティー」「ホットペッパーグルメ」との相性が良いでしょう。
通常の還元率 | 1.2% |
---|---|
公共料金の還元率 | 1.2% |
特定店舗の還元率 |
※いずれもリクルートカードで決済することが条件 |
楽天カード
複数のデザインから好きなデザインを選べる「楽天カード」もおすすめです。公共料金や一部の支払いに関しては還元率が下がったり、ポイント付与の対象外になったりすることもありますが、基本的には還元率1.0%で利用できます。
楽天系のサービスと相性が良く、系列の楽天市場では利用しているサービスに応じてポイント還元率がアップするSPU(スーパーポイントアッププログラム)が設けられているのが特徴です。
楽天カードを使って、楽天市場でお買い物をした場合の還元率は、常に3倍(還元率3.0%)です。楽天カード以外の楽天グループのサービス利用で最大16倍、お買い物マラソンなどのイベントと合わせれば、さらに高い還元率で楽天市場を利用できます。
通常の還元率 | 1.0% (楽天Edyや楽天キャッシュへのチャージ、楽天証券の一部ファンドの投信積立などは0.5%、ECTカード年会費や他社決済サービスへのチャージなどはポイント還元対象外) |
---|---|
公共料金の還元率 | 0.2% |
特定店舗の還元率 | 楽天市場で楽天カード払いをした場合は常に3.0% (SPUすべて達成した場合は16%) |
おすすめの年会費有料クレジットカード
年会費有料のクレジットカードでポイント還元率が高いおすすめのカードを3つ取り上げます。
ANA JCB 一般カード
「ANA JCB 一般カード」はOki Dokiポイントが貯まるクレジットカードです。貯まったポイントは、1ポイント=3~10のANAマイルに移行できます(移行レートは通常獲得かボーナスか、ポイントの移行コースを何に設定しているかで異なります)。
さらに、ANA JCB 一般カードの場合、翌年以降継続すると1,000マイル、ANA便に搭乗すると+ 10%マイルが付与されるボーナスもあります。ANAを利用することが多い人にメリットが多いクレジットカードです。
通常の還元率 | 0.5~1.0%(ポイントコース選択制) |
---|---|
公共料金の還元率 | 0.5~1.0% |
特定店舗の還元率 | ANA便に搭乗するごとに+10%マイル付与 |
年会費 | 2,200円 |
au PAY ゴールドカード
「au PAY ゴールドカード」はau PAY利用者と相性の良いカードです。au PAY ゴールドカードからau PAYの残高にチャージし、au PAYで支払うことで還元率が1.5%にアップします。
さらに、ゴールドカード特典で、一般のau PAYカードにはないメリットを得られるのもポイントです。
auの携帯電話を利用している場合、au PAYゴールドカードで支払うことで最大11%還元されます。auでんきや都市ガス for auを利用している場合は、au PAYゴールドカードで支払うことで還元率が3%にアップします。
通常の還元率 | 1.0% |
---|---|
公共料金の還元率 | 1.0% (auでんきと都市ガス for auはゴールドカード特典で3%、au携帯電話はゴールドカード特典で最大11%) |
特定店舗の還元率 | au PAYマーケット利用で最大9%還元 |
年会費 | 11,000円 |
アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード
月会費制のクレジットカードで、基本は1.0%(加盟店によっては0.5%)の還元率で利用できます。
有料ですが、メンバーシップ・リワード・プラスに参加することで、対象加盟店(Amazon、ヤフオク!、ウーバーイーツ、HIS、JAL、など)の利用は常に3.0%の還元率で利用できるのも特徴です。
通常の還元率 | 0.5~1.0% |
---|---|
公共料金の還元率 | 0.5~1.0% |
特定店舗の還元率 | メンバーシップ・リワード・プラス(参加費年間3,300円)に参加することで対象加盟店の還元率が3.0%にアップ |
年会費 | 13,200円(月会費制 1,100円/月) |
クレジットカードを選ぶ際のポイント
クレジットカードは、それぞれ還元率が異なります。通常のお買い物や公共料金の還元率も異なりますが、特に注目したいのは特定の店舗での還元率です。
筆者は楽天市場をよく利用するのですが、SPUで還元率が上がることから、楽天市場での支払いを楽天カードに設定しています。楽天市場は「お買い物マラソン」や「毎月0と5のつく日」など、SPUにプラスしてさらにポイントが貯まりやすい企画もよく開催されますので、イベントの日を狙うとポイントがかなり貯まります(イベントはポイント獲得上限があります)。
このように、自分がよく利用する店舗で還元率が高いクレジットカードを選ぶとポイントが貯まりやすいのでおすすめです。
なお、クレジットカードには年会費無料のものと有料のものがあります。年会費有料のものは付帯保険や空港ラウンジ利用などサービスが充実しているものも多いのですが、利用頻度が低いとあまりメリットを享受できません。還元率だけでなく、クレジットカードに付帯されるサービスの利用頻度も踏まえながらクレジットカードを選ぶと良いでしょう。
クレジットカードを複数枚持つ際の注意点
クレジットカードによるポイント還元のメリットをできるだけ多く得たいなら、複数のクレジットカードを持って、店舗ごとに使い分けるのも方法の一つです。店舗ごとに高い還元率のクレジットカードを利用することで、ポイントがたまりやすくなります。
しかし、クレジットカードによっては、締め日や支払日が異なることがあります。当日ギリギリに入金できたため遅延は避けられたものの、筆者は支払日の異なるクレジットカードを複数枚所持していたために、危うく引き落としに間に合わなくなりそうになったことが何度かありました。いずれも引落日当日の入金でしたが、当日中に引き落としが何度か実行されたようで(※支払日の引き落としについては、金融機関などで対応が異なる可能性がありますので当日中に入金しても引き落としが実行されない可能性もあります。)運良く支払日に間に合ったものの、危うく信用情報に傷がつくところでした。
支払日に遅れると、クレジットカードの利用ができなくなったり、信用情報に滞納履歴が登録されたりする可能性もあります。信用情報に履歴が残ると、今後のローンやスマホの分割払いの審査などにも影響することがありますので、それぞれのクレジットカードについて、支払額や支払日を管理できるようにしておきましょう。筆者は、よく目にするカレンダーに印をつけることで、支払日までに残高不足分の入金忘れがないようにしています。
クレジットカードのポイントをお得に使うには?
貯まったポイントはそのままでは使いにくいものもあります。使いやすさを重視するなら、共通のポイントに交換したり、電子マネーにチャージしたりして使用するのがおすすめです。
他にも、カードの利用代金の充当に使ったり、マイルに交換したり、ポイント投資に回したりして使えます。ポイントは、等価以上で交換または利用できる方法を選ぶとお得に使用できます。
クレジットカードはポイントの貯まりやすさにも注目してみよう!
クレジットカードは、利用代金の一部がポイントとして還元されるのが魅力の一つです。クレジットカードによって特色がありますので、カード選びの際は、通常還元率や公共料金の還元率だけでなく、特定の店舗で還元率がアップするかどうかも確認してみましょう。利用頻度の高い店舗での還元率が高いクレジットカードを選ぶと、ポイントも貯まりやすくなります。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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