• 作成日 : 2024年6月21日

貯金用口座とは?作る際のポイントやおすすめの銀行を紹介

貯金は将来の夢や目標達成に向けた大切な一歩ですが、どの貯金用口座を選べば良いのか迷うことも多いのではないでしょうか。

この記事では、貯金に最適な口座の選び方から、各口座の特徴、口座を作るメリットまでを詳しく解説します。貯金口座を選ぶ際に重要となるポイントも具体的に紹介するため、貯金を始めたいけれども何から手をつけて良いかわからない方にお役立ちの内容となっています。

貯金用口座とは

貯金用口座とは、個人の貯蓄を目的として設計された銀行口座です。普通預金口座と比較して、目的や使い道をより明確に設定できるため、計画的な貯蓄や資産形成が期待できます。

貯金用口座の特徴

貯金口座の主な特徴として以下の3つが挙げられます。

  • 目的別に設定可能
  • 普通預金よりも高利息を提供する場合が多い
  • 定期預金に比べ柔軟に運用できる

貯金用口座の活用方法

貯金口座の活用方法は、個人によって異なりますが、ここでは、主な方法として以下の3つがあります。

  • 緊急時の資金保有
  • 教育費や住宅購入などの大きな支出の準備
  • 退職後の生活資金の確保

貯金用口座を作るメリット

目標達成へのサポート

貯金用口座を作ることで、特定の目標に向けて資金をわけて管理することができます。この方法は、目標達成へのモチベーションを高め、効率的な資金管理を導きます。例えば、留学資金やマイホーム購入資金といった大きな目標から、短期間での旅行費用まで、目的別に資金を分割して管理することで、計画的な貯蓄が可能になります。

金融リテラシーの向上

さまざまな貯金用口座を比較し、自分に合ったものを選ぶことで、金利や手数料、利便性などについて学ぶことができ、金融知識の向上につながります。さらに、リスク管理についても理解を深めることが可能です。

利息の最大化

高金利の貯金用口座を選ぶことで、預けたお金からより多くの利息を得ることが可能です。これにより、ただ貯金するだけでなく、資産の増加も期待できます。例えば、年0.5%の普通預金を利用せず、年1%以上の金利を提供するネット銀行の定期預金などを選ぶことで、利息収入を増やせます。

自動的な貯蓄

銀行による自動振替サービスを利用することで、給与などの収入から自動的に一定額を貯金口座に振り替えること可能です。例えば、給料日に自分が決めた一定額を貯蓄口座へ移す設定をしておくことによって、意識しなくても貯金が増えていきます。

精神的な安心感

貯金用口座を作ることで、精神的な安心感を得ることができます。銀行で口座が管理されることにより、盗難や紛失のリスクから大切な資金を守ることができますし、万が一の事故や病気などにより緊急で資金を要する場合にも利用できます。また、生活費の半年分など、ある程度の貯金をしておくことで、経済的に自立した生活を送る基盤を作ることもできます。

貯金用口座の種類

普通預金口座

普通預金口座とは、日常の預け入れや引き出しが自由にできる口座です。利便性が高く、かつ口座開設を行う銀行や金融機関も多いのが特徴です。即時の支払いや短期間の資金管理に適しています。

定期預金口座

定期預金口座とは、ある一定期間、お金を預け入れることで、普通預金よりも高い金利を得られる口座です。預入期間は数カ月から数年まで選べるので、中期から長期の貯金に適しています。ただし、満期を迎えるまで原則的にお金を引き出すことができない、満期までにお金を引き出す場合は、一部解約または中途解約の手続きが必要となるため、注意が必要です。

積立預金口座

積立預金口座とは、毎月一定額を預け入れることで、目標額に達するまで貯金を続ける口座です。定期預金よりも柔軟性があり、短期および中期の貯金に向いています。特に将来の大きな買い物や目標に向けて計画的に貯金したい人におすすめです。

外貨預金口座

外貨を預け入れることができる口座で、円預金よりも高い金利が期待でき、満期時の為替レートが預け入した当時の為替レートよりも円安という場合、「為替差益」と呼ばれる利益を得られます。円以外の通貨に興味がある人や、将来海外での支出が見込まれる人におすすめです。ただし、為替の変動は資産の価値に大きく影響するため、注意が必要です。

ネット専用預金口座

ネット専用預金口座とは、インターネット専用で開設される口座で、手数料の安さや高い金利が魅力です。全ての手続きをオンラインで完結できるため、忙しい人や手軽に貯金を始めたい人に適しています。特に、地方に住んでいる人といった金融機関へのアクセスが難しい人に便利です。

口座種類特徴向いている人
普通預金口座手軽に利用できる日常的な預け入れや引き出しが多い人
定期預金口座高利率が期待できる中期から長期の貯金を考えている人
積立預金口座毎月一定額を積立短期から中期の貯金目標がある人
外貨預金口座為替の影響を受ける海外での支出が見込まれる人
ネット専用預金口座手数料の安さと高金利オンラインでの手続きを好む人

貯金用口座を作る場合のポイント

手数料を確認する

口座維持費や取引手数料が無いか、または低いかを確認しましょう。一部の銀行では月額数百円の維持費がかかることがありますが、条件を満たせば免除される場合もあります。また、他銀行ATMの利用手数料が無料になる回数にも注目です。無駄な手数料が貯金を圧迫しないよう選択しましょう。

金利の高さを比較する

金利が高いほど、同じ金額を預けていても得られる利息が多くなります。例えば、メガバンク、地方銀行、ネット銀行など各銀行の金利を比較検討しましょう。特にネット銀行は店舗維持費がかからないため、高金利のサービスが期待できます。

安全性

万が一に備えて、金融機関が倒産した場合の補償制度について確認しましょう。例えば、預金保険制度が適用される金額は一般的には預金者一人あたり元本1,000万円までと、破綻する日までの利息など(※外貨預金や他人名義の預金などを除く)となっています。それ以上の大金を預ける場合は、複数の銀行に分散して預けるのも一つの方法です。

利便性

ネットバンキングの利便性や、セブン銀行やゆうちょ銀行など、全国どこでも手軽に利用できるATMの多さにも着目しましょう。特に、ネットバンキングが充実している銀行では、スマートフォン1台で全ての取引が完結することもあります。

目的に応じた口座種類の選択

普通預金はいつでも引き出しが可能ですが、金利は低めです。定期預金はお金を一定期間中に預けることで、普通預金の金利を上回る金利が得られます。また、外貨預金は高金利を期待できる一方で、為替リスクも考慮する必要があります。

特典やサービス

口座開設キャンペーンや、普段からのポイントサービス、さらには保険サービスが付帯していることもあります。魅力的な特典があるかも事前にチェックしましょう。

口座開設の条件

年齢制限や初回預入金額、必要書類の確認も重要です。特に、ネットバンキング主体の口座では、オンラインでの手続きが主流であるため、スムーズに開設できる条件を事前にチェックしておくと良いでしょう。

貯金用口座におすすめの銀行

貯金用口座を選ぶ際には、各銀行の特徴や提供するサービスを理解し、自分のライフスタイルや貯金の目的に合ったものを選ぶことが重要です。以下に、貯金用口座としておすすめの銀行の金利と詳細をご紹介します。

【各銀行の金利表 ※税引き前の数値で表記】

銀行名普通預金金利定期預金3年
UI銀行0.10%0.35%
auじぶん銀行0.03%0.15%
SBI新生銀行0.03%0.35%
PayPay銀行0.03%0.15%
GMOあおぞらネット銀行0.02%0.03% ※2年以上3年未満
0.04% ※3年以上4年未満
楽天銀行0.02%0.02%
住信SBIネット銀行0.02%0.20%
SBJ銀行0.02%0.15%
ソニー銀行0.02%0.10%
みんなの銀行0.02%0.10%

※最新の情報は各銀行の公式サイトをご確認ください。
※数値は2024年5月27日時点

UI銀行

UI銀行は、2022年1月にサービスを開始した東京フィナンシャルグループの子会社であり、スマートフォン専用の銀行です。店舗を設けていませんが、きらぼし銀行と提携しているため、何か相談がある際は店舗での対応も可能です。

auじぶん銀行

auじぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資して設立に至ったインターネット銀行です。auユーザー向けのサービスとの連携やau WALLETポイントが貯まります。ATM出金手数料が最大月11回まで無料で(※ステージごとに回数が異なる)、他行あての振込手数料も最大15回まで無料です。

SBI新生銀行

SBI新生銀行は、銀行と貸付業務をメインに行うノンバンクの2つの機能を併せ持った、いわゆるハイブリッドな総合金融グループです。投資信託などの金融商品も提供しており、資産運用に適しています。

PayPay銀行

PayPay銀行は、スマホアプリでの利用に特化したネット銀行で、PayPayボーナスが貯まるなど、PayPayとの連携が魅力的です。

GMOあおぞらネット銀行

GMOあおぞらネット銀行は、GMOインターネットグループとあおぞら銀行グループが共同出資した合弁会社です。FXなどの金融商品も提供しており、投資に適しています。ATMの出金手数料が月2~20回まで無料(※カスタムステージによって無料で適用する回数が異なる)で、他の金融機関あての振込手数料は月1~20回まで無料(※カスタムステージによって無料で適用する回数が異なる)です。また、GMOクリック証券と口座連携した際の優遇金利(年0.11%、※税引き前)が適用されている点も魅力の一つです。

楽天銀行

楽天銀行は、楽天グループの各サービスとの連携がされており、楽天ポイントを貯めることができます。楽天証券との連携により、投資信託などの金融商品も利用でき、優遇金利の対象などのサービスが受けられます。

住信SBIネット銀行

三井住友信託銀行とSBIホールディングスの合弁会社です。金融商品も豊富にそろっており、その中でも普通預金は、市場金利に連動した好金利となっています。

SBJ銀行

SBJ銀行は、韓国にある新韓金融グループの日本現地法人です。先の表でもまとめた通り定期預金金利が高めである点、最短で翌営業日で口座を開設できる点、振込手数料が月10~20回まで無料となっている点(※ステータス別に無料適用回数が異なる)などが高く評価されています。

ソニー銀行

ソニー銀行は、ソニーフィナンシャルグループのネット銀行であり、外貨定期預金や投資信託などの運用商品も充実しています。モバイルアプリも展開しており、ユーザーにとって使いやすい操作性が整っています。

みんなの銀行

地方銀行や信用金庫との提携による全国のATM利用手数料の優遇が魅力的です。地域密着型の銀行との連携をしているので、地方にいても利用しやすいのが特徴です。

※2024年5月27日時点の情報もとに執筆をしています。最新の情報は各金融機関の公式ホームページでご確認ください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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