- 作成日 : 2024年5月10日
貯金1,000万を達成するには?貯めた人の割合はどれくらい?
貯金1,000万円を達成している人の割合は、年代、年収、家族構成によって異なります。例えば、一人暮らしでは23.5%、夫婦(子供なし)では10.8%、家族連れでは21.3%が貯金1,000万円を達成しています。しかし、これらの割合はあくまで目安であり、個々の生活習慣や貯金習慣によります。この記事では、貯金1,000万円を達成している人の割合や、1,000万円貯金するためにやるべきことについて解説します。自分のライフスタイルや将来の目標に応じて、適切な貯蓄プランを策定することが重要です。
目次
【年代別】貯金1,000万円を達成している人の割合
貯金1,000万円を達成している人の割合は、年代によって大きく異なります。以下に、各年代ごとの割合を詳しく見ていきましょう。
年代 | 一人暮らしの割合 | 二人以上の世帯の割合 |
---|---|---|
20代 | 2.4% | 3.5% |
30代 | 13.3% | 16.2% |
40代 | 20.1% | 21.3% |
50代 | 22.7% | 32.8% |
60代 | 33.9% | 43.3% |
70代~ | 7.8% | 12.7% |
20代の割合
20代の一人暮らしの人で、貯蓄が1,000万円以上あると答えた人の割合は2.4%。一方、二人以上の世帯では3.5%となっています。この年代は社会人経験が少なく、貯蓄期間も短いため、割合は他の年代より低い傾向にあります。
具体的な例を挙げてみましょう。例えば、大学を卒業して就職したばかりのAさん(23歳)は、毎月の給料から生活費を差し引いた残りを貯蓄に回しています。しかし、新社会人としての生活や仕事に慣れるまでには時間がかかり、大きな貯蓄をする余裕はまだありません。
一方、Bさん(29歳)は、社会人として数年の経験を積み、給料も上がってきました。その結果、毎月の貯蓄額も増え、貯蓄総額は1,000万円を超えました。しかし、Bさんのように20代で1,000万円以上の貯蓄を持つ人は全体の2.4%しかいません。
これらの例から、20代で1,000万円以上の貯蓄を達成するには、一定の収入と節約生活が必要であることがわかります。また、早い段階で貯蓄を始めることが、将来的な財務の安定につながることを示しています。
30代の割合
30代では、一人暮らしの人の中で貯蓄が1,000万円以上あると答えた人の割合は13.3%。二人以上の世帯では16.2%となっています。この年代になると、割合は20代と比べて大幅に増え、10人に1人以上が1,000万円以上の貯蓄を持っています。
具体的な例を挙げてみましょう。例えば、Cさん(32歳)は、結婚して子供が2人います。Cさん夫婦は、共働きで、毎月の収入から生活費と子供の教育費を差し引いた残りを貯蓄に回しています。しかし、子供の教育費や住宅ローンなどの支出が多く、大きな貯蓄をする余裕はまだありません。
一方、Dさん(35歳)は、独身で、高収入の仕事に就いています。Dさんは、毎月の収入から生活費を差し引いた残りを貯蓄に回し、また投資にも取り組んでいます。その結果、貯蓄総額は1,000万円を超えました。しかし、Dさんのように30代で1,000万円以上の貯蓄を持つ人は全体の13.3%しかいません。
これらの例から、30代で1,000万円以上の貯蓄を達成するには、一定の収入と節約生活、さらには投資などの資産運用が必要であることがわかります。また、家族構成やライフスタイルによって、貯蓄の進み方は大きく変わることも示しています。これらの情報を参考に、自身の貯蓄計画を立てる際には、自身のライフスタイルや将来の目標を考慮することが重要です。
40代の割合
40代の一人暮らしの人で、貯蓄が1,000万円以上あると答えた人の割合は20.1%。二人以上の世帯では21.3%となっています。この年代になると、割合はさらに増え、約5人に1人が1,000万円以上の貯蓄を持っています。
具体的な例を挙げてみましょう。例えば、Eさん(45歳)は、結婚して子供が2人います。Eさん夫婦は、共働きで、毎月の収入から生活費と子供の教育費を差し引いた残りを貯蓄に回しています。しかし、子供の大学進学費用や住宅ローンなどの支出が多く、大きな貯蓄をする余裕はまだありません。
一方、Fさん(48歳)は、独身で、高収入の仕事に就いています。Fさんは、毎月の収入から生活費を差し引いた残りを貯蓄に回し、また投資にも取り組んでいます。その結果、貯蓄総額は1,000万円を超えました。しかし、Fさんのように40代で1,000万円以上の貯蓄を持つ人は全体の20.1%しかいません。
これらの例から、40代で1,000万円以上の貯蓄を達成するには、一定の収入と節約生活、さらには投資などの資産運用が必要であることがわかります。また、家族構成やライフスタイルによって、貯蓄の進み方は大きく変わることも示しています。これらの情報を参考に、自身の貯蓄計画を立てる際には、自身のライフスタイルや将来の目標を考慮することが重要です。
50代の割合
50代の一人暮らしの人で、貯蓄が1,000万円以上あると答えた人の割合は22.7%。二人以上の世帯では32.8%となっています。この年代になると、割合はさらに増え、約4人に1人が1,000万円以上の貯蓄を持っています。
具体的な例を挙げてみましょう。例えば、Gさん(55歳)は、結婚して子供が2人います。Gさん夫婦は、共働きで、毎月の収入から生活費と子供の教育費を差し引いた残りを貯蓄に回しています。しかし、子供の大学進学費用や住宅ローンなどの支出が多く、大きな貯蓄をする余裕はまだありません。
一方、Hさん(58歳)は、独身で、高収入の仕事に就いています。Hさんは、毎月の収入から生活費を差し引いた残りを貯蓄に回し、また投資にも取り組んでいます。その結果、貯蓄総額は1,000万円を超えました。しかし、Hさんのように50代で1,000万円以上の貯蓄を持つ人は全体の22.7%しかいません。
これらの例から、50代で1,000万円以上の貯蓄を達成するには、一定の収入と節約生活、さらには投資などの資産運用が必要であることがわかります。また、家族構成やライフスタイルによって、貯蓄の進み方は大きく変わることも示しています。これらの情報を参考に、自身の貯蓄計画を立てる際には、自身のライフスタイルや将来の目標を考慮することが重要です。
60代の割合
60代の一人暮らしの人で、貯蓄が1,000万円以上あると答えた人の割合は33.9%。二人以上の世帯では43.3%となっています。この年代になると、割合はさらに増え、約3人に1人が1,000万円以上の貯蓄を持っています。
この年代になると、子供も独立し、教育費などがかからなくなってくるため、ある程度収入のある方は貯蓄を増やすチャンスと言えます。
70代~の割合
70代以上の一人暮らしの人で、貯蓄が1,000万円以上あると答えた人の割合は7.8%。二人以上の世帯では12.7%となっています。この年代では、割合は60代と比べて減少しますが、それでも約8人に1人が1,000万円以上の貯蓄を持っています。
年金生活に入ってくる年代であり、ここから貯蓄を増やすことは難しいと言えます。
【年収別】貯金1,000万円を達成している人の割合
年収別で見たとき、貯金1,000万円を達成している人の割合は年収の高さに比例する傾向があります。しかし、そこまで年収が高くなくても貯金が1,000万円を超えている人もいます。
年収 | 貯金1,000万円以上の割合 |
---|---|
300万円未満 | 0.4% |
300~500万円未満 | 29.4% |
500~750万円未満 | 44.3% |
750~1,000万円未満 | 51.7% |
1,000~1,200万円未満 | 62.1% |
1,200万円以上 | 72% |
年収300万未満
年収300万円未満の人の中で、金融資産が1,000万円以上ある人の割合は0.4%です。これは生活費や必要経費を賄った後に残る金額が少なく、大きな貯蓄を築くことが困難であることを示しています。しかし、割合は少ないものの、年収が300万円未満でも、適切な財務管理と節約、そして時間をかけてコツコツと貯金をすることで、1,000万円の貯金を達成することは可能です。
年収300~500万円未満
年収300~500万円未満の人々の中で、貯金が1,000万円以上ある世帯の割合は29.4%になります。これは、生活費を賄った後の余剰金が増え、貯蓄に回せる金額が増加するため、より多くの人が貯金目標を達成できるようになることを示しています。
年収500~750万円未満
年収500~750万円未満の人々の中で、貯金が1,000万円以上ある世帯の割合は44.3%になります。収入が増えることで、投資や資産運用に回せる金額も増え、貯蓄を積み上げやすくなるためです。
年収750~1,000万円未満
年収750~1,000万円未満の人々の中で、貯金が1,000万円以上ある世帯の割合は51.7%になります。収入の増加に伴い安定して貯金を行える人が多くなっています。
年収1,000万円~1,200万円未満
年収1,000~1,200万円未満の人々の中で、貯金が1,000万円以上ある世帯の割合は62.1%になります。高い収入はより多くの貯蓄を可能にすることが伺えます。
年収1,200万円以上
年収1,200万円以上の人々の中で、貯金が1,000万円以上ある世帯の割合は72%にものぼります。高収入者はそれだけ貯蓄のチャンスが多く、資産を増やす機会も豊富にあることがわかります。
このデータから、年収が増えるにつれて、貯金が1,000万円以上ある人の割合も増えています。 これは、収入が多いほど、生活費に充てる以外のお金が増え、それが貯金に回されるためと考えられます。しかし、それだけでなく、生活費の管理や節約、投資なども重要で、それらを行うことで収入が少ない人でも貯金を増やすことが可能です。また、貯金の目標は個々のライフスタイルや将来の目標によりますので、自分に合った貯金計画を立てることが重要です。
【家族構成別】貯金1,000万を達成している人の割合
家族構成 | 貯金1,000万円以上の割合 |
---|---|
一人暮らし | 23.5% |
夫婦(子供なし) | 10.8% |
家族連れ | 21.3% |
一人暮らし
一人暮らし(単身者)の中で、貯金が1,000万円以上ある人の割合は、約23.5%となっています。この割合は、60代や70代の人も含めた数字です。年代を絞ってみると、20代では約2.4%、30代では約13.3%、40代では約20.1%、50代では約22.7%となっています。これらのデータから、年齢が上がるにつれて貯金額も増え、貯金1,000万円を達成する人の割合も増えていくことがわかります。
また、一人暮らしの場合、家族を養う必要がなく、生活費が比較的少ないため、貯金に回せる金額が多いと考えられます。しかし、一人暮らしの中でも、収入や生活習慣によって貯金額は大きく変わります。例えば、節約生活を心掛けている人や、副業で収入を増やしている人は、貯金1,000万円を達成しやすいでしょう。
夫婦(子供なし)
夫婦(子供なし)の中で、貯金が1,000万円以上ある人の割合は、約10.8%となっています。夫婦の場合、二人の収入がある一方で、生活費も一人暮らしよりは多くなります。しかし、二人で生活費を抑える工夫をすれば、貯金に回せる金額を増やすことが可能です。また、子供がいないため、教育費などの出費がなく、貯金を増やしやすい環境にあります。
家族連れ
家族連れ(三人以上の世帯)の中で、貯金が1,000万円以上ある人の割合は、約21.3%となっています。家族連れの場合、生活費は一人暮らしや夫婦(子供なし)よりも多くなりますが、家族全員の収入が貯金に寄与するため、貯金1,000万円を達成することも十分可能です。特に、子供がバイトやパートで収入を得ている家庭では、貯金額を増やしやすいでしょう。
1,000万円貯金するためにやるべきこと
貯金1,000万円を達成するためには、以下のような具体的な行動を取ることが有効です。
予算を立てる
まずは、自分の収入と支出を把握し、毎月どのくらいの金額を貯金に回せるかを計算しましょう。これにより、無駄遣いを防ぎ、貯金を増やすことができます。
例えば、手取月収が30万円で、家賃や光熱費、食費などの生活費が合計で20万円だとします。その場合、毎月10万円を貯金に回すことが可能です。このように、自分の収入と支出を明確に把握し、毎月どのくらいの金額を貯金に回せるかを計算しましょう。
節約する
生活費を節約することも大切です。例えば、食費を節約するために自炊をする、光熱費を節約するために節電・節水を心掛けるなど、日々の生活の中で小さな節約を積み重ねていきましょう。
副業を始める
収入を増やすためには、本業以外に副業を始めるのも一つの方法です。ただし、副業は自分のライフスタイルに合ったものを選び、本業に支障をきたさないように注意が必要です。
投資をする
貯金だけでなく、投資を通じて資産を増やすことも考えてみましょう。具体的には、株式投資や不動産投資などがあります。例えば、毎月5万円を株式投資に回し、年間リターンが10%だとすると、1年後には元本の5%増の3万円が手に入ります。これを長期間続けることで、貯金だけでなく投資による収入も増やすことが可能です。ただし、投資はリスクも伴うため、自分のリスク許容度に合わせて慎重に行うことが重要です。
将来の目標を設定する
貯金の目標を明確に設定することで、貯金へのモチベーションを高めることができます。例えば、「5年後に1,000万円の貯金を達成する」という目標を設定します。それを達成するためには、毎月約17万円を貯金する必要があります。このように、具体的な目標を設定し、それに向けて少しずつ貯金を増やしていきましょう。
これらの方法を実践することで、貯金1,000万円を目指すことが可能です。しかし、それには時間と努力が必要です。焦らず、コツコツと貯金を積み上げていきましょう。また、貯金だけでなく、将来のライフプランに合わせた資金計画を立てることも忘れずに行いましょう。
貯金1,000万円を超えたら口座は分けるべき?
貯金が1,000万円を超えた場合、銀行口座を分けることを検討するのは一つの賢い選択です。以下に、その理由について解説します。
- リスク分散すべてのお金を一つの口座に預けていると、その金融機関が破綻した場合に全額が保証されないリスクがあります。日本では、預金保険制度により一つの金融機関に預けた預金は最大で1,000万円までしか保証されません。
そのため、1,000万円を超える貯金がある場合は、複数の銀行や信用金庫などに分けて預けることで、このリスクを分散することができます。
- 資産運用貯金が増えてくると、ただ預けておくだけではなく、資産運用を考えることも重要になってきます。例えば、一部を投資用の口座に移し、株式投資や投資信託などに投資することで、資産を増やすことが可能です。ただし、投資はリスクも伴うため、自分のリスク許容度に合わせて慎重に行うことが重要です。
- 目標別に管理貯金の目的によって口座を分けることで、資金の管理がしやすくなります。例えば、教育費用用、住宅購入用、老後資金用など、それぞれの目的に応じた口座を作ることで、必要な資金を効率的に計画・管理することができます。
これらの方法を活用することで、貯金1,000万円を超えた際の資産管理をより効果的に行うことが可能です。ただし、それぞれの方法にはメリットだけでなくデメリットも存在しますので、自分のライフスタイルや将来の目標に合わせて、最適な方法を選ぶことが重要です。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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