- 作成日 : 2024年5月31日
養老保険とは?終身保険との違いやメリットデメリットの解説
養老保険とは、加入者が一定の年齢に達した時点で保険金が支払われる保険商品の1つです。この保険金は、老後の生活費や医療費など、高齢期に必要となる様々な費用の補填に役立ちます。また、加入者が亡くなった場合には遺族に対して死亡保険金が支払われます。この記事では、養老保険のメリットとデメリット、終身保険との違い、そして養老保険がどのような人に最適であるかといった情報を解説します。
目次
養老保険とは
養老保険とは、高齢期の生活を支えるための保険商品の1つで、老後に備えるための貯蓄性を持ちながら、死亡保障も提供する保険です。この保険は、老後の生活費や医療費など、高齢期に必要となる様々な費用の補填に役立ちます。
養老保険は、一般的には終身保険や定期保険といった他の保険商品と比較して、保険料が比較的高いという特徴があります。これは、養老保険が貯蓄性と死亡保障の両方を兼ね備えているためです。
養老保険は、加入者が亡くなった場合には、遺族に対して死亡保険金が支払われるという点で、生命保険と同様の機能を果たします。ただし、養老保険の主な目的は、加入者自身の老後生活の支援であるため、死亡保険金の額は、生命保険に比べて一般的には低めに設定されています。
養老保険のメリット
養老保険には、以下のようなメリットがあります。
高齢期の生活費を補填
養老保険は、加入者が一定の年齢に達した時点で、満期保険金が支払われる仕組みとなっています。この満期保険金は、老後の生活費や医療費など、高齢期に必要となる様々な費用の補填に役立ちます。例えば、70歳になった時点で保険金が支払われ、その金額を老後の生活費に充てることができます。これにより、公的年金だけでは不足する老後の生活費を補うことが可能となります。
死亡保険金の支払い
養老保険は、加入者が亡くなった場合には、遺族に対して死亡保険金が支払われるという点で、定期保険と同様の機能を果たします。ただし、養老保険の主な目的は、加入者自身の老後生活の支援であるため、死亡保険金の額は、定期保険に比べて一般的には低めに設定されています。しかし、これにより、加入者が亡くなった場合でも、遺族が一定の金額を受け取ることができ、生活の支えとなります。
養老保険のデメリット
養老保険にも、以下のようなデメリットが存在します。
定期保険・終身保険と比べると保険料が高い
養老保険は貯蓄性が高い保険なので、死亡保障のみの生命保険と比べると保険料は高くなります。
また通常、契約解除時には、支払った保険料の総額よりも、返金額が少ない傾向があります。
死亡保険金の額が低い
養老保険は、加入者が亡くなった場合には、遺族に対して死亡保険金が支払われますが、その額は一般的に定期保険に比べて低めに設定されています。これは、養老保険の主な目的が加入者自身の老後生活の支援であるためです。例えば、養老保険の死亡保険金が500万円で、定期保険の死亡保険金が2,000万円である場合、加入者が亡くなった場合、遺族が受け取る金額は養老保険のほうが少なくなります。このため、遺族の生活を十分に保障するためには、他の生命保険と組み合わせるなどの対策が必要となります。
保険料の返戻率が低い
養老保険は、保険料の返戻率が一般的に低いという特徴があります。これは、保険料の一部が老後の生活費を補うための保険金として積み立てられ、その残りの部分が保険会社の運営費用やリスクヘッジのために使用されるためです。例えば、月々の保険料が10,000円の養老保険に10年間加入した場合、その間に支払った保険料の総額は120万円となりますが、その返戻金はそれよりも少なくなる可能性があります。このため、保険料の返戻性を重視する場合には、他の保険商品を検討する必要があります。
養老保険と終身保険の違い
養老保険と終身保険は、それぞれ異なる特性と目的を持つ保険商品です。以下に、その主な違いを具体例を交えて詳細に解説します。
保険金の支払い条件
養老保険は、加入者が一定の年齢に達した時点で満期保険金が、もしくはそれまでに被保険者が亡くなった場合、亡くなった時点で死亡保険金が支払われます。一方、終身保険は、加入者が亡くなった時点で保険金が支払われます。
保険料の額と期間
養老保険の保険料は、一般的に終身保険に比べて高いです。これは、養老保険が貯蓄性と死亡保障の両方を兼ね備えているためです。また、養老保険の保険料の支払い期間は、一定の年齢に達するまでとなっています。一方、終身保険の保険料は、加入者が亡くなるまで、または特定の年齢に達するまで支払い続けることが一般的です。
保険金の額
養老保険の保険金の額は、一般的に終身保険の死亡保険金に比べて低めに設定されています。これは、養老保険の主な目的が加入者自身の老後生活の支援であるためです。一方、終身保険は、加入者が亡くなった場合に遺族を経済的に支えることを主な目的としているため、死亡保険金の額は一般的に高額に設定されています。
以上のように、養老保険と終身保険は、それぞれ異なる特性と目的を持つ保険商品です。どちらの保険商品を選ぶべきかは、個々の生活状況やニーズによりますので、専門家の意見を参考にしながら、自分自身の状況に最適な保険商品を選ぶことが重要です。
養老保険はどのような人に向いている?
養老保険は、特定の条件を満たす人々にとって有益な保険商品となります。
高齢期の生活費に不安を感じている人
養老保険は、加入者が一定の年齢に達した時点で満期保険金が支払われる仕組みとなっています。この満期保険金は、老後の生活費や医療費など、高齢期に必要となる様々な費用の補填に役立ちます。したがって、公的年金だけでは不足すると感じている人や、高齢期の生活費に不安を感じている人にとって、養老保険は有益な選択となります。
老後の生活保障に加えて、早期に亡くなるリスクもカバーしたい人
養老保険は、加入者が亡くなった場合には、遺族に対して死亡保険金が支払われます。このため、早期に亡くなるリスクもカバーしたいと考えている人にとっても、養老保険は有益な選択となります。ただし、死亡保険金の額は一般的に定期保険や終身保険に比べて低めに設定されているため、遺族の生活を十分に保障するためには、他の生命保険と組み合わせるなどの対策が必要となります。
養老保険は何歳まで入れる?
養老保険の加入年齢は、保険会社や商品により異なりますが、一般的には、成人(20歳以上)から70歳前後までの人が加入することができます。具体的な加入年齢の上限は、各保険会社の商品により異なるため、具体的な年齢を知りたい場合は、各保険会社の公式ウェブサイトや資料をご覧いただくか、保険会社の担当者に直接お問い合わせください。
また、養老保険の保険金の支払い開始年齢も、保険会社や商品により異なりますが、一般的には、60歳から85歳までの間で設定することができます。保険金の支払い開始年齢は、加入者が老後の生活費を補うために必要とする年齢を考慮して設定します。
以上のように、養老保険の加入年齢や保険金の支払い開始年齢は、保険会社や商品、加入者のニーズにより異なります。そのため、自分自身の生活状況やニーズに最適な保険商品を選ぶためには、専門家の意見を参考にしながら、各保険会社の商品を比較検討することが重要です。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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