貯めた100万円で何をする?資産運用でさらに増やす方法とは

貯金100万円を達成したいものの、100万円までの道のりが遠いと感じている方もいることでしょう。100万円の貯金がなかなか達成できないのは、普段の習慣(行動)が貯金達成の遠回りになっているからかもしれません。ここでは、100万円を貯金する方法と、貯金した100万円をさらに増やす資産運用の方法、資産運用の始め方を紹介します。

100万円を貯金する方法

100万円の貯金を達成するために取り入れたい行動5つを紹介します。

使っていないサービスの解約

日常生活において動画や音楽など、何らかのサブスクリプションサービスを利用している方もいるかもしれません。便利だからという理由で契約したものの、ほとんど使っていない状態になっていることもあるでしょう。あまり使っていないサービスはコストがかかるので、一度解約されることをおすすめします。

家計簿での収支把握

家計簿をつけたことがない方におすすめなのが、家計簿に日々の支出を記録する習慣を身につけることです。特に支出の記録は、何にいくら使ったか正確に把握するのに役立ちます。実際に記録してみると、想像している以上に支出が膨らんでいるかもしれません。

家計簿は、自分の支出を見直すきっかけにもなるので、収支を把握できていない方は、家計簿を始めることをおすすめします。

予算内での買い物

家計簿で収支を把握できたら、支出ごとに予算を決めて予算内で工夫して買い物をすることをおすすめします。予算を決めることのメリットは、無駄な買い物の防止につながるでしょう。

必要なもの以外はすぐに買わない

衝動買いをしてそのときは満足できたものの、結局使わずじまいで後悔したことはありませんか。必要なもの以外はすぐに買わないことも貯金100万円に近づくためのコツです。

まず「欲しい」と思ったら、家にあるもので似たようなものがないか思い起こしてみましょう。どうしても「欲しい」と思ったら、目の前のものが本当に必要なものか、どれだけ必要なものか、一度冷静になって考えてみましょう。時間を置くと、不思議と必要でないと思えることもあります。

先取り貯金

意識しなくても貯金ができるような仕組みを作ることも100万円の貯金を達成するためのコツです。例えば、先取り貯金という方法があります。これは給料日に貯蓄用の口座に一定の額を自動引き落としにしたり、貯蓄型の保険に毎月一定額を支出したりすることで、給料を使い切る前に先に貯金を作ってしまう方法です。先取り貯金から余った範囲内で生活しようとする心理が働くため、無駄な出費を抑えやすくなります。

100万円を貯金するためにやってはいけないこと

100万円貯金を実現するために3つのやってはいけないことを紹介します。

計画を立てない

目標が定まっていないと思うように貯まらず、お金を貯める優先順位が下がります。100万円の貯金を達成したいなら、何となく貯めることを避け、「いつまでに貯めるのか」「何のために貯めるのか」といった、明確な目的意識を持ちましょう。

見栄で買い物をする

周りの目を気にして商品を購入することもあるかと思いますが、自分の虚栄心のために商品を買うことは避けましょう。費やすお金が増えてしまうだけです。

100万円貯金を達成したいなら、もので自分をよく見せようとすることはやめるのが先決です。誰かから見られているという意識よりも、損をせずに生活することに考えを切り替えると良いでしょう。

リスクを考えず金融商品を購入する

なかなか資産が増えないからと、金融商品の特徴を理解しないまま金融商品を購入する方もいることでしょう。例えば、預金の代わりに何と良さそうと思い、為替リスクのある金融商品を利用するといったケースです。

金融商品の特徴を理解したうえでの行動であれば問題ありませんが、よくわからないまま購入すると、投資に資する金融商品でも賭けごと(ギャンブル)のように利用してしまうこともあります。損する可能性もあるので、金融商品の特徴やリスクの知識がないまま購入するのはおすすめしません。

貯金した100万円を増やす方法

無事100万円の貯金を達成し、その段階で使う予定がないのであれば、貯金した100万円を資産運用に回すのもおすすめです。資産運用の方法として代表的なものを4つ取り上げます。

投資信託

投資信託は、運用を担うファンドが投資家から広く資金を募り、複数の資金や銘柄に投資する仕組みです。投資信託は少額から投資できるものも多く、資金が限られていても有効に分散投資ができます。株式メインのもの、債券メインのもの、株式や債券などにバランス良く配分するものなど、さまざまな商品があり、リスクやリターンも考慮して個人に合ったものを選択できるのも特徴です。

iDeCo

iDeCoは、公的年金とは別に設けられた私的年金の制度です。拠出者自身が運用商品を選ぶ権限があるという点が大きな特徴といえます。拠出者は、定期預金、保険商品、投資信託の中から運用する商品を選択(※複数選択も可能)して、資産の運用を行います。途中で運用する商品を変更することも可能です。

拠出金については、全額所得控除(※所得税の計算上、計算の基礎となる所得から控除して課税所得額を減額できる)の適用もあり、老後の資金を形成するのに有効です。ただし、年金制度のため、拠出した額は原則60歳まで引き出せません。

個人年金保険

個人年金保険は、老後の資金確保を目的とした私的年金の一種です。公的年金では不足する部分の補てんなどとして利用できます。税制適格要件を満たすことによって、個人年金として支出した保険料の一部を所得控除の対象とすることも可能です。

個人年金保険の主な種類は、終身年金と有期年金、確定年金の3つです。終身年金は被保険者が生きている間に受け取れる年金であり、有期年金は年金受給開始から契約時に取り決めた一定期間まで被保険者が生きていれば受け取れるタイプの年金を指します。確定年金は、一定の期間まで支払われるのは有期年金と同じですが、被保険者の生死にかかわらず一定の期間まで年金が支払われるタイプです。

株式投資

株式投資は、企業が資金調達のために発行する株式を取得して配当金を得たり、取得した株式を譲渡(売却)して売却益を狙ったりする投資方法です。日本企業の中には、株式優待といって、一定の株式数を保有する投資家を対象に、自社の商品や商品券などを配布する企業もあります。

日本株の場合、通常1単元=100株(上場企業の場合)でやり取りされますが、株価が高いと購入できる単元数も限られてしまいます。証券会社によっては単元未満株のやり取りにも対応しているところがありますので、複数銘柄に分散したいときは単元未満株を取得するのもひとつの方法です。

資産運用の始め方

資産運用を始めるために押さえておきたい3つのステップを紹介します。

1.目的や目標を明確にする

どのくらいの期間で目標値を達成したいか、何を目的に資産を形成したいか、目的や目標によって適切な資産運用方法は変わってきます。ゴールを設定してから、ゴール達成までを逆算して資産運用することをゴールベースアプローチといいますが、資産運用のためには、初めに目的や目標をしっかり定めておくことが重要です。

2.リスク許容度を考える

資産運用、特に投資信託や株式投資など元本が保証されない金融商品の投資では、期待値(利回り)より運用実績が上回ることもあれば、実績が下回りマイナスになることもあります。

リスク許容度は、実績がマイナスになってしまったとき、どの程度までの損失を受け入れられるかということです。リスク許容度は、家族構成や年齢、資産、年収、投資経験などで変わってくるかと思います。

資産運用は、マイナスになっても許容できる範囲内で行うのが基本ですので、投資先を考える前に自身のリスク許容度についても明確にしておくことが必要です。リスク許容度を超えて資産運用を続けてしまうと精神面にも支障をきたしてしまうでしょう。

3.運用先を考える

リスク許容度をもとに、具体的な運用先を決めていきます。例えば、リスクをできるだけ避け、堅実に資産を増やしたいときは、リスクが低いとされる債券や債券型の投資信託、あるいは債券を組み込んだバランス型投資信託などが選択肢として考えられるでしょう。

リスクを覚悟しながら資産を大きく増やしたい場合は、株式投資や国内外の株式に投資する投資信託など候補として検討しましょう。

資産運用のコツ

ここでは初心者に向けた資産運用のコツを紹介します。

金融資産の特徴を把握する

金融資産には、それぞれ特徴があります。金融資産の特徴を理解するうえで注目したいのが、安全性、流動性、収益性の3つです。

安全性とは元本が保証されるかどうかを示す指標で、安全性の高い金融商品には定期預金などがあります。

流動性とは、すぐに引き出し可能かどうかを示す指標です。例えば、銀行の預金は引き出しが容易なため流動性が高いといえますが、中途解約が制限されるような金融商品は流動性が低いといえます。

収益性とは、運用によってどれだけのリターンを得られるかを示す指標です。一般的に、リスクが高い株式などは大きなリターンも期待できる金融商品だといわれています。

安全性、流動性、収益性については全てを高水準で満たす金融商品は存在しません。3つの観点に注目しつつ、それぞれの金融商品の特徴を理解して資産運用をすることが成功に近づくための第一歩となるでしょう。

資産を組み合わせる

資産は複数を組み合わせることによってリスクを軽減できます。リターンも平準化されますが、リスクを抑えつつリターンも堅実に伸ばしていく意味では投資対象の分散も有効です。

例えば、できるだけリスクを低減させたいなら、国内債券の比率を高めて、株式などの比率を小さくする方法があります。積極的なリターンを狙うなら、株式を重視した資産配分が考えられるでしょう。

自分でポートフォリオ(資産構成)を組んで銘柄を選ぶことが難しい場合は、初めからポートフォリオが組まれているバランス型ファンドなどを選択する方法もあります。

少額から始める

初心者が資産運用を始めるなら少額からスタートするのがおすすめです。証券会社によっては、単元未満(※株式の単元は企業が自由に設定できるものの上場企業に限っては2018年以降1単元=100株で統一、単元未満は設定された単元に満たない株式数で取引すること)で日本株を取引できるサービスを実施していることもあります。投資信託も、積み立てタイプなら数百円や数千円からスタートすることが可能です。

少額投資であれば、失敗しても損失は少なくて済みます。少額投資である程度経験を積んでから動かす資産の額を大きくしていくと、経験不足からくる失敗による損失を回避しつつ適度な資産運用ができます。

損切りなどルールを決めておく

資産運用の状況を冷静に判断できるようにするためにも、あらかじめルールを決めましょう。特に、損切り(=ある一定の損失を抱えたら損失を確定させそれ以上の損失を出さないようにすること)のルールを決めておかないと、次の行動に踏み出しにくくなるでしょう。

定期的に運用を見直す

資産運用で資産配分や投資する銘柄を決めた後、放置せずに定期的に見直すことが重要です。資産を取り巻く環境は刻一刻と変化します。株式が好調な時期もあれば、景気などの影響を受け一気に資産が下落してしまうことあるでしょう。

変化する市場に素早く対応して資産を守れるようにするためにも、定期的に資産運用を見直してリバランス(※配分のバランスを整えること)などを実施するなどしましょう。

100万貯金を達成したら資産運用も考えよう!

資産運用をする場合、これからのために100万円といったまとまった金額を目標にし、貯金するといった取り組みも必要です。100万円まで貯金する近道として、普段の生活で使わないサービスの解約や家計簿の管理など、普段の生活を見直すことが挙げられます。

また、貯金済みの100万円をさらに増やす場合は、投資信託やiDeCoなど金融商品を購入し、資産運用しても良いでしょう。中には少額から始められる商品もあるので、知識を身につけたうえで最適な資産運用を考えていきましょう。

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