おすすめのインドETFとは?投資の注意点や使える証券会社も解説

インドの急成長が話題となっています。「今後の投資先にどうだろうか」と考えている方もいるのではないでしょうか。そこで、今回はインドのETF(上場投資信託)についてご紹介します。投資のメリットおよびデメリットや注意点、証券会社選びについても解説します。投資先としてのインドに興味がある方、インドの将来性に期待している方はぜひご覧ください。

インド投資がおすすめの理由

まずは、投資対象としてインドが注目されている理由を確認しておきましょう。

経済成長率が高い

新型コロナウイルス感染拡大により世界経済は失速しましたが、コロナ禍がピークを過ぎても、日本をはじめ、多くの国で経済回復が遅れていることが問題となっています。そのような状況であっても、インドはV字回復を果たしました。

その証拠に、インド統計・計画実施省の調査の発表によると、インドの実質GDP成長率は2021年度に9.1%、2022年度は7.2%となっています。また、2022年度の年間GDP総額も160兆642億5,000万ルピー(約272兆1,092億円)で過去最高を記録しました。さらに、産業部門別の粗付加価値(GVA)成長率を見ても、全部門でプラス成長となっています。

これらのことからもわかる通り、インドの経済は回復するにとどまらず、大きく成長しています。投資先としても非常に魅力的だといえるでしょう。

人口が多い

インドの人口は2023年4月に14億2,577万人余りに達し、世界一となりました。しかも、人口の半数近くが20代以下です。若年層が多いため、今後の人口増も予想されます。若い人が多いということは、それだけ労働力が大きいということです。

また、経済成長し収入が上昇したため、個人消費も伸びています。多くの人の購買意欲が高まると、モノを作る仕事や売る仕事が増えます。また、人々が生活する場所を整えるためにインフラ整備も重要になります。それらの仕事に携わる人も増えていくでしょう、

国全体で仕事が増えることで、今以上に国民の収入も上がり、経済がうまく循環することが予想されます。

フィンテックが発達している

インドのフィンテックの発達も見逃せないポイントです。一例ですが、インドではQRコード決済も普及しており、2021年は100兆円がQRコード決済されました。この数字は同年における日本のキャッシュレス市場全体よりも多い数値となっています。

先にご紹介した通り、インドは若い人が多い国のため、新しい情報や技術を取得する力が強いといえます。今後のフィンテック市場の伸びにも注目です。

インド株に投資するには

インド株に投資するためには以下の方法があります。

  • ETF
  • ADR
  • 投資信託

それぞれの特徴を見ていきましょう。

ETF

ETFとは、証券取引所に上場している投資信託のことです。一般的に株式指数に連動した動きを目指しています。

ETFには証券取引所が開いている時間は株式のようにリアルタイムで取引できるというメリットがあります。なお、日本国内で取引できるインド株のETFは東京証券取引所や米国のニューヨーク証券取引所、香港の証券取引所などに上場しているものです。日本の証券会社を通じて購入できます。

ADR

ETFのような株式指数にではなく、インドの個別株に投資したいという方におすすめなのが、ADR(American Depositary Receipt)です。ただし、ADRは個別株そのものではなく、米国以外の海外企業の株式を裏づけとして米国で発行される預託証券となります。インドの株式市場は海外の個人投資家は参加できないため、このような方法で取引が行われています。

ADRは株式ではありませんが、株式と同等の権利を持つ証券です。値動きも株式と同じになります。米国株取引ができる証券会社で購入可能です。

投資信託

インド株ETFは上場している投資信託ですが、上場していない投資信託もあります。株価指数だけではなく、成長株や小型株など、テーマ別に集められた株式で構成された投資信託もありますので、好みに応じて選択できます。なお、ETFとは異なり、投資信託はリアルタイムでの取引ができません。前日の基準価額は確認できますが、購入・売却時の価額は注文成立後にしか確認できない点を認識しておきましょう。

また、投資信託は証券会社ごとに取扱商品が違います。購入を希望する際は各証券会社のホームページなどで確認してください。

おすすめのインドETF

日本の証券会社からも購入できるインド株ETFをご紹介します。

iシェアーズ・コア S&P BSE SENSEX インディアETF

香港の証券取引所に上場するインド株ETFです。インド・センセックス・インデックスとの連動を目指しており、銀行などの金融機関が多く組み込まれています。そのため、インドの金融関連株の株価が下落すると、連動して下落する可能性があるといえるでしょう。投資する際は、株価指数と同時に金融関連株の動向にも気をつけなければなりません。

NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50 連動型上場投信

インドの代表的な株価指数「ニフティ50指数」との連動を目指したETFです。東京証券取引所に上場しています。ニフティ50指数はエネルギー、金融、ITなど、さまざまな業種の銘柄で構成されているため、バランスよく投資したいという方におすすめのETFといえます。

db xトラッカーズ ニフティ50 UCITS ETF

香港証券取引所に上場しているETFです。こちらも「ニフティ50指数」との連動を目指したETFとなります。業種を問わず優良銘柄を組み入れているため、分散投資をしたいという方にピッタリのETFです。

iシェアーズ MSCI インディア・クライメート・トランジション ETF

MSCIインディアESGエンハンスト・フォーカスCTBセレクト指数との連動を目指したETFです。シンガポール証券取引所に上場しています。組入銘柄の業種はエネルギー、金融、素材、一般消費財など多岐にわたります。

リクソーETF MSCI インディア

インドの上場企業66社が組み込まれている「MSCIインディア・ネット・トータル・リターン指数」との連動を目指すETFです。香港証券取引所に上場しています。金融や情報関連銘柄が多く組み込まれたETFですが、その他の業種の銘柄も入っています。

ウィズダムツリー インド株収益ファンド

NYSE Arca上場のETFです。ウィズダムツリーインド収益指数に連動した動きを目指しています。収益性が高い銘柄を組み入れていますので、高い利益を得る可能性が高く、流動性が高い点もおすすめポイントです。

Direxion デイリー MSCI インド株 ブル2倍 ETF

MSCIインディア・インデックスの運用実績の2倍を目指すETFです。NYSE Arcaに上場しています。実績以上の値動きをするため、高い利益を狙う人におすすめのETFです。ただし、株価指数が値下がりした場合は損失もそれだけ多くなります。ただし、インド株は日本株や米国株よりも値動きがわかりにくいため、購入する際は気をつけましょう。

ヴァンエック・ベクトル・インド小型株ETF

NYSE Arcaに上場しているETFです。金融、エネルギー関連の銘柄が組み込まれていますが、インドの小型株で構成されています。巨大企業にだけ投資したいという方には不向きですが、これから伸びる可能性がある企業に投資したい方にはおすすめです。

インドETFのデメリットや注意点

インドETFに投資する際のデメリットや注意点を見ておきましょう。

インドの株式市場とリアルタイムでの取引ができない可能性がある

インド株ETFは、日本または米国の証券取引所ではインドの株式市場が開いている時間帯に取引ができません。そのため、インドで政変や大きなニュースがあり、インド株式が急変動した場合でも、すぐに対応できない可能性があります。

カントリーリスクがある

インドは急成長している国のため、今後の見通しも明るいといわれていますが、今後も順調に推移するとは限りません。政治や経済の動き次第では株価が下落する可能性もあります。

インド株ETFに投資するならば、日頃からニュースをしっかりチェックするようにしましょう。ただし、米国や中国のようにすでに関係が深い国々と比べると、日本で見聞きできるインド関連のニュースは少ないという注意点もあります。

為替変動リスクがある

インドだけでなく海外のETFに投資する場合、為替変動リスクがある点も留意してください。

ETFの価額が値上がりして売却しても、購入時よりも円高になっていれば、損失が出る可能性があります。インド株ETFを売買する際は、値動きだけでなく、為替の動きにも注意しておきましょう。

インドETFにおすすめの証券会社

インドETFを取引する際におすすめの証券会社をご紹介します。

SBI証券

ネット証券最大手のSBI証券では、東京証券取引所、米国の証券取引所(NYSE Arca)、香港証券取引所やシンガポール証券取引所に上場するインド株ETFの取引ができます。手数料などは日本株ETFや米国ETFなど、上場する国の証券の取引手数料に準じます。ここでは日本、米国に上場するインド株ETFを取引した際の手数料をご紹介します。

ETF手数料(全て税込)
日本株ETF
(日本の証券取引所上場のインド株ETF)
~5万円:55円
~10万円:99円
~20万円:115円
~50万円:275円
~100万円:535円
~150万円:640円
~3,000万円:1,013円
3,000万円超:1,070円※SBI証券が指定する国内上場ETFの現物取引手数料は無料
米国株ETF
(米国の証券取引所上場のインド株ETF)
約定代金の0.495%
※最低手数料:0ドル
※上限手数料:22ドル

SBI証券では、厳選された銘柄のETF買付手数料無料キャンペーンを行うことがあります。インド株ETFが対象となる可能性もありますので、ホームページをこまめにチェックしましょう。

楽天証券

楽天証券でも日本、米国、香港、シンガポールの証券取引所に上場しているインド株ETFを取り扱っています。取引手数料は上場する国の証券を取引する場合の手数料に準じます。日本、米国に上場するインド株ETFを取引した際の手数料は以下の通りです。

ETF手数料(全て税込)
日本株ETF
(日本の証券取引所上場のインド株ETF)
~5万円:55円
~10万円:99円
~20万円:115円
~50万円:275円
~100万円:535円
~150万円:640円
~3,000万円:1,013円
3,000万円超:1,070円
米国株ETF
(米国の証券取引所上場のインド株ETF)
約定代金の0.495%
※最低手数料:0ドル
※上限手数料:22ドル

なお、楽天証券では厳選された海外ETF15銘柄の買付手数料が無料です。インド株ETFも対象となっているものがありますので、要注目です。

マネックス証券

マネックス証券は外国株取引に力を入れている証券会社です。公式ホームページではインド株ETFなどの外国株情報も多く公開されています。投資初心者の方はぜひ参考にしてください。

手数料はSBI証券や楽天証券同様、日本、米国、香港、シンガポールなど、上場する国の証券の取引手数料に準じます。日本、米国の証券取引所に上場しているインド株ETFの取引手数料は以下の通りです。

ETF手数料(全て税込)
日本株ETF
(日本の証券取引所上場のインド株ETF)
~5万円:55円
~10万円:99円
~20万円:115円
~50万円:275円
~100万円:535円
~150万円:640円
~3,000万円:1,013円
3,000万円超:1,070円
米国株ETF
(米国の証券取引所上場のインド株ETF)
約定代金の0.495%
※最低手数料:0ドル
※上限手数料:22ドル

今後が期待のインド株ETF

インドは経済成長が著しく、今後が期待できる国です。若い人も多いため、労働力の多さでも注目を集めています。これから投資する価値は十分にあるといえるでしょう。

日本国内からはインド株に直接投資はできませんが、上場投資信託「ETF」であれば、日本国内の証券会社経由でも取引ができます。日本や米国などの証券取引所が開いている時間であれば、リアルタイムでの取引も可能です。

ただし、米国などと比べるとインドの情報が入りにくい点や、銘柄によってはインドの株式市場が開いている時間でのリアルタイムでは取引できないため、大きなニュースがあった場合にすぐに売買ができない可能性がある点は注意してください。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。