米国株の買い方やおすすめの証券会社を今後の見通しとともに解説
「Apple」「Google」「Meta」など、米国には世界的に有名な企業がいくつもあります。これらの企業は先進的なサービスや商品で話題になることも多いため、株式についても今後の見通しは明るいと予想する方も多いようです。そこで今回は、米国株投資に興味がある方のために、特徴や買い方をご紹介します。おすすめの証券会社やメリット・デメリットについてもチェックしておきましょう。
目次
米国株の特徴
米国株初心者の方のために、まずは特徴をご紹介します。
取引所
米国の主な証券取引所は「ニューヨーク証券取引所(NYSE)」「ナスダック(NASDAQ)」の2つです。2023年4月末現在、ニューヨーク証券取引所に2,361社、ナスダックに3,594社が上場しています。
取引時間
現地時間で取引時間は9:30~16:00です。日本時間では次の通りとなっています。
- 夏時間(3月の第2日曜日~11月の第1日曜日):22:30~翌5:00
- 冬時間:23:30~翌6:00
また、土曜・日曜・米国の祝日は取引が休みです。祝日は日本と異なりますので注意してください。
配当金
米国では日本のような株主優待がなく、配当金を出すことに力を入れています。配当金が出る頻度は年4回です。現金での株主還元に力を入れており、日本よりも高配当になりやすいという特徴があります。
購入単位
日本では100株単位での購入ですが、米国株は1株単位から購入可能です。比較的少額から投資をスタートできます。
米国株の買い方
米国株は以下の流れで購入することができます。
- 証券会社で口座を解説する
- 口座に入金する
- 注文する
1.証券会社で口座開設する
株取引を希望する際は、証券会社で口座開設してください。証券会社の中には総合口座だけでなく、あわせて外国株口座の開設を求められることもあります。使いやすさ、提供する情報の多さなども比較して、どこで取引するかを決めましょう。
2.口座に入金する
取引の前に口座への入金が必要です。提携する銀行から即時入金ができる証券会社もありますが、不可の場合は振込手数料の負担の有無も確認しておきましょう。また、証券会社によっては、銀行の外貨預金口座からの米ドル振込を受け付けているところもあります。
外国株口座がある証券会社では、証券総合口座から外国株口座に資金の振替を求められることもあります。事前に確認しておきましょう。
3.注文する
口座に資金が準備できたら注文可能です。
米国株が買えるおすすめの証券会社
米国株取引ができる証券会社を5つご紹介します。
楽天証券
ネット証券大手の会社です。ホームーページ上には投資初心者向けにわかりやすい説明が多くあります。楽天銀行口座と連携すれば自動入出金ができますので、証券口座の残高を気にすることなく注文を出せる点は大きなメリットです。
口座数 | 924万口座 ※2023年6月現在 | ||||||||||||
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米国銘柄数 | 4,097銘柄(個別株) ※2023年9月22日現在 | ||||||||||||
手数料 ※税込 |
為替手数料
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注文までの流れ |
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マネックス証券
外国株に強い証券会社を希望する方にはマネックス証券がおすすめです。米国株(個別)の取扱銘柄数は4,500を超えています。米国株投資に力を入れたいという方はぜひチェックしてください。
口座数 | 216万口座 ※2022年1月現在 | ||||||||||
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米国銘柄数 | 4,500銘柄(個別株) ※2023年9月22日現在 | ||||||||||
手数料 ※税込 |
為替手数料
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注文までの流れ |
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SBI証券
ネット証券最大手の会社です。外国株も米国株だけでなく、中国株、韓国株、東南アジア諸国の株も取り扱っています。幅広く投資を楽しみたい方におすすめの証券会社です。
口座数 | 1,000万口座 ※2023年3月現在 | ||||||||||
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米国銘柄数 | 5,100銘柄(個別株・ADR) ※2023年5月1日現在 | ||||||||||
手数料 ※税込 |
為替手数料
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注文までの流れ |
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松井証券
老舗の証券会社ですが、オンライン上で口座開設から取引まで可能です。電話サポートやチャットサポートが充実しており、投資が初めての方、パソコン操作に自信がない方でも使いやすい証券会社といえます。
口座数 | 145万口座 ※2023年3月現在 | ||||||||||
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米国銘柄数 | 3,192銘柄(個別株・ETF・ADR) ※2023年9月末現在 | ||||||||||
手数料 ※税込 |
為替手数料
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注文までの流れ |
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SMBC日興証券
店舗型証券会社の大手です。インターネットだけでなく、店舗もありますので、対面で相談したい方におすすめです。ただし、対面や電話での注文の場合、手数料が高めに設定されています。下記の表ではオンライン取引「日興イージートレード」の特徴を紹介します。
口座数 | 387万口座 ※2023年6月現在 | ||||
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米国銘柄数 | 2,200銘柄(個別株・ETF・ADR) ※2022年12月末現在 | ||||
手数料 ※税込 | 約定金額の0.495%(最低手数料0米ドル、最大手数料22米ドル) ※日興イージートレードの場合為替手数料(約定代金10万米ドル未満の場合)
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注文までの流れ |
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米国株のメリット
米国株のメリットは、以下の3つです。
- 世界の有名企業に投資できる
- 少額から取引可能
- 配当金が高い
世界の有名企業に投資できる
米国には世界的な有名企業が多くあり、株式を米国市場で上場させているところも少なくありません。また、米国の株価指数は長期間右肩上がりを続けており、30年間で10倍になっているほどです。
現在日本株だけに投資している方も、視野を広げ米国株にチャレンジすることで、大きな利益を得るチャンスが生まれます。
少額から取引可能
米国株には1株単位で取引できるものも多くあります。数万円程度から投資が始められるため、「まずは少額から始めてみたい」「複数の銘柄を持ちたい」という方でも始めやすいといえるでしょう。
配当金が高い
米国では日本のように「株主優待」がありません。その代わり、配当金という形で利益還元を行っています。配当は年4回もあり、さらに現金で還元するという考えから日本株に比べ高配当である点も注目ポイントです。売買益だけでなく、長く保有して配当金の受け取りを楽しみたいという方にもおすすめです。
米国株のデメリットや注意点
米国株には以下の3つのリスクもあります。
- 為替リスクがある
- 売買手数料が高い
- 値幅制限がないため損失が大きくなる可能性がある
為替リスクがある
日本株の場合、円で取引されますので、取引の結果プラスが出ればそのまま自分の利益となります。しかし、米国株取引では、米ドルで取引したものを日本円に換算しなければなりません。その結果、取引では利益が出ても為替差損が生じる可能性もあります。
米国株取引をする際は、株価だけでなく為替の動きにも気を配ることを忘れないようにしましょう。
売買手数料が高い
一般的に、米国株の売買手数料は日本よりも高めに設定されています。また、為替の交換手数料もかかります。日本株取引よりコストが高めになる点がデメリットといえるでしょう。
値幅制限がないため損失が大きくなる可能性がある
日本の証券市場では大幅な値上がり・値下がりで投資家が混乱しないよう、値幅制限が設けられています。しかし、米国では値幅制限がありません。政治経済で大きなニュースがあった場合、1日の間で大きく株価が変動することもあります。取引次第で予想以上の利益を得る可能性もありますが、反対に大損する場合もあるため、注意が必要です。
米国株の今後の見通し
米国の中央銀行にあたるFRBが開く連邦公開市場委員会は2023年7月に0.25%の利上げを決定しました。この決定により、高水準で金利が推移することになり、米国の株価は一旦停滞しています。ただし、2023年9月の連邦公開市場委員会では金利の据置が決定したため、業績好調の企業を中心に株価は上昇に転じるのではないかという見方も強まっています。
ちなみに、「米国株のメリット」でもご紹介したように、米国の株価指数は30年間で10倍も上昇しています。また、ずっと右肩上がりで推移している点から、短期的に見ると下落もあるかもしれませんが、長期では上昇する可能性が非常に高いと思われます。
初心者でも始めやすく、魅力の多い米国株
米国株は配当金が高く、1株単位で購入できることから最低投資金額が日本株よりも低めになることも多いため、投資初心者でも始めやすい投資といえます。誰もが知っている有名企業が数多く上場している点も魅力といえるでしょう。
ただし、メリットばかりではなく、「為替リスクがある」「日本株より取引手数料が高め」というデメリットもあります。また、値幅制限がないため、悪いニュースがあれば株価が大幅下落する恐れもあります。米国株に投資する際は、今まで以上に政治や経済の動きをチェックするようにしましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。