【初心者向け】iDeCoおすすめ銘柄と証券会社とは?

iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、公的年金制度とは別に設けられた私的年金の一つです。加入者は、拠出限度額の範囲内で拠出する金額を決め、自身で運用する商品を選択します。今回は、iDeCoでおすすめの銘柄やおすすめの証券会社を紹介していきます。

iDeCo銘柄の選び方

iDeCoで銘柄を選ぶときのポイントを紹介します。

元本確保型かどうか

iDeCoで投資できる金融商品は、元本確保型と価格変動型に分けられます。

元本確保型は、元本(投資した金額)が減ることがない金融商品です。iDeCoで投資できる元本確保型のものには、定期預金や保険(満期返戻金などがある貯蓄型の生命保険や損害保険)があります。

価格変動型は、元本が保証されない金融商品です。iDeCoで投資できる主な金融商品に投資信託(資産の運用を行うファンドに投資することでパッケージ化された投資対象に分散投資ができる金融商品)があります。

元本確保型の場合、安全性は高いものの資産が増えにくい面が、価格変動型は元本が減るリスクがある一方でリターンが期待できる面があります。リスクの許容度を自分なりに設定して、元本保証を重視するか、リターンを重視するか検討しましょう。

インデックスかアクティブか

iDeCoで投資できる投資信託には、インデックス(パッシブ)とアクティブの2種類があります。インデックスは、日経平均株価やS&P500などの株価指数に連動せることを目的に運用する方法です。アクティブは、特定の株式を選定するなどしてインデックスを上回る成果を目標として運用する方法です。

インデックスかアクティブかのいずれかに投資するべきかは難しいところですが、前者の方が運用の手間が少ない分、コストは低めに設定されています。コストを重視するならインデックスを選択するのも一つの方法といえるでしょう。

投資対象は何か

iDeCoで選択できる投資信託は多岐にわたります。投資信託の目論見書などで詳細を確認すると、投資信託によって投資対象が異なることが把握できます。先進国株式をメインにした投資信託もあれば、株式や債券など複数の資産に分散するタイプの投資信託もあるはずです。

リスクやリターンは投資対象によって異なります。比較的リスクが低いとされるのが債券です。特に国内債券のリスクは株式などと比べて低めですが、リターンも低いという特徴があります。リターンを期待するなら株式の方がメリットは大きいですが、リスクも高いといえるでしょう。

運用コストはどのくらいか

iDeCoの利用に伴い、さまざまな手数料がかかります。金融資産を保有している間に継続的に発生するのが、口座管理料や運用管理費用(信託報酬)です。信託報酬は、運用中の資産より間接的に差し引かれます。手数料は固定されていたり、ファンドの純資産総額に応じて数値が変動したりと、個々に設定が異なるのが一般的です。銘柄を選択する際に確認されることをおすすめします。

資産配分をおまかせできるか

iDeCoでの運用は、自身のリスク許容度を決めて、リスク許容度をもとに資産配分を考え、銘柄を選びます。資産配分を目安に拠出金の限度額の中で銘柄を組み入れますが、資産配分をなかなか決められない方もいるでしょう。

また、株式や債券、REITなどをバランスよく配分された投資信託もあるので、どれか1つに絞って選定するのも良いでしょう。資産の比率を変えながら目標の期間までの運用を目指すターゲットイヤー型(リスクの高い投資から安定性のある投資比率に向かうことが多い)の商品もあります。

初心者におすすめのiDeCo銘柄

人気の投資信託などから、初心者向けの銘柄をいくつか紹介します。

1. eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

マザーファンドを通して、8つの資産に均等に分散投資を行う投資信託です。それぞれの資産の変動率に連動するように運用を行う投資信託で、株式への投資比率は50%以下に制限されます。

株式だけでなく、債券、REITと1つの投資信託で複数の資産に投資できるのが魅力です。効率よく長期の分散投資をしたい人や、債券を含めることによって株式のみの場合よりも安定性を高めたい人に向いています。

特徴・8資産への均等投資
・原則として為替ヘッジは行われない
運営会社三菱UFJアセットマネジメント株式会社
運用方法インデックス
投資対象国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REIT
投資対象1886億円(※2023年4月28日時点)
利回り(平均)約5.47%(※2021~2023年の収益率実績より)
信託報酬0.143%
URLhttps://emaxis.jp/fund/252760.html

2.eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

日本を含む全世界株式を投資対象としたインデックスファンドで、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスへの連動を目指します。運用先は外国株式インデックスマザーファンド、新興国株式インデックスマザーファンド、日本株式インデックスマザーファンドの3つのマザーファンドです。

日本を含む全世界が投資対象となるため、世界の経済成長に合わせて資産を運用できるでしょう。なお、原則として為替ヘッジは行われない仕組みのため、為替の影響は受けやすくなります。

特徴・先進国と新興国株式のオールカントリータイプ
・日本も投資対象に含まれる
・為替ヘッジは原則行われない
運営会社三菱UFJアセットマネジメント株式会社
運用方法インデックス
投資対象株式等(預託証書を含む)
投資対象1兆158億円(※2023年4月28日時点)
利回り(平均)約12.03%(※2021~2023年の収益率実績より)
信託報酬0.05775%
URLhttps://emaxis.jp/fund/253425.html

3.楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI)

マザーファンドを通して、米国の大型株から小型株まで全米株を対象とするバンガードのETFに投資することで、米国株式市場との連動を目指した投資信託です。

米国株式市場は、一時的に落ち込む時期はあっても数十年単位で見ると右肩上がりに成長してきました。

米国企業の中には世界をけん引する企業も多く、米国全体の成長を期待して全米株にiDeCoで積み立てる方法もあります。

特徴・米国株式市場との連動を目指した投資信託
・原則として為替ヘッジは行われない
運営会社楽天投信投資顧問株式会社
運用方法インデックス
投資対象米国株式がメイン
投資対象1兆551億円(※2023年7月31日時点)
利回り(平均)20.0%(※2021~2023年の収益率実績より)
信託報酬0.132%
URLhttps://www.rakuten-toushin.co.jp/fund/nav/rivue/

4. 野村DC国内株式インデックスファンド・TOPIX

国内株式のマザーファンドを通して、TOPIX(東証株価指数)との連動を目指した投資信託です。TOPIXは、東京証券取引所に上場される日本株を広く取り入れてており、1968年の時価総額を基準とした日本経済の動向を示す代表的な指数です。日本株全体を広くカバーできることから、iDeCoで日本株に広く分散投資したい方に向いています。

特徴・TOPIXとの連動を目指す
・高位の株式組入比率
・ヘッジ目的に限定してデリバティブを利用
運営会社野村アセットマネジメント株式会社
運用方法インデックス
投資対象国内株式がメイン
投資対象約287億円
利回り(3年平均)15.6%(※2021~2023年の分配金再投資基準価額騰落率実績より)
信託報酬0.154%
URLhttps://www.nomura-am.co.jp/fund/funddetail.php?fundcd=400040

5. <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

ニッセイ外国株式インデックスマザーファンドを通して、MSCIコクサイ・インデックスへの連動を目指した投資信託です。

MSCIコクサイ・インデックスは、日本以外の先進国の株価動向を表す指数で、22カ国、1300銘柄の株式で構成されています。先進国株式のうち、市場の85%をカバーした指数です。日本を除く中型~大型の先進国株式へ広く投資ができます。

特徴・日本を含まない先進国株式が対象
・同一銘柄の純資産総額に対する割合は10%以下
運営会社ニッセイアセットマネジメント株式会社
運用方法インデックス
投資対象日本を除く主要先進国株式
投資対象約4940億円(※2023年5月31日時点)
利回り(平均)15.87%(※2021~2023年の収益率実績より)
信託報酬0.09889%
URLhttps://www.nam.co.jp/fundinfo/ngkif/main.html

6. SBI資産設計オープン(資産成長型)

国内外株式、債券、REITの6つの資産に、マザーファンドを通して投資するタイプの投資信託です。6資産均等ではなく、株式が40%、債券が40%、REITが20%で株式と債券の比率が高くなっています。値動きにより比率が一定以上になったときは、ファンドマネージャーがリバランスを実施する仕組みです。

均等配分のものと比べて債券の比率が高くなっていますので、より安定性を維持しながら株式によりリターンも多少は狙っていきたい人に向いています。

特徴・国内外の6つの資産に分散投資
・基本組入比率は株式40%、債券40%、REIT20%
・外貨建資産の実質投資割合は65%以下
運営会社三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
運用方法インデックス
投資対象国内株式、外国株式、国内債券、外国債券、J-REIT、海外REIT
投資対象約387億円(※2023年5月31日)
利回り(平均)約6.50%(※2021~2023年の収益率実績より)
信託報酬0.748%
URLhttps://www.smtam.jp/fund/detail/_id_140831/

7.たわらノーロード先進国株式

外国REITや外国株式先物の組み入れもありますが、先進国株式と名称があるように、大部分は外国株式を投資対象とした投資信託です。日本株は投資対象には含まれません。

2022年時点での投資先の国は、アメリカのほか、イギリスやカナダ、スイス、フランスなどです。先進国に投資するメリットは、新興国と比べて政情の乱れが少なく、比較的安定している点です。カントリーリスクが少ないため、長期的な投資を想定したiDeCoにも向いた投資先といえます。

特徴・外国株式パッシブ・ファンド・マザーファンドの組入比率が高い
・外国株式以外も投資対象
・原則として為替ヘッジは行われない
運営会社アセットマネジメントone株式会社
運用方法インデックス
投資対象海外の株式がメイン
投資対象約2166億円(※2022年10月12日時点)
利回り(3年平均)約17.0%(※2020~2022年期の分配金再投資基準価額の騰落率より)
信託報酬0.110%
URLhttps://www.am-one.co.jp/fund/summary/313125/

8. 三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)

国内債券をメインにした投資信託で、日本債券インデックスマザーファンドに投資することで国内債券の運用を行っています。インデックス型の投資で、連動する指標はNOMURA-BPI総合(国内でも代表的な債券パフォーマンスインデックスのひとつ)です。

国内債券は、マイナス金利や物価などの関係で短期的にはよいパフォーマンスを発揮していませんが、株式などと比べてリスクの低い資産といわれています。iDeCoで選択する際は、単独で選定するのではなく、リスク分散先としてほかの資産と組み合わせるのが望ましいでしょう。

特徴・日本の債券市場に連動させる投資信託
・ヘッジ目的に限定せずデリバティブを使用する
運営会社三菱UFJアセットマネジメント株式会社
運用方法インデックス
投資対象日本債券
投資対象約509億円(※2023年2月28日)
利回り約▲1.57%(※2021~2023年の収益率実績より)
信託報酬0.132%
URLhttps://www.am.mufg.jp/fund/251468.html

9. ひふみ年金

日本企業を中心に、長期的な視野で割安かつ成長性のある銘柄を選定して投資を行う投資信託です。ひふみ投信マザーファンドに投資することによって、積極的な投資と投資目標の実現を図ります。アクティブ系ファンドのため、人の手で選別された割安・成長性を意識した株式に限定して資産運用したい人に向いた投資信託です。

特徴・国内外で上場している割安と考えられる株式に投資
・調査や分析により投資先を選定
・株式の組入比率は変動する
運営会社レオス・キャピタルワークス株式会社
運用方法アクティブ
投資対象グローバル株式
投資対象約679億円(※2023年9月29日)
利回り(平均)約▲1.68%(※2021~2023年の収益率実績より)
信託報酬0.836%
URLhttps://hifumi.rheos.jp/fund/nenkin/

10. あおぞらDC定期

ここまでiDeCoで利用できる投資信託を中心に紹介してきましたが、元本確保型の定期預金もiDeCoでは組み入れることができます。リターンは高くありませんが、元本が減らないという観点から、リスク回避強化のために、iDeCoの資産配分の一部に組み入れるのもおすすめです。

特徴・元本確保型
・スーパー定期預金のように利用できる
運営会社あおぞら銀行
運用方法スーパー定期預金
投資対象預金
投資対象
利回り-(※約定利率は市場金利の動向による)
信託報酬なし
URLhttps://www.aozorabank.co.jp/

iDeCoにおすすめの証券会社

iDeCOを始める際に、おすすめの証券会社を3つ紹介します。

1.SBI証券

SBI証券は、iDeCoを2005年から提供しているサービス歴の長い証券会社です。iDeCoの加入者数も多く安定感があります。さまざまなラインナップから運用商品を組み合わせられるのも特徴です。2023年10月23日時点では、元本保証型から4本、価格変動型の投資信託から83本がラインナップされています。口座手数料、運営管理手数料、ともに0円で始められるのもSBI証券のiDeCoの特徴です。

口座数約1,000万口座(※2023年3月時点)
国内株・ETF銘柄数国内株:不明
ETF:146(※2023年10月23日時点)
外国株・ETF銘柄数外国株:米国株だけで5,400銘柄超(※2023年8月4日時点)
ETF:105(※2023年10月23日時点)
投資信託銘柄数2,599(※2023年10月23日時点)
手数料プランや約定代金で異なる
(※2023年9月30日以降国内株式の取引手数料0円のプランも創設)
iDeCo可否
単元未満株可否
公式サイトURLhttps://www.sbisec.co.jp/ETGate

2.楽天証券

楽天証券では、国内外株式や国内外債券、REITの投資信託だけでなく、バランス型やターゲットイヤー型、コモディティ、アクティブファンドまで、楽天証券経済研究所が厳選した32の銘柄がラインナップされています。(※2023年10月23日時点)運営管理手数料0円で利用できるほか、iDeCo以外の年金口座をまとめて管理できるのもポイントです。

口座数約900万口座(※2023年4月時点)
国内株・ETF銘柄数国内株:不明
ETF:300(※2023年10月23日時点)
外国株・ETF銘柄数外国株:不明
ETF:435(※2023年10月23日時点)
投資信託銘柄数2,562(※2023年10月23日時点)
手数料コースによる
※国内株(現物・信用)は取引手数料0円コースあり
iDeCo可否対応
単元未満株可否対応
公式サイトURLhttps://www.rakuten-sec.co.jp/

3.松井証券

松井証券では、低コストで運用できるeMAXIS Slimシリーズをはじめ、2022年10月21日時点で40種類の銘柄の取り扱いがあります。(※ターゲットシリーズを1商品とする法令上の商品数は31)管理手数料が0円で利用できるのもポイントです。さらに、アプリにも対応しており、いつでもグラフ形式のわかりやすい画面で資産状況を確認できます。資産を逐一チェックしたい方にも便利なアプリです。

口座数約145万口座(※2023年3月時点)
国内株・ETF銘柄数国内株:不明
ETF:不明
外国株・ETF銘柄数外国株:不明
ETF:不明
投資信託銘柄数1600以上
手数料利用するサービスによる
※日本株(現物・信用)の場合25歳以下は手数料0円。
iDeCo可否
単元未満株可否
公式サイトURLhttps://www.matsui.co.jp/

人気や注目の銘柄からiDeCoを始めてみよう

iDeCoは、資産を拠出する個人が自分で銘柄を選択して運用する私的年金のひとつです。自分で運用は難しいのではと思われるかもしれませんが、投資先などチェックしておくべき部分をしっかり把握すれば難しいものではありません。どうしても絞り込めないときは、人気の銘柄やおすすめの銘柄で運用を始めてみるのもおすすめです。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。