- 更新日 : 2023年7月21日
Bankers(バンカーズ)とは?メリットや注意点の解説
投資先を探しているが、値動きが激しいものは困るという方に注目されているのが「融資型クラウドファンディング」です。
今回は、融資型クラウドファンディングを運営する「バンカーズ」にスポットを当て、特徴やメリット・注意点(デメリット)をご紹介します。始め方も解説しますので、興味がある方はぜひ参考にしてください。
目次
Bankers(バンカーズ)とは?
バンカーズは「融資型クラウドファンディング」を運営する事業者です。融資型クラウドファンディングは、不特定多数の投資家から資金を集め、事業者を通じてその資金を企業に融資、融資を受けた企業は投資家に利息を支払い(利益の分配といいます)、期限が到来したら元本が償還されるという仕組みで運営されています。
融資型クラウドファンディングには物品などがリターンされる購入型のクラウドファンディングとは異なり、金銭がリターンされるという特徴もあります。
そして、ファンドにもよりますが、予定分配率が4.0%台以上のものも多く、銀行預金よりも高い金利で運用したいという方にも注目されている資産運用方法です。
Bankers(バンカーズ)のメリットや強み
バンカーズで資産運用するメリットや強みについて理解しておきましょう。
- 1口1万円程度から投資できる
- バンカーズ自身も出資している企業に投資できる
- 融資先情報がきちんと公開されている
- 想定利回りが高い
1口1万円程度から投資できる
株式投資の場合、最低購入単位は100株となっています。例えば、500円の株式の場合、100株購入するならば、5万円+購入手数料が必要です。
しかし、バンカーズでは、1口1万円程度から投資可能です。予算に合わせて、1つのファンドを数口購入することや複数のファンドに1口ずつ投資することもできます。
バンカーズ自身も出資している企業に投資できる
バンカーズで投資先を探す場合、どうしても不安になるのが「投資先の信用度」ではないでしょうか。なぜなら投資先が倒産した場合、利息の未払いや元本が償還されない可能性もあるからです。しかし、バンカーズで扱うファンドの場合、一般の投資家とともにバンカーズ自身もその企業に出資しています。これは「セイムボート」と呼ばれるものです。
「投資先した企業の先行きが不安」という投資家でも、安心して運用を任せることができるのではないでしょうか。
融資先情報がきちんと公開されている
「投資した後、企業に融資されている資金が何に使われるのか不安」という方も多いでしょう。しかし、バンカーズでは、融資資金の用途についてもサイト上でしっかり説明されています。バンカーズ独自の5段階表示のリスク開示も行われているところも安心できる点です。
また、融資後も継続的にレポートが開示されています。資金がきちんと使われているかわからないという不安もありません。
予定分配率が高い
現在、都市銀行の普通預金金利は年0.001%、定期預金でも年0.002%程度です。しかし、バンカーズの融資型クラウドファンディングには、年4.0%を超える予定分配率のファンドも多くあります。「銀行に預けているだけではお金が増えない」と感じている方にもおすすめできる投資先といえるでしょう。
Bankers(バンカーズ)のデメリットや注意点
バンカーズのデメリットや注意点も解説します。これらについても理解しておきましょう。
- 元本保証や利回り保証がない
- 入金手数料がかかる
- 途中で解約ができない
元本保証や利回り保証がない
バンカーズの融資型クラウドファンディングには元本保証がありません。融資先の企業に倒産など万が一のことが発生した場合、元本が戻ってこない恐れもあります。また、バンカーズの倒産の場合も、利益の分配や償還に影響が出る場合があります。そして、予定分配率は明示されていますが、利回り保証がない点にも気をつけなければなりません。絶対に減らせない資金ではなく、余裕資金で運用しましょう。
振込手数料がかかる
投資資金をバンカーズの投資家用口座に入金する際は送金元金融機関の振込手数料がかかります。
※GMOあおぞらネット銀行から投資家用口座へ送金する場合は振込手数料が無料です。
ちなみに、振込手数料以外にも以下のような手数料がかかりますので、確認しておきましょう。
- ファンドごとに定められた営業報酬(ファンド概要に明記)
- ファンド運用に際し、回収などにかかる費用
- 源泉所得税(20.42%)
途中で解約ができない
株式投資の場合、どうしてもお金が必要になったときは売却して換金できます。しかし、バンカーズの融資型クラウドファンディングは途中解約ができません。運用終了まで換金できない点を理解した上で、しばらく使う予定のない余裕資金で投資しましょう。
Bankers(バンカーズ)の始め方
バンカーズを始める際は、以下の手順で手続きを行います。
- 会員仮登録をする
- 会員本登録をする
- 本人確認
- 本人確認コードの受領と入力
なお、以下に該当する方は利用できませんのでご確認ください。
- マイナンバーを持っていない個人
- 非居住者の人
- 20歳未満の人
1.会員仮登録をする
バンカーズ公式ホームページの仮登録フォームに以下の項目を入力し、送信します。
- 個人・法人どちらに該当するか
- メールアドレス
- パスワード
※大文字・小文字・数字を1文字以上入れ、8文字以上16文字以内にする - 秘密の質問とその答え
- メールマガジン登録の有無
- 確認および承諾事項書面の確認とチェック
2.会員本登録をする
「会員仮登録完了のお知らせ」メールが届いたら、記載されているURLを開き、「氏名」「性別」「生年月日」「住所」などの個人情報を入力します。併せて「口座情報」「投資目的」についても入力してください。
3.本人確認
会員本登録と同時に本人確認書類を提出します。提出は撮影した画像データをアップロードしてください。
本人確認書類は、以下の中から2点の提出が必要です。
- 運転免許証
- 写真つき住基カード
- パスポートの顔写真貼付面と所持人記載面
- 健康保険証(現住所の記載があるもの)
※被保険者記号および番号、保険者番号、2次元コードの部分はマスキングして提出 - 在留カード
- マイナンバーカード
※番号記載がない表面のみ - 特別永住者証明書
本人確認書類以外に、会員本登録で入力した銀行口座の情報が記載されたものの提出も必要です。こちらも撮影した画像データのアップロードで提出できます。
提出するのは、以下のものの中から1点です。
- 通帳
- キャッシュカード
インターネット銀行の場合は、ログインし、「銀行名」「支店名(支店番号)」「口座名義人」「口座番号」がわかる画面のキャプチャー画像をアップロードしてください。
入力した情報の送信と本人確認書類などのアップロードが完了したら、審査に入ります。
4.本人確認コードの受領と入力
審査に通過していると「会員本登録における書類確認完了のお知らせ」メールが届きます。後日、「本人確認コード」が記載されたはがき(ウェルカムレター)が届きますので、本人確認コードを確認してください。
はがきの到着を確認したら、バンカーズホームページにアクセスし、メールアドレス・パスワードを入力し、ログインを行います。サイト上に本人確認コード入力欄がありますので、そちらに入力すると、バンカーズが利用できるようになります。
新しい投資先を探している人はバンカーズをチェック!
バンカーズが運営する融資型クラウドファンディングは、事業者を通じて集められた投資資金を企業に融資するというものです。運用期間や予定分配率が決まっている状態で申し込むため、株式投資のように「いつ利益が出るかわからない」「売買タイミングを見るのが難しい」ということはありません。新たな投資先を探したいという方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
ただし、バンカーズには元本保証はありません。融資を受けた企業やバンカーズに「もしも」のことがあった場合は、分配金や元本が戻らない可能性もあります。このようなデメリットまで把握した上で検討しましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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