- 更新日 : 2023年7月14日
おすすめのソーシャルレンディングとは?比較のポイントとは?
ソーシャルレンディングとは、投資家と融資を受けたい事業者をマッチングさせるサービスのことです。ここではソーシャルレンディングの仕組みや、メリット・デメリットやソーシャルレンディング事業者の比較ポイント、代表的な事業者と、その特徴について紹介しています。
目次
ソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディングとは投資家が企業に融資を行い、その利息の一部を利益として受け取る投資手法です。融資型(貸付型)クラウドファンディングともいわれ、企業の新しい資金調達方法として、注目を集めています。
企業が新しい事業を展開する場合、株式市場や金融機関を通じて資金調達をするのが一般的です。その一方、スタートアップや新興企業など、非上場で、かつ金融機関から融資を受けることが難しい企業にとってメリットがあるサービスです。
ソーシャルレンディングの仕組み
ソーシャルレンディングは、投資家と融資を受けたい事業者をマッチングさせるサービスのことです。ソーシャルレンディング事業者が多くの投資家から小口の資金を集め、希望する企業に融資します。
ソーシャルレンディング事業者は企業に融資をして利息を受け取り、利息の一部を取得した残りを投資家に還元します。つまりソーシャルレンディングで得られる利益の源泉は、融資によって発生する利息ということになります。
ソーシャルレンディングのメリット
ソーシャルレンディングのメリットについて、投資家側のメリットと企業側のメリットを2つずつ紹介します。
少額投資ができる
投資は数十万円以上ないと始められないイメージがあるかもしれませんが、ソーシャルレンディングはファンドによっては1万円など比較的少額から投資ができます。そのため、まとまった投資資金がなくてもすぐに投資が始めやすいサービスといえるでしょう。
元本価格が変動しない
ソーシャルレンディングは元本価格の変動がありません。例えば、配当金狙いの株式投資の場合、配当金の受取があっても、株価が値下がりして含み損を抱えてしまうことがあります。
その点ソーシャルレンディングは、基本的に元本価格が変動することがなく、表示されている予定利回り相当の利回りが期待できます。
普段忙しくて、株価のチェックなどにかける時間がない方でも始めやすい投資方法と言えるでしょう。
スピーディに資金調達ができる【企業側のメリット】
金融機関で融資を受けると、審査に時間がかかる場合があります。一方、ソーシャルレンディングにも審査はありますが、金融機関よりも審査時間が短く、融資を受けるまでのスピードが速い傾向があります。
実績がない企業でも資金調達がしやすい【企業側のメリット】
金融機関から融資を受けようとすると、売上高や、売上利益、取引先の状況などさまざまな観点から審査が行われます。そのためスタートアップや新興企業は融資を受けることが難しい傾向にあります。
しかしソーシャルレンディングは、事業の将来性や返済能力が評価されるため、スタートアップや新興企業でも資金調達がしやすい方法といえます。
ソーシャルレンディングのデメリットや注意点
ソーシャルレンディングのデメリットや注意点を4つ紹介します。
貸し倒れが起こる可能性がある
ソーシャルレンディングは元本が変動しませんが、投資した企業が業績不振などの理由で返済不能になると、投資した元本の一部、あるいは全部が返済されない場合があります。
流動性が低い
ソーシャルレンディングはいったん投資すると、満期まで解約できません。そのため仮にその他に投資したい商品があってもすぐに資金が引き出せず、資金効率が悪く感じる場合があるでしょう。
また投資先企業の業績の悪化により返済が遅れると、投資家への還元が支払われなくなったり、遅れたりする可能性があります。その場合も引き出せません。
ソーシャルレンディングは少額投資ができますが、余剰資金で投資することをおすすめします。
早期償還される場合がある
企業の業績が順調な場合、早期償還が行われる場合があります。早期償還とは満期を待たずに運用を終えてしまうことです。早期償還されると、予定利回りを大きく下回った成果で終わる可能性があります。
反対に、運用期間が終了したにもかかわらず、元本返済期間の延長を求められる場合もあります。このようにソーシャルレンディングは想定外のリスクも起こりやすいため注意が必要です。
ソーシャルレンディングの比較ポイント
ソーシャルレンディング事業者はどのような観点で比較すれば良いのでしょうか?事業者選びのポイントを4つ紹介します。
ファンドの数
ソーシャルレンディング事業者を選ぶときは、ファンド(案件)が多いものを選びましょう。
ファンドは先着順や抽選になっている場合だけでなく、人気のあるファンドはすぐに募集金額に到達してしまう場合もあります。そのためファンドの数が少ないと、投資する機会さえ得られないかもしれません。
ファンドの透明性
先に紹介した通り、ソーシャルレンディングはリスクがあるため、ファンドの情報を十分把握しておくことが大切です。「どのような資金を原資に返済する予定なのか?」「どのような事業を行うのか?」といった融資先の信用力など、投資先企業やファンドの情報開示が十分行われている事業者を選びましょう。
ファンドのリスク
ソーシャルレンディングには貸し倒れリスクがあります。そのためファンドが仮に貸し倒れになっても担保が設定されていて、損失が抑えられる仕組みになっているか確認しましょう。
また設備や機器など、換金性が低い担保を設定しているファンドは注意が必要です。会社独自で担保の査定している場合も、担保が実際よりも高く評価されている場合があるため注意が必要といえるでしょう。
利回り
各クラウドファンディング事業者のほとんどは、これまで運用したファンドの利回り実績を公開しています。今後も表示している利回りが約束されるわけではありませんが、参考までに確認しておきましょう。
また事業者によっては、募集時の予定利回りと分配金の実績を比較できる場合があります。その場合は、募集当初の予定利回りと、実際に投資家に支払っている分配金がおおむね一致しているかどうかも確認しておくことをおすすめします。
代表的なソーシャルレンディングサービス
ここからは、代表的なソーシャルレンディングサービスの概要、および特徴を紹介します。
Bankers
Bankersはセイムボート出資方式を採用しています。セイムボート出資方式とは、ファンドの運用者と投資家が同じファンドに出資を行うことをいいます。そのため損失が発生したときは投資家だけでなく、ファンド運用者も損失を被るため、ファンドの選定基準も厳しいと考えられます。
【Bankersの概要】
運営会社 | 株式会社バンカーズ・ホールディング |
---|---|
サービス開始日 | 2020年12月 |
累積募集額【2023年7月4日】 | 約243億円 |
期待利回り | 1.86~4% |
公式サイトURL | https://www.bankers.co.jp/ |
Funvest
大和証券とクレディセゾングループの合弁会社Fintertech社が運営するソーシャルレンディングサービスです。同社の案件発掘やファンド運営は、こうした大手企業のプロフェッショナルが担当しています。
【Funvestの概要】
運営会社 | Fintertech株式会社 |
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サービス開始日 | 2021年11月24日 |
累積募集額【2023年7月】 | 約12億円 |
期待利回り | 2.25~4.50% |
公式サイトURL | https://ftt-funvest.jp |
オルタナバンク
オルタナバンクの投資対象は、一般の投資家ではアクセスできない国内外の資産であり、1万円から手軽に投資できます。また厳格な審査体制により、これまで償還遅延やデフォルトが発生したことがありません。
【オルタナバンクの概要】
運営会社 | SAMURAI証券株式会社 |
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サービス開始日 | 2015年5月28日 |
累積募集額【2023年6月27日】 | 約156億円 |
期待利回り | 4.0~12.0% |
公式サイトURL | https://www.alternabank.jp/ |
Funds
Fundsに参加する企業やファンドは、社内の公認会計士やアナリストなどで構成された審査部門が審査を行っています。また全てのファンドにおいて1円単位で投資が可能です。
【Fundsの概要】
運営会社 | ファンズ株式会社 |
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サービス開始日 | 2019年1月23日 |
累積募集額【2023年7月4日時点】 | 約396億円 |
期待利回り | 2.09% |
公式サイトURL | https://funds.jp/ |
AGクラウドファンディング
東証プライム市場に上場しているアイフルグループのクラウドファンディングサービスです。同グループは50年以上の貸金業としての実績があり、厳しいコンプライアンス基準に基づいて運営しています。
【AGクラウドファンディングの概要】
運営会社 | AGクラウドファンディング株式会社 |
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サービス開始日 | 2021年9月3日 |
累積募集額【2023年5月時点】 | 約45億円 |
期待利回り | 0.97~6.0% |
公式サイトURL | https://ag-crowdfunding.co.jp/ |
OwnersBook
不動産に特化した国内初のクラウドファンディングです。20年超の不動産業界経験者や不動産鑑定士などの有資格者が中心となり、案件を厳選しています。
【OwnersBookの概要】
運営会社 | ロードスターインベストメンツ株式会社 |
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サービス開始日 | 2014年9月 |
累積募集額【2023年7月5日時点】 | 約394億円 |
期待利回り | 2.2~22.8% |
公式サイトURL | https://www.ownersbook.jp/ |
COMMOSUS
COMMOSUSは公式サイト上で募集しているファンドの詳細から、事業の概要や、リスクだけでなく、借り手の思いや具体的な事業計画に関するインタビューも閲覧できます。
【COMMOSUの概要】
運営会社 | 株式会社コモサス |
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サービス開始日 | 2019年 |
累積募集額【2023年6月時点】 | 約36億円 |
期待利回り | 3.0~7.0% |
公式サイトURL | https://commosus.jp/ |
クラウドバンク
クラウドバンクは不動産担保型ローンファンドや、再生可能エネルギーファンドなど多くの取り扱いがあります。そのため好みのテーマや応援したいテーマを選んだり、複数のテーマに分散投資をしたりするなど、自分に合った方法で投資が可能です。
【クラウドバンクの概要】
運営会社 | 日本クラウド証券株式会社 |
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サービス開始日 | 2013年 |
累積募集額【2023年7月5日時点】 | 約2,346億円 |
期待利回り | 5.87% |
公式サイトURL | https://crowdbank.jp/ |
FUELオンラインファンド
FUELで紹介しているファンドは、上場企業や同等の信用度をもつ企業の案件のうち、プロの目で厳選したものを提供しています。また投資先の関連事業者や事業内容などの詳細情報も開示しているため、投資判断がしやすい仕組みになっています。
【FUELオンラインファンドの概要】
運営会社 | FUEL株式会社 |
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サービス開始日 | 2020年2月4日 |
累積募集額【2023年4月時点】 | 20億円以上 |
期待利回り | 3.0% |
公式サイトURL | https://www.fuel-onlinefund.jp/ |
ソーシャルレンディングは企業やファンドの中身を十分確認しよう
ソーシャルレンディングは企業や投資先が増えており、スタートアップや新興企業でも融資を受けられる可能性があることから注目を集めている事業です。中には比較的大きな利益が狙えるファンドもありますが、途中解約ができない点や、貸し倒れが起こるリスクがある点には注意が必要です。
ソーシャルレンディング事業者自体の数も多いため、まずは当記事で紹介したソーシャルレンディングの比較ポイントを参考にして、自分に合った事業者を選ぶところからスタートしていきましょう。事業者を選ぶことができたら、次に商品選びという順番で進めていくのがおすすめです。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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