• 作成日 : 2024年7月26日

26歳の平均貯金額はどれくらい?貯金する方法は?

26歳の平均貯金額は、20代全体の金融資産保有状況から約120万円と推測されています。この記事では、26歳の平均的な貯金額や、20代の男女別の平均年収、「26歳で理想的にはどのくらいの貯金があればよいのか」についても解説します。さらに、貯金が苦手な人が貯金する方法についても言及しています。将来に向けて、自分にあった適切な貯金目標を立てていきましょう。

26歳の平均貯金額

26歳は、就職して数年経ち仕事にも慣れてきた年頃です。収入も徐々に増えてきている時期であり、貯金面でも変化のある時期と言えるでしょう。そこで、同世代の人々がどれくらい貯金しているのか、気になる方も多いでしょう。

ここでは、金融資産の保有状況をもとに、20代の平均的な貯金額や年収別の貯金額について見ていきます。26歳もその中に含まれますので、一つの目安にしてください。

20代全体の金融資産の保有状況の中央値は、金融資産を保有している場合で120万円、金融資産を保有していない世帯を含む場合で10万円となっています。

これは「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」の調査にもとづいており、ここでいう金融資産とは、預貯金、株式、債券など、現金に換えられる資産のことを指します。

内訳を見ると、金融資産が100万円未満の割合が約4割を占め、次に100万円〜200万円が約2割を占めています。

一人暮らしの貯金額は、総世帯に比べて少ない傾向にあります。その主な理由は、一人暮らしでは収入源が自身の給与のみであることから収入水準が低く、また家賃などの固定費の占める割合が高いため、余裕資金が少なくなりがちであることが考えられます。

【20代の金融資産保有世帯の場合】

世帯平均値中央値預貯金
総世帯266万円120万円131万円
単身(一人暮らし)219万円103万円118万円

【20代の金融資産を保有していない世帯を含む場合】

世帯

平均値中央値預貯金

総世帯

151万円10万円75万円

単身(一人暮らし)

121万円9万円65万円

参考:令和5年(2023年) 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]|金融広報中央委員会

平均値と中央値の違いは、平均値は、全体の合計を世帯数で割った値で、一般的な「平均」のことを指し、中央値は、金融資産の多い順に並べた時の真ん中の値を表しています。そのため、平均値は大きな値や小さな値の影響を受けやすく、中央値の方が実感により近い値となることが多いです。

また、預貯金とは、銀行や郵便局などに預け入れたお金のことを指します。

20代の年収別の貯金額

年収によっても貯蓄額は大きく変わることがあります。ここでは、年収別の20代の平均貯蓄額について、単身世帯(一人暮らし)と二人以上の世帯に分けて見ていきます。

以下の表は、20代の年収別の金融資産保有額の中央値を示しています。

年収二人以上世帯単身(一人暮らし)
300万未満8万円5万円
300万~500万円未満10万円60万円
500~750万円未満70万円200万円
750~1,000万円未満260万円
1,000~1,200万円未満3万円3万円
1,200万円以上700万円220万円

この表から、年収が高くなるほど、平均的な貯蓄額も増加していることがわかります。

同じ年収層でも、二人以上世帯の方が単身世帯に比べて平均的な貯蓄額が高い傾向にあります。これは、二人以上世帯の方が収入が多く、支出を抑えられるため、貯蓄に回せる余剰資金が多くなるためだと考えられます。

26歳の理想の貯金額

26歳という年齢での理想的な貯金額は、それぞれの収入、支出、そして将来の目標によって大きく変わってきます。しかし、一般的な目安としては、収入の1〜2割程度ほどの貯蓄を目指すのがよいとされています。

月収別に具体的な貯金額の目安を見てみましょう。

  • 月収15万円の場合:月に5万円~3万円、年間で18万円〜36万円
  • 月収20万円の場合:月に2万円~4万円、年間で24万円〜48万円
  • 月収25万円の場合:月に5万円~5万円、年間で30万円〜60万円
  • 月収30万円の場合:月に3万円~6万円、年間で36万円〜72万円
  • 月収35万円の場合:月に5万円~7万円、年間で42万円〜84万円

これらの数値はあくまで目安であり、個々のライフスタイルや将来の目標によります。

26歳で貯金を「いくら」持っていることが理想的か、というのは一概には言えませんが、平均的には300万円前後を目安とするのがよいでしょう。

20代の平均年収

国税庁の民間給与実態統計調査によると、20代全体の平均年収は、約349.3万円です。これは、1年を通じて勤務した給与所得者を対象にしています。

また、平均年収は、20代前半と後半で大きく変わります。20代前半の平均年収は約275.8万円で、20代後半では約391.2万円となります。つまり、20代半ばを境にして年収が急速に上昇する傾向が見られます。

男性と女性の平均年収を見てみると、男性の平均年収が女性を上回っています。

年齢層全体男性女性
20~24歳275.8万円294.7万円255.9万円
25~29歳391.2万円423.4万円351.0万円

参考:令和4年分 民間給与実態統計調査|国税庁

また、転職サイトdoda(デューダ)が実施した調査によれば、26歳の平均年収は全体で370万円、男性で395万円、女性で346万円という結果も出ています。

貯金が苦手な人が貯金する方法とは

貯金が苦手な人でも、貯金が全くない人でも、少しずつでも貯金を増やしていくことは可能です。

まず何よりも大切なのは、小さな一歩から始めることです。例えば、給与から1,000円や3,000円を自動的に貯金口座に振り込むなど、無理のない範囲で始めましょう。そして、目標を立て、続けることが何より重要です。毎月継続的に、貯金を続けていくことで、徐々に貯金が増えていきます。無理のない範囲で続けることがカギとなります。

以下に、貯金が苦手な人が貯金を増やすための具体的な例をいくつか紹介します。

自動振込みで貯金する

自動振込みで貯金するとは、給料が入った瞬間に一部を自動的に貯蓄口座に振り込むというものです。銀行やクレジットユニオンが提供しているサービスを活用することで可能になります。

この方法を利用することで、自分で毎回貯金をする手間を省くことができ、貯蓄を習慣化することが可能になります。また、給料が入った瞬間に貯蓄を行うため、使ってしまう前に貯蓄ができるというメリットもあります。

小銭貯金を始める

小銭貯金は、日々の生活で使わなかった小銭を貯金箱に入れていく方法です。一見すると少ない金額に思えますが、長期間続けることで意外と大きな金額になります。

まずは、小銭を入れるための貯金箱を用意します。市販の貯金箱を使うこともできますし空き瓶を利用することも可能です。

次に、財布やポケットに余った小銭を、毎日貯金箱に入れていきます。買い物の際には、できるだけ現金を使い、小銭を増やすように心掛けます。

そして、貯金箱が一杯になったら、銀行に預け入れます。これを定期的に行うことで、貯金が増えていくのを実感できます。

家計簿をつける

自分の収入と支出を把握するために家計簿をつけましょう。

これによって、お金の使い道を把握し、無駄な支出がないかを発見することができます。

家計簿をつける際は、家計管理アプリを活用すると便利です。例えば「マネーフォワード」を使えば、銀行口座やクレジットカードと連携して自動的に収支を記録し、カテゴリ別の分析も行えます。さらに月ごとの予算設定も可能です。

そして、把握した収支情報を基に、無駄な出費を削減する方法を検討しましょう。例えば外食費が多い場合は自炊に切り替える、娯楽費を抑えるなど、状況に応じた対策を立てることが重要です。

節約を心掛ける

日々の生活で無駄な出費を減らすことも、貯金を増やすための有効な方法です。以下に、具体的な節約方法をいくつか紹介します。

  • 食費の節約:外食を控えて自炊をすることで、食費を大幅に節約することが可能です。また、食材は安売りの日にまとめ買いする、余った食材は冷凍保存するなどの工夫も有効です。
  • 光熱費の節約:無駄な電気を消す、節水を心掛ける、冬は重ね着をして暖房の使用を控えるなど、生活の中での小さな工夫で光熱費を節約することができます。
  • 通信費の節約:スマホのプランを見直したり、無駄な通信費を削減することも重要です。必要以上に高いプランに加入している場合は、下げることを検討しましょう。
  • 定期的な見直し:保険やインターネットのプランなど、定期的に見直しを行い、最適なプランに変更することも大切です。
  • 不要なサブスクリプションの解約:定期的に利用料が発生するサブスクリプションサービスは、使用していないのに料金が発生している場合があります。不要なサービスは解約しましょう。

このように、生活の中の様々な部分で節約に取り組むことが、着実な貯金につながります。無駄な出費を見つけ出し、継続的に見直していくことが重要です。

副業を始める

確実に貯金を増やすには、副業を始めるのも一つの手段になります。特に、自身のスキルアップを意識しながら副業に取り組むのがおすすめです。

副業を始める際は、例えば、「副業で月に2万円稼ぐ」や「新しいスキルを習得する」など、具体的な目標を立てます。その上で、本業やプライベートの時間をどのように調整するかを計画し、自分のスキルや興味に合わせて、適切な副業を選びましょう。

まとめ

26歳は、就職して数年経ち、収入も徐々に増え、貯金面でも大きな変化が起こる重要な時期です。20代全体の金融資産保有の中央値は、保有している世帯で120万円、保有していない世帯でも10万円となっています。さらに、年収によっても貯蓄額に大きな違いが見られ、年収が高いほど貯金も多くなる傾向にあります。

この26歳の時期には、理想的には年収の1~2割程度を貯金することが望ましいとされています。具体的には、月収15万円の場合は年間18万円~36万円、月収30万円の場合は年間36万円~72万円といった目安になります。ただし、これらはあくまでも一般的な目安であり、個人の生活設計やライフステージによって異なるため、自分に合った貯金目標を立てることが重要です。

一方で、貯金が苦手な人でも、自動振込みの活用や小銭貯金、家計簿の作成、無駄な支出の見直しなどの方法により、着実に貯金を増やしていくことができます。さらに、スキルアップを意識した副業にも取り組むことで、収入の増加にもつなげられるでしょう。26歳は、将来に備えた資産形成の重要性が高まる時期ですが、無理なく続けられる方法を見つけることが肝心です。


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