• 作成日 : 2024年7月19日

6人家族の生活費はいくら?食費や家賃はどれくらい?

6人家族の1ヶ月あたりの平均生活費は約33.7万円、食費は約11万円、光熱費は約3.5万円です。この記事では、6人家族の生活費や食費、光熱費の平均や、家賃の相場、生活費を節約する方法について解説していきます。

6人家族の生活費平均

総務省「家計調査 家計収支編」によると、6人家族の1ヶ月あたりの平均生活費は、約33.7万円であることがわかります。
ただし、これはあくまでも平均値であり、実際の生活費は家族の年齢や環境により大きく異なります。

生活費の内訳金額(月あたり)割合
食料(外食含む)110,53232.8%
住居7,9892.4%
光熱・水道35,36010.5%
家具・家事用品13,1883.9%
被服及び履物12,9193.8%
保健医療13,6364.0%
交通・通信44,60713.2%
教育22,7686.8%
教養娯楽32,9239.8%
その他の消費支出43,34212.9%
合計337,264100.0%

※住宅ローンを除く

参考:家計調査 家計収支編 3-1表 2023年(世帯人員別・二人以上の世帯)|総務省統計局

食料費が全体の約3割を占めており、家族規模が大きいため食費が大きな割合を占めていることがわかります。外食費も含まれているので、家庭内での食事以外にも一定の外食費がかかっていると考えられます。

住居費の割合が2.4%と非常に低いのは、住宅ローンを除いているためです。住宅ローンを除外しているため、実際の住居にかかる費用は全体の支出の中で大きな割合を占めていると思われます。

光熱・水道費が全体の10.5%を占めています。家族規模が大きいため、光熱費や水道費がかなりの割合を占めていることがわかります。

交通・通信費が全体の13.2%を占めており、家族全員の移動や通信費用がかかっているためと考えられます。

教育費が全体の6.8%を占めています。子供が複数いる大家族のため、教育費用が大きな支出になっていることがわかります。

教養娯楽費が全体の9.8%と比較的高い割合になっています。家族で楽しむ活動や趣味、娯楽に一定の予算がかけられていることがうかがえます。

6人家族の食費平均

総務省「家計調査 家計収支編」によると、5人家族の1ヶ月あたりの平均食費は、約11万円であることがわかります。

食費の内訳金額(月あたり)割合
穀類9,9329.0%
魚介類7,2196.5%
肉類14,54613.2%
乳卵類6,3285.7%
野菜・海藻10,6679.7%
果物2,9472.7%
油脂・調味料5,6695.1%
菓子類10,9709.9%
調理食品15,45014.0%
飲料6,7276.1%
酒類3,6573.3%
外食16,42114.9%
合計110,533100.0%

参考:家計調査 家計収支編 3-1表 2023年(世帯人員別・二人以上の世帯)|総務省統計局

肉類の支出が13.2%と最も高い割合を占めています。家族が6人と多人数のため、たんぱく質を中心とした肉類の消費が多くなっていると考えられます。

調理食品が14.0%、外食が14.9%と合わせて28.9%を占めており、料理の手間を軽減するための調理済み商品や外食利用が多いことがわかります。

穀類が9.0%、野菜・海藻が9.7%、菓子類が9.9%と一定の割合を占めており、バランスの取れた食生活が送られていると推測できます。

魚介類、乳卵類、果物など、バランスの良い食材も一定数消費されています。
飲料が6.1%、酒類が3.3%となっており、飲料・酒類への支出も見られます。

以上から、6人家族の食費は、肉類や調理済み商品、外食といった簡便性を重視した支出が多い一方で、バランスの取れた食生活を心がけている傾向がみられます。家族規模が大きいため、総額としては高額になっているものの、1人あたりの支出としては適正な水準にあると考えられます。

6人家族の光熱費平均

総務省「家計調査 家計収支編」によると、6人家族の1ヶ月あたりの平均光熱費は、約3.5万円であることがわかります。

光熱費の内訳金額(月あたり)割合
電気代18,94153.6%
ガス代5,46915.5%
他の光熱2,0665.8%
上下水道料8,88425.1%
合計35,360100.0%

6人家族の光熱費は電気代とガス代、上下水道料が中心を占めており、家族人数が多いことが大きな要因となって高額になっていると分析できます。家庭での電力消費や水・ガスの使用量が多くなることで、光熱費全体としても大きな支出となっているのが特徴です。

6人家族の家賃平均

6人家族に必要な広さや間取りの目安を参考に、以下で家賃相場を確認してみましょう。

6人家族に必要な部屋の広さ、間取り

国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」によると、6人家族の望ましい居住環境を以下のように提示しています。

  • 最低居住面積水準:約70平米
  • 誘導居住面積水準(マンション):約135平米
  • 誘導居住面積水準(一戸建て):約175平米

6人家族が賃貸で快適に暮らすための間取りは、家族のライフスタイルや子どもの年齢などによりますが、以下のような間取りが一般的です。

4LDK

「6畳以上10畳未満のダイニングキッチンと4つの居室」を組み合わせた間取りです。子どもの年齢や性別に応じて部屋を割り振ることや、必要に応じて仕切れるようにすることで、6人でも4十分暮らせます。

5LDK

「10畳以上のリビングダイニングキッチンと5つの居室」を組み合わせた間取りです。子どもがそれぞれ個室を持てるため、家族間のプライバシーを確保できます。

6LDK

「10畳以上のリビングダイニングキッチンと6つの居室」を組み合わせた間取りであり、ファミリー向けのマンションなどに多いタイプです。

これらの間取りは、家族のライフスタイルや子どもの成長に合わせて選ぶことが重要です。

6人家族が暮らす家賃の相場

6人家族が生活するための家賃相場は、都市部と地方で大きく異なります。

特に東京都心部では、家賃相場は高い傾向にあります。東京都の4LDKの平均家賃は、中央区で39万円、港区で99万円、新宿区で65万円になります。

一方、23区を離れると、小平市で約17.6万円、八王子市で約15.9万円、町田市で約14.8万円になります。

また、東京都を離れると、岐阜県の4LDKの平均家賃は約4.92万円、愛媛県は約4.48万円と、家賃相場が10万円を切るエリアも見つかります。

世帯年収によっても家賃の適正範囲は異なります。家賃の適正範囲は、一般的には手取り収入の20%から25%とされています。
例えば、世帯年収が300万円の場合、家賃の上限は7万円となり、500万円の場合は、家賃の上限は10万円となります。

したがって、家賃相場が20万円の場合、その家賃を払うためには、手取り収入が月額約80万円から100万円(年収の場合は約960万円から1200万円)が必要となります。

6人家族の生活費を節約する方法

6人家族の生活費の節約方法をいくつか例をあげて紹介します。家族全員で知恵を出し合い、無駄な支出を削減していくことが大切です。

光熱費・エネルギーを節約する

6人家族では、エネルギー消費が多くなる傾向にあります。そのため、電気やガスの使用を抑えることで、光熱費の節約が期待できます。例えば、エアコンや暖房を部屋全体ではなく、人がいる部屋だけを効率的に温めるようにします。また、洗濯機や食器洗い機は一度に大量に使うことで、1回あたりの電気代を抑えられます。

こまめな節電意識と、効率的な家電の活用で、エネルギー消費を最小限に抑えることができます。

家族全員が協力する

6人家族では、家事の負担が大きくなりがちです。そこで、家族全員で家事を分担することで、家事代行サービスの利用を避け、費用を節約できます。例えば、年長の子供に掃除や洗濯を、年少の子供にはおもちゃの片付けなどを任せることで、親の負担が軽減されます。家族全員で協力して家事に取り組むことで、家事代行サービスの利用を抑えられます。

食事を二手に分けて作る

6人家族の食事を大人用と子供用に分けて作ることで、食材の無駄を抑え、食費の節約につなげられます。大人と子供では好みや食べる量が異なるため、それぞれに合わせたメニューを立てることで、食材ロスを最小限に抑えられます。また、まとめて大量の料理を作り、冷凍保存しておけば、忙しい日の食事づくりの手間も省けます。

子供の古着を活用する

6人家族では、成長の早い子供たちにとって、新品の服を購入するのはコストがかかります。そのため、上の子が着ていた服を下の子が着用することで、衣服費を大幅に節約できます。子供の成長に合わせて、兄弟姉妹で服をリサイクルすることで、不必要な新品購入を避けられます。

共有アイテムを活用する

6人家族では、家族全員で使える大型家電製品や娯楽アイテムを共有することで、個別の購入コストを抑えられます。例えば、洗濯機や冷蔵庫、ゲーム機やテレビなどを家族で共有すれば、一人一人で買うより安くなります。家族全員で利用できる品目を見極め、まとめて購入することで、無駄な購買を避けられます。


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