- 作成日 : 2024年5月31日
夫婦ふたりの食費はいくら?節約するにはどうする?
夫婦ふたりの食費はいくらかかるのでしょうか。総務省の家計調査によれば、夫婦二人世帯の食費の平均は1ヶ月当たり67,573円とされています。この記事では、夫婦ふたり世帯の食費の平均とその内訳や年収別の食費の平均、そして食費を節約するための具体的なコツについて、幅広く解説していきます。自分たちの暮らしに合った無理なく続けられる節約方法を見つけ、家計全体のバランスを考えながら、食費の管理を心がけましょう。食費の管理に関心がある方、節約方法を探している方はぜひご覧ください。
目次
夫婦ふたり家族の食費の平均
夫婦ふたり家族の食費の平均について詳しく見ていきましょう。総務省の家計調査によれば、夫婦二人世帯の食費の平均は1ヶ月当たり67,573円とされています。この金額は、食材費、外食費、お菓子やお酒などの間食費を含んでいます。
食費の内訳
総務省の家計調査によれば、夫婦二人世帯の食費の内訳は以下の通りです。
- 食材費:全体の約50%
- 酒類を含む飲料:全体の一部
- 調理食品:全体の約16%
- 外食:全体の約20.8%
以下に参考として、夫婦ふたり家族の項目別平均食費を作成しましたのでご覧ください。
項目 | 平均的な食費 |
---|---|
穀類 | 5,371円 |
魚介類 | 5,980円 |
肉類 | 6,058円 |
乳卵類 | 3,529円 |
野菜・海藻 | 8,522円 |
果物 | 3,316円 |
油脂・調味料 | 3,389円 |
菓子類 | 5,416円 |
調理食品 | 10,396円 |
飲料 | 4,459円 |
酒類 | 3,462円 |
外食 | 7,675円 |
食費合計 | 67,573円 |
食費の傾向
2人とも働いている場合、外食や調理食品に頼る機会が多いことから、食費が高くなっているようです。また、食費の平均が6万円台と聞くと多いように感じますが、賃貸や持ち家といった住居形態やエリアの違いなどによって食費にかけられる金額も変わってきます。
【年収別】夫婦ふたり家族の食費の平均
年収別に見ると、夫婦ふたり家族の食費の平均はどのように変わるのでしょうか。以下に、年収別の食費の平均をまとめ、それぞれの傾向を解説します。
年収 | 平均食費 |
---|---|
200万以下 | 37,500~50,000円 |
300万~400万 | 50,000~66,000円 |
400万~500万 | 62,500~83,000円 |
500万~600万 | 75,000~100,000円 |
600万~700万 | 87,500~116,000円 |
700万~800万 | 100,000~133,000円 |
800万以上 | 112,500~150,000円 |
年収と食費の関係
年収が上がるにつれて、食費も増えていく傾向が見られます。これは、生活水準が上がると、食事にかける金額も増えるからです。高級な食材を使ったり、外食を楽しんだりすることが増えるため、食費が増える傾向にあります。
しかし、食費は年収全体に対して一定の割合を占めることが理想的とされています。具体的には、月収に対して15%程度を食費に充てるのが理想的とされています。多くても20%までに抑えることが推奨されています。これは、生活費全体のバランスを考えると、食費にかけすぎると他の生活費が圧迫されるためです。
共働き世帯の食費
また、共働きをしている世帯の方が外食費が多くかかっていることもわかります。これは、共働きの夫婦が自炊の時間を確保するのが難しく、外食や調理済みの食品に頼る機会が増えるためです。特に、仕事が忙しい時期や子育て中の夫婦は、自炊の時間が取れないことが多く、外食やデリバリー、コンビニエンスストアのお弁当などに頼ることが多いです。
地域差
また、地域によっても食費は変わります。都市部では物価が高いため、食費も高くなりがちです。一方、地方では物価が低いため、食費も抑えられる傾向にあります。特に、地方では自家製の野菜を使ったり、地元の新鮮な食材を直接買うことができるため、食費を抑えられることがあります。
以上の情報はあくまで目安として捉えて、自分たちの暮らしに合った金額を設定するようにしましょう。食費は生活の一部であり、健康や生活の質に直結するものですので、無理な節約よりもバランスの良い食生活を心がけることが大切です。
夫婦ふたり家族の食費を節約するコツとは
食費を節約するためのコツは多数ありますが、以下に具体的な方法をいくつかご紹介します。
予算を決める
現在の食費が月にどれくらいかかっているのかを把握します。これには、レシートを集めて記録するか、家計簿アプリを利用すると便利です。次に、理想的な食費の予算を設定します。これは、収入や生活スタイル、家族構成などによりますが、一般的には収入の20%程度が目安とされています。
さらに、予算を細かく管理するために、食費をカテゴリー別(例えば、食材費、外食費、間食費など)に分けてみましょう。これにより、どの部分にお金が多くかかっているのか、どの部分を節約すれば効果的なのかが見えてきます。
そして、設定した予算内で生活するように心がけます。また、予算を守るためには、買い物の際にリストを作って必要なものだけを買う、特売日を利用するなどの工夫が求められます。
家計簿アプリを利用する
家計簿アプリを利用して家計の支出割合を把握することが有効です。これにより、食費が全体の中でどれくらいの割合を占めているのかを確認し、必要に応じて調整することができます。
例えば、「マネーフォワードME」は家計簿アプリの一つで、支出の項目ごとに予算を設定できます。これにより、どの部分にお金が多く使われているのか、どの部分を節約すれば効果的なのかが見えてきます。さらに、マネーフォワードMEにはレシート読み取り機能があり、現金払いや連携できないサービスでの支出を記録する際に便利です。写真を撮るだけで簡単に支出を記録できます。
これらの機能を活用することで、家計簿をつける手間を大幅に減らし、より効率的に家計管理を行うことが可能になります。
外食の頻度を減らす
外食の回数が多いと、出費が多くなります。外食の頻度を減らすことは、食費を節約する上で非常に効果的な方法です。特に共働きの夫婦は、自炊の時間が取れないことから外食が多くなりがちですが、外食は自炊に比べてコストが高くなる傾向にあります。
まず、外食の頻度を減らすためには、自炊を増やすことが基本となります。しかし、忙しい日々の中で毎日の料理は大変です。そこで、週末などにまとめて料理を作り、冷凍保存しておく「作り置き」がおすすめです。これにより、忙しい平日でも手軽に自炊の食事を摂ることができます。
また、ランチに外食をすることが多い場合は、お弁当を作って持っていくのも一つの方法です。お弁当なら、自分の好きなものを好きなだけ詰めることができ、健康的な食事を摂ることも可能です。
さらに、外食をする際には、ランチタイムのサービスを利用したり、クーポンを活用したりすることで、少しでもコストを抑えることができます。
これらの方法を活用して、外食の頻度を減らし、食費を節約することが可能です。ただし、外食を全くしないというのは現実的ではなく、また楽しみも必要です。ですから、外食は週に1回程度に抑えるなど、無理のない範囲で節約を心がけましょう。
買い物を工夫する
買い物も食費を節約する上で有効な方法です。まず、お店によって買うものを分けることがおすすめです。例えば、魚は鮮度が命なので、新鮮な魚が手に入るスーパーや魚屋で購入し、野菜は安さを重視してディスカウントストアで購入するなど、商品ごとに最適な店舗を選ぶと良いでしょう。
また、買う・買わないの価格のボーダーラインを決めることも有効です。例えば、「豚こま肉は100g98円以下でない場合は買うのをやめる」など、自分なりのルールを設けておくと、無駄な出費を抑えることができます。
さらに、食材のだいたいの最安値を把握し、なるべく安いときに買うようにすると、食費を抑えることができます。特売日を狙って買い物をする、クーポンを活用するなどの工夫も有効です。
また、一度に大量に買うと食材が余ってしまうことがあります。そのため、必要な分だけ買うように心がけると、食材の無駄を減らすことができます。
節約レシピを活用する
節約レシピを活用することは、食費を抑えつつ、栄養バランスの良い食事を楽しむための有効な手段です。節約レシピでは、一般的に価格が手頃な食材を使い、シンプルな調理法で美味しく料理を作ることが特徴です。
例えば、鶏胸肉や豚薄切り肉、豆腐、卵などの手頃な食材は栄養価が高く、価格も比較的安いため、節約に最適です。また、じゃがいもやきのこ、さば缶などの買い置きのできる食材を使ったレシピもあります。
具体的なレシピとしては、「鶏胸肉のマスタードポン酢焼き」や「パプリカとピーマンの豚こまロール」などがあります。これらのレシピでは、安い食材を使ってなるべくカサ増しするようにしています。また、「豚肉とたっぷりもやしの炒めもの」や「鍋キューブで作るうま塩サラダチキン」、「納豆チャーハン」などのレシピもあり、これらは短時間で作れて、手軽に美味しい料理を楽しむことができます。
これらの節約レシピを活用することで、食費を抑えつつ、栄養バランスの良い食事を楽しむことができます。また、自分で料理を作ることで、食材の選び方や調理法を学ぶことができ、さらに節約のスキルを磨くことができます。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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