- 作成日 : 2024年5月10日
一人暮らしの食費はいくら?節約するにはどうする?
昨今の物価高により生活のやりくりが一層大変な状況の中で、一人暮らしの食費はいくらかかるのでしょうか。総務省統計局の家計調査によると、2023年の働いている一人暮らし世帯の食費は、1カ月平均で「42,049円」です。
この記事では、一人暮らしの食費の平均とその内訳や年収別の食費の平均、そして食費を節約するための具体的なコツについて解説します。食費の管理や節約方法を探している方はぜひご覧ください。
目次
一人暮らしの食費の平均
一人暮らしの食費の平均について詳しく見ていきましょう。総務省統計局の家計調査によると、2023年の働いている一人暮らし世帯の食費は1カ月平均「42,049円」です。この食費には、食料品以外に惣菜や飲料、外食の費用を含んだものとなります。
年代別の食費
総務省統計局の家計調査によると、2023年の世代別と男女別での平均的な食費は、以下の通りです。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
~34歳 | 42,747円 | 33,157円 |
35~59歳 | 53,035円 | 36,100円 |
60~64歳 | 43,997円 | 39,490円 |
65歳~ | 42,891円 | 39,362円 |
平均 | 46,879円 | 37,777円 |
※参考:総務省統計局「家計調査(単身)勤労者世帯」(2023年)より
この表から、男性の一人暮らしの食費は平均で「46,879円」、女性は「37,777円」となっています。男性は、女性に比べて食べる量が多く、飲酒や外食も増える傾向にあることが推察されます。特に、35歳から59歳の男性が「53,035円」で、最も出費が多い結果となりました。
このように、一人暮らしの食費の平均は、個々のライフスタイルや年齢に大きく影響されます。そのため、自分の生活に合った食費の管理方法を見つけることが重要です。
【年収別】一人暮らしの食費の平均
次に、年収別での一人暮らしの食費はどのように変化するのでしょうか。ここでは、年収別に一人暮らしの食費の平均について詳しく見ていきましょう。
年収 | 食費 |
---|---|
100万円未満 | 32,337円 |
100万~200万円未満 | 35,754円 |
200万~300万円未満 | 40,855円 |
300万~400万円未満 | 44,718円 |
400万~500万円未満 | 42,588円 |
500万~600万円未満 | 49,906円 |
600万円以上 | 57,178円 |
※参考:総務省統計局「家計調査(単身)勤労世帯」(2023年)より
この表から、年収が上がるにつれて、食費も少しずつ増えていく傾向が見られます。
しかし、食費以外にも住居費や保険料、通信費や被服費など、生活するためにさまざまな費用がかかるため、食費は手取りの「15%」程度を目安に考えましょう。
例えば、手取りが「20万円」の場合は食費を「3万円」程度にすることが理想的といえます。単純計算で1日あたりの食費は約「1,000円」です。仮にお昼のランチを毎日「1,000円」使ってしまうと、食費が3食賄えず、負担が高くなるので注意が必要です。
一人暮らしの食費は、生活費の中で大きな割合を占めます。そのため、自分の生活に合った食費の管理方法を見つけることが重要です。
一人暮らしの食費を節約するコツとは
一人暮らしの食費を節約するためのコツを確認しましょう。具体的な方法をいくつか紹介します。
自炊をする
外食やコンビニ食は手軽に利用でき非常に便利ですが、この食生活が続くとコストが高くなります。そのため、慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、自炊をすることで食費を大幅に節約することが可能です。
自炊をするということは、最初はフライパンや包丁、まな板などの調理器具や調味料をそろえて、自分で料理をするという手間や時間がかかります。しかし、慣れてくると時短で料理が作れたり、レパートリーが増えたりすることで料理をすることが楽しくなってくるでしょう。
さらに、栄養バランスを考えることで健康的な食生活を送ることも期待できます。自炊で節約をするコツは、買い物に行く前に何を作るかを決めることです。そうすることで事前に必要な食材を確認できるので、無駄な買い物を防ぐことができます。
また、時間があるときに多めに作って冷凍保存などの作り置きをしておけば、買い物をする回数も減らせ、効率的で便利です。
割引商品を利用する
スーパーマーケットでは、特売日やタイムセール、賞味期限が近い商品などが割引価格で販売されることがあります。これらの商品を上手に利用することで、食費を節約できます。割引商品を見つけるためには、一般的には夕方以降に買い物に行くと良いでしょう。
多くの店舗では、閉店時間が近づくとパンやお惣菜、生鮮食品などを割引価格で販売します。ただし、賞味期限が近い商品は、商品自体に問題がないか確認することが重要です。
季節の食材を利用する
季節の食材は新鮮で美味しく、その食材が豊富に収穫または漁獲されるため価格も手頃です。例えば、春には新玉ねぎやたけのこ、初夏にはスイカやきゅうり、秋にはかぼちゃやきのこ類、冬には白菜や大根など、季節ごとに旬の食材があります。これらの食材を上手に利用することで、食費を節約しながらバラエティ豊かな食事を楽しむことができます。
スーパーマーケットや八百屋さんで、実際にどの食材が特に新鮮で価格が手頃かをチェックすると良いでしょう。
食費の予算を立てる
上手な食費の管理をするために、毎月の予算を立て、その範囲内でやりくりすることが重要です。予算を立てることで、自分がどれだけの金額を食費に使っているのか、また、どれだけ節約できるのかを把握することができます。
まず、過去のレシートやクレジットカードの明細を見て、自分が1カ月にどれくらい食費に使っているのかを確認しましょう。そのうえで、自分の収入や生活費の中で食費が占めるべき割合を考え、一般的な目安になる手取りの「15%」を食費として設定しましょう。
次に、その予算内でどのように食費を使うかを計画します。例えば、外食費と自炊の食材費をどれくらいにするか、高価な食材をどれくらいの頻度で購入するかなど、具体的な計画を立てると良いでしょう。
また、予算を守るためには、日々の支出を記録することも有効です。スマートフォンの家計簿アプリを使うと、簡単に支出を記録することができます。
例えば、「マネーフォワードME」は家計簿アプリの一つで、支出の項目ごとに予算を設定できます。これにより、どの部分にお金が多く使われているのか、どの部分を節約すれば効果的なのかが見えてきます。さらに、「マネーフォワードME」にはレシート読み取り機能があり、現金払いや連携できないサービスでの支出を記録する際に便利です。写真を撮るだけで簡単に支出を記録できます。
※参考:マネーフォワードME
ポイントカードを活用する
多くのスーパーマーケットやコンビニエンスストアでは、ポイントカードを提供しています。これらのカードを活用することで、買い物の度にポイントを貯め、それを現金や商品と交換することができます。
ポイントカードのメリットは、貯まったポイントを現金や商品券、または割引クーポンと交換できることです。これにより、実質的な食費の節約につながります。一部の店舗では、ポイントカードを提示するだけで特別な割引を受けられる場合もあります。
ポイントカードを活用する際の注意点は、ポイントが貯まるまでに時間がかかること、有効期限があることなどです。カードごとの規約をよく理解しておきましょう。
毎月予算を立てて、食事と節約を楽しもう!
食費を節約するコツは、できる限り自炊をすることです。しかし、毎日自炊をしていてはストレスがかかる可能性も出てきます。そのため、自分が設定した予算の範囲内で、外食などを楽しむことも大切です。毎月予算を設定して食費の管理をすることは面倒かもしれませんが、アプリなどを活用することで簡単に管理することができますので、まずは1カ月どのくらい食費がかかっているのか確認して食事と節約を楽しみましょう!
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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