• 作成日 : 2024年4月19日

お金を増やすには?収入と支出をチェックするコツや投資のやり方を解説

お金を増やす方法はさまざまあり、ポイントを押さえて実践することが重要です。とはいえ、どのように行動すればお金を増やせるのかわからない方もいるでしょう。本記事では、お金を増やすための3つの方法と注意点を解説します。自分に合った方法で資産を増やしたい方は、ぜひ参考にしてください。

お金を増やすには?

お金を増やすためには、支出を減らして収入を増やすことが重要です。捻出したお金を投資に回せば、さらに大きく増やせる可能性が高まります。

以下でひとつずつ解説します。

支出を減らす

日々の生活で無駄を省き、支出を減らすことは、お金を増やすための基本的なステップです。不要な出費を削減すると、貯蓄に回すお金を捻出でき、余裕資金を他の方法に有効活用できます。固定費の見直しや節約生活を心がければ、無理なく無駄遣いを減らせるでしょう。

例えば、不要な保険を見直したり、スマートフォンを格安SIMに変更したりすると固定費の削減につながります。家計簿アプリを使用して節約を意識するのも良いでしょう。支出を減らして生まれたお金を貯金や投資に回すと家計に良いサイクルが生まれます。

収入を増やす

収入を増やすこともお金を増やすために欠かせません。副業を始めたり、新たなスキルを身につけてキャリアアップを目指したりすると収入アップにつながります。不用品の売却も一時的にお金の余裕が増えるとともに、同時に自宅の整理にもなります。

とはいえ、短期間に収入の増加を図るのは簡単ではありません。副業やスキルアップは数日で結果を出すのは難しいですが、根気良く継続すれば将来的に収入を増やせる可能性が高まります。興味のある分野や伸ばしたいスキルがあれば、少しずつ学習を進めていくと良いでしょう。

投資で増やす

支出を減らしたり、収入を増やしたりして確保したお金を投資に回せば、お金を増やせる可能性が高まります。投資には株式投資や投資信託、不動産投資や金などさまざまな種類があります。どれも一長一短があるため、自分に合った投資方法の選択が重要です。

ただし、絶対に儲ける投資はなく、必ずリスクが生じます。リスクとリターンを天秤にかけて独自に判断するしかありませんが、長期的な視点でコツコツ続けられる投資方法を選びましょう。

支出を減らしてお金を増やす方法

お金を増やすためには、まず支出を見直し、無駄遣いを減らす意識がポイントです。以下の方法を実践すると、貯蓄や投資に回すお金の確保が可能になります。

ひとつずつ見ていきましょう。

家計簿をつける

支出を減らすには、現在の支出状況の把握が大事です。支出状況は家計簿をつけると、何にどれだけのお金を使っているのか明確になります。

家計簿は手書き使用の手帳タイプやエクセル(Excel)などで管理する方法がありますが、筆者のおすすめはスマートフォン向けの家計簿アプリであるマネーフォワード MEです。こちらのアプリは、便利な機能や画面の見やすさが特徴であり、筆者はレシート撮影などで利用しています。

家計の無駄が見える化されるため、家計管理を楽にしたい方は家計簿アプリを利用すると良いでしょう。

食費を節約する

食費は家計の中で大きな割合を占め、総務省統計局2023年のデータでは、二人以上世帯の消費支出に占める食費の割合は約28%となっています。

家計の大きなウエイトを占める食費を見直せば、節約効果が期待できます。スーパーで割引商品を購入したり、外食を控えたりすると食費の削減につながるでしょう。また、食品を腐らせて無駄にしないために献立を考えてから買い物に行くなどの工夫も大切です。

参考:総務省統計局「家計調査報告家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」

固定費を見直す

月々定期的に発生する固定費も、支出の削減に有効です。携帯電話やインターネットのプラン、生命保険や自動車保険などの保険料、公共料金などの見直しによって節約できる可能性があります。

携帯電話を料金の安い格安SIMに乗り換えたり、自宅のインターネットをキャンペーンの利用で変更したりすると、毎月のコストをカットにつながります。

筆者は3年以上契約していたインターネットを別の会社に乗り換えて、月々3,000円の節約を実現しました。これだけで、年間36,000円も支出を削減できます。自分の収入や貯蓄に合わせて、固定費を見直してみましょう。

税の控除制度を活用する

税金の支払いを減らすことも、支出の削減に有効です。住宅ローン控除医療費控除ふるさと納税など、利用できる税の控除制度を積極的に活用しましょう。

なお、住宅ローン控除は必要な条件を満たすと住宅ローン開始から最大で13年間、所得税や住民税が控除される制度です。

また、医療費控除は年間の医療費が10万円を超えると所得控除が受けられ、ふるさと納税は自己負担額2,000円を除く全額が控除の対象となります。対象になる控除は全て活用し、可能な限り節税を図りましょう。

収入を増やしてお金を増やす方法

お金を増やすためには、支出を抑えるだけでなく、収入を増やすことも重要です。収入増加は、生活の質の向上や貯蓄・投資への余裕につながります。

以下に収入を増やすための具体的な方法を紹介します。実践しやすいものから始めてみましょう。

副業をする

副業は本業以外で収入を得る有効な方法で、根気良く続ければ収入の増加につながります。本業で培ったスキルや趣味を活かしたフリーランスの仕事、オンラインでのコンテンツ制作、ECサイトでのハンドメイド商品の販売など、多様な副業が存在します。自宅にいながら行える副業も多く、自分のペースでできるのも魅力です。

副業によって得られる収入は、貯蓄や投資の原資となりうるだけでなく、将来的には本業を超える可能性もあります。

一方で、副業は誰でも気軽に始められる反面、詐欺やトラブルに巻き込まれる場合もあるため注意しましょう。

不用品を売る

家の中に眠っている不用品の売却でも収入が得られます。ネットオークションやフリマアプリを利用して、着なくなった服や使っていないブランド品を売却すれば、手軽に現金化が可能です。不用品に思いがけないほどの価値があり、高値で売れる場合もあるでしょう。

不用品の売却は家を整理し、スペースを有効活用できる副次効果もあるため、周りをスッキリさせたいというシンプルな生活を好む方にもおすすめです。

転職をする

現在の職場よりも高い給料や待遇を求めて転職することは、収入を増やすためのひとつの手段です。

スキルや経験を活かして市場価値の高い職種や業界を目指せば、収入アップが見込めます。特に近年の転職市場は活発であり、確かなスキルを身につけた方を即戦力として採用したい企業は多い傾向です。

また、転職活動には時間と労力が必要ですが、転職サイトやエージェントを活用するなどして少しずつ進めると良いでしょう。

昇格を目指す

職場での昇格も収入を増やす有効な方法です。昇格は多くの場合、基本給のアップや手当などがつくため収入増加につながります。

昇格はスキルアップや仕事で成果を上げるなどして、上司にアピールする必要があります。人一倍努力が必要であり、向上心が強く仕事へのモチベーションが高い方におすすめの方法です。

職場で責任あるポジションに就けば、会社からの評価が上がり、自分の市場価値を高めることに役立つでしょう。

事業を起こす

事業を起こすことも、収入を増加させる方法のひとつです。自分のビジネスを展開すれば、収入の上限がなくなり、努力次第で現在の年収を大きく上回ることもできます。

とはいえ、成功するためには、事業計画の策定・資金調達・市場分析など、多くの準備と努力が必要です。

事業を起こすことは、失敗して損失を受けるリスクがある一方で、成功したときのリターンは大きくなる可能性があるため挑戦する価値はあるでしょう。

投資でお金を増やす方法

お金を増やす方法として、支出を減らし、収入を増やした後は余剰資金を投資に回して資産形成するのも良いでしょう。具体的には以下の3つがあります。自分に合った方法を実践してみましょう。

つみたて投資(NISA、iDeCo)

つみたて投資は、毎月決まった金額を長期間にわたって投資する方法です。投資の中でも、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)は、税制優遇を受けながら投資できます。

NISAは2024年1月から新制度となり、「つみたて投資枠」として年間120万円までに上限が引き上げられました。iDeCoは国民年金の保険区分によって掛け金の上限が異なりますが、月に5,000円から始められます。

なお、NISA・iDeCoともに運用で得た利益に税金はかからず、iDeCoに限っては掛け金の全額が所得控除の対象になります。NISAやiDeCoを活用して毎月無理のない範囲でつみたて投資を始めると良いでしょう。

株式投資

株式投資は、上場企業の株式を購入して配当金や売却益を得る投資方法です。企業の成長に伴って価値が高まれば株式の価格が上昇し、高いリターンを得られる場合があります。

ただし、株価が下落するリスクもあるため、市場の動向を見ながら、慎重に投資する企業を選ぶことが肝心です。株式投資も長期投資が基本であり、短期的に大きな勝ちを求めないように心がけましょう。

不動産投資

不動産投資はマンションなどの物件を購入し、賃貸収入や物件を売却した際に得られる利益を得る方法です。不動産は物理的な資産であるため、価値がゼロになるリスクは比較的低いとされます。しかし、物件の選定に必要な調査や市場の変動、物件の管理や修繕費など想定外の出費が生じることもあります。

そのため、不動産投資を行う際には、十分な準備と資金計画が必要です。不動産への現物投資が不安な方は、不動産投資信託(REIT)を利用することで、少額から分散投資が可能になります。

お金の増やし方に関する注意点

お金を増やす方法はさまざまですが、いくつかの注意点もあります。ポイントを押さえて実践することで、安全に資産を増やしつつ、リスクの回避につながります。主な注意点については、以下の4つを参考にしながらお金を増やしていきましょう。

短期間で大きな利益を求めない

お金を増やすには短期間に大きな結果を求めずコツコツ続けることが重要です。例えば、1カ月の消費を食事や無駄遣いを減らして、1万円抑えられたとします。しかし、翌月に2万円多く支出すれば、前月の節約分は相殺されます。このように、支出を抑えることは大事ですが、想定外の支出もあり得るので、毎月定額でお金を増やす続けることが難しいのが現状です。

また、つみたて投資や株式投資も短期間で大きな結果を求めるのは避けましょう。短期で大きなリターンが期待できる銘柄は、リスクも大きくなる可能性があります。

短期間で結果を求めると大損する可能性があり、投資よりも投機に近い行動といえるでしょう。安定した資産形成を目指す場合、長期的な視野を持つことが大切です。

投資するときはリスクを考慮する

投資とは、将来の成長を見込んで自己資金を投じることであり、投資先の企業が確実に成長し利益を受け取れる保証はどこにもありません。そのため、投資には必ずリスクが伴い、リスクをどこまで許容できるのか判断して行動する必要があります。

リスクを抑えるには、つみたて投資などで購入のタイミングをずらしたり、株式と不動産のように異なる商品に分散投資したりするなどの対策が重要です。

投資に回すお金は、生活費以外の余剰資金で行うようにすれば、株価が暴落しても生活を維持できます。リスクの許容範囲は収入や生活スタイルによって異なるため、自分の身の丈に合った基準を定めると良いでしょう。

計画的にお金を増やす

資産を増やすためには、明確な目標と計画が必要です。目標を設定し、その達成のためにどのような手段を取るかを計画的に考えることが、成功への鍵となります。

例えば、マイホーム購入の頭金として10年で500万円を目標にした場合、月3万4,000円の積立額を年率5%で運用できれば達成できます。月3万4,000円の積立額を決めたら、支出を抑えたり、収入を増やしたりして捻出することで、コツコツと運用を継続します。

計画的にお金を増やすためには、目標金額をシミュレーションできる金融広報中央委員会「知るぽると」などを利用すると良いでしょう。

確定申告が必要になるケースがある

不用品の売却や副業によって年間の所得が20万円を超えた場合、確定申告が必要になります。確定申告の必要がある方が申告しないと、無申告加算税や延滞税などが課せられるケースがあり、刑事罰に発展する場合もあります。

毎月安定した副業収入を確保できるようになると、税の知識は避けて通れません。トラブルに見舞われないように必要な手続きを行いましょう。

お金を増やすには計画性と持続性が大事

本記事では、お金を増やす方法や注意点を解説しました。支出を減らしたり、収入を上げたりしながら余剰資金を貯蓄や投資に回せば、資産の増加につながります。

資産を増やすためには短期間に大きく増やそうとせず、長期的な視点でコツコツ続けることが重要です。住宅や車の購入など目的がある場合は、目標金額を設定してシミュレーションするなど、計画性のある行動も必要になります。

将来的にお金を増やしたいと思う方は、NISAやiDeCoなど分散投資・長期投資に向いた制度を活用しながら、地道に資産を作っていくと良いでしょう。


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