• 更新日 : 2024年2月9日

マイナポイントのデメリットとは?制度の概要や申し込み方法を解説

マイナポイントとは、マイナンバーカードの普及とキャッシュレス促進、デジタル化推進を目的としたポイント制度です。この記事ではマイナポイントのメリット・デメリットやマイナンバーカードの申し込み方、活用方法、注意点について解説します。

マイナポイントとは?

マイナポイントとは、政府が推進するデジタル化の一環として実施されたポイント制度です。この制度は、国民一人ひとりの「マイナンバーカード」の普及を目指し、取得を促すために設けられました。マイナンバーカードを利用して特定のサービスを申し込むと、購入金額の一部がポイントとして還元される仕組みとなっています。なお、2023年9月30日でマイナポイントの申し込みは終了となっています。

マイナンバーカードとの連携

マイナポイントを受け取るためには、マイナンバーカードが必要です。このカードを持っていると、身分証明書としての機能に加え、行政や民間サービスの利用ができます。マイナンバーカードを取得し、対象の手続きをすることでマイナポイントを受け取ることができました。

ポイント還元の仕組み

マイナポイント制度では、マイナンバーカードを使用して特典を受けられるサービスに申し込むと、その利用金額に応じたポイントが還元されます。例えば、キャッシュレス決済サービスを利用することで、利用金額の25%のマイナポイント(最大5,000円分)が付与されます。獲得できたポイントは、各種キャッシュレス決済を利用した購入時の割引などに利用できるのです。

マイナポイントを利用できるサービス

マイナポイントを利用できるサービスは多岐にわたります。キャッシュレス決済サービスの他にも、買い物や公共料金の支払いなど、日常生活の幅広いシーンでマイナポイントを活用することが可能です。また、特定の商業施設やオンラインショッピングでもマイナポイントを活用できるので、買い物の際にマイナポイントが適用されるか確認しておくと良いでしょう。

マイナポイントのメリット

マイナポイントを使う主なメリットは、以下の通りです。

キャッシュレス決済でポイント還元

マイナポイントを活用する最大のメリットは、ポイント還元です。キャッシュレス決済によって、割引を受けることができます。マイナポイントが適用されているサービスを利用する際にポイントが還元され、割引や選択したキャッシュレス決済のサービス利用が可能になります。

デジタル化の推進

マイナポイント制度は、デジタル化を推進しており、マイナンバーカードを利用することで、オンラインでさまざまな行政手続きが簡単に行えます。また、紙幣や硬貨が手元になくても支払えるキャッシュレス決済の普及につながり、多くの人々の生活の利便性が向上するでしょう。このような取り組みによって、経済活動の活性化にもつながっています。

セキュリティの強化

マイナンバーカードは、偽造防止など高いセキュリティ機能を備えているので、個人情報の漏えい保護にも効果をもたらします。デジタル認証を利用することで、紙ベースの書類やカードと比べて、個人情報の漏えいリスクを減少させることができるのです。さらに、マイナポイントの利用は、安全な環境での取引にもつながり、個人情報を守る役割を果たします。

利便性の向上

マイナポイントを活用することで、日常生活の利便性が向上します。例えば、公共料金の支払いや医療機関の診療手続きなどをオンラインで簡単に済ませることができ、時間と労力の節約につながります。

マイナポイントのデメリット

マイナポイントにはメリットもあれば、デメリットもあります。

マイナンバーカードの取得が前提

マイナポイント制度の最大のデメリットの一つは、マイナンバーカードの取得が必須である点です。カードの申請と発行には時間と手間がかかり、簡単に取得できるわけではありません。特に、高齢者やデジタルが不得手な方たちは、取得の手続きが面倒に感じる場合があります。

制限された利用範囲

マイナポイントの利用範囲には制限があります。ポイントが利用できるサービスや店舗は限られており、全ての消費活動に適用されていません。また、ポイントの使用には期限が設けられており、期限を過ぎるとポイントは失効してしまうので、注意が必要です。

プライバシーとセキュリティの懸念点

マイナポイント制度には、プライバシーとセキュリティに関する懸念点も存在します。マイナンバーカードには個人情報が含まれているため、その情報が適切に管理されない場合、個人情報の漏えいや不正利用のリスクが生じるでしょう。

デジタルデバイドの問題

マイナポイント制度は、デジタル化への移行を促進する一方で、デバイスを使える人と使えない人の格差、いわゆるデジタルデバイドが生じます。インターネット環境やデジタル機器が十分に整っていない方や、デジタルスキルが低い方たちは、制度の恩恵を受けにくい場合もあります。

行政リソースの問題

マイナポイント制度の導入と運営には、大量の行政リソースが必要です。カードの発行、システムの維持、利用者へのサポートなどには、多くの時間と費用がかかります。これらのコストは、最終的に国民の税金によって賄われるため、制度全体のコストパフォーマンスに疑問を持つ声も挙がっています。

マイナポイントの申し込み方法(2023年9月30日で終了)

マイナポイントの申し込み方法は、次の4つのステップで行われます。

ステップ1:マイナンバーカードの取得

マイナポイントを申し込むための最初のステップは、マイナンバーカードを取得することです。まず、最寄りの市区町村の役所(役場)に申請を行い、必要な書類を提出します。申請から取得までにはおおむね1カ月かかるため、余裕を持って手続きを行いましょう。なお、申請はスマートフォンやパソコンの他、証明用写真機、郵送で行えます。

ステップ2:マイナポイントの登録

マイナンバーカードの受け取りの後、マイナポイントの公式ホームページ、または提携しているサービスプロバイダのホームページで登録手続きを行います。このときに必要な情報は、マイナンバーカード番号や個人情報などです。このプロセスはオンラインで完結できるので、比較的簡単に行えるでしょう。

ステップ3:キャッシュレス決済サービスの選定

マイナポイントを利用するためには、キャッシュレス決済サービスを選定し、それにマイナポイントをひもづける必要があります。マイナポイントで利用可能なサービスは、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など、多岐にわたります。自分の生活スタイルに合ったサービスを選びましょう。

ステップ4:マイナポイントの利用開始

登録手続きが完了すれば、マイナポイントの利用を開始できます。選択したキャッシュレス決済サービスで、後日の支払い時に割引として利用できます。

マイナポイント申し込みの注意点

マイナポイントの申し込みにはいくつかの注意点があります。まず、申し込みには期限が設定されており、期限内に手続きを完了させなければなりません。特にマイナンバーカードの取得と登録には、個人情報の取り扱いに注意が必要です。ポイントの使用にも期限を設けているので、有効期限の確認を忘れずに行ったうえで、マイナポイントを効率良く活用しましょう。


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