- 更新日 : 2023年11月2日
年会費無料のクレジットカードおすすめ10選!選び方や注意点を解説
年会費無料のクレジットカードには様々な種類があり、何を求めるかによって最適なカードが異なります。どのようなポイントに注目して選ぶべきか、わからない方も多いのではないでしょうか。
本記事では年会費無料のクレジットカードの種類や選び方のポイントに加えて、メリットとデメリットを解説し、おすすめのクレジットカードの紹介もします。
目次
年会費無料のクレジットカードには3種類ある
年会費無料のクレジットカードは大きく分けて、永年無料、条件付きで無料、初年度のみ無料の3種類があります。
永年無料
年会費が永年無料の場合、クレジットカードの年会費は解約するまで無料です。利用条件もありません。
「永年」とは、期限がなくかつ非常に長い期間を意味します。永年無料のクレジットカードは、期限の定めがなく年会費が無料です。
ただし、終わりがない「永久」ではないので、無料ではなくなる可能性があることには注意が必要です。
条件付き無料
年会費が条件付き無料の場合は、クレジットカードごとに定められた条件を達成することで、2年目以降の年会費が無料になります。
年会費が無料になる主な条件は、年間の利用額が所定の金額以上であること、年に1回以上利用すること、カードに紐づけたサービスを利用することなどです。
初年度無料
年会費初年度無料の場合は、クレジットカードを契約した初年度の年会費だけが無料となります。2年目以降は、利用の有無にかかわらず所定の年会費を支払わなければいけません。
永年無料、もしくは条件付き無料だと勘違いして初年度無料のクレジットカードを契約してしまうケースがあります。クレジットカードによっては、解約するのに期限が設けられていることがあるため、しっかりと年会費の条件を契約前に確認しておきましょう。
クレジットカードのランクが上がると年会費も有料に
クレジットカードの年会費とは、クレジットカード会員となるための「会費」を指します。ランクが上がるほど会費が高くなる仕組みです。
クレジットカードは、ランクが上がると年会費が有料となるケースが多くあります。上位ランクになるほど付帯サービスや優待が向上しますが、その分会費が高くなります。
年会費無料のクレジットカードの選び方
では、年会費無料のクレジットカードはどのように選べばいいのでしょうか。ここからは、年会費無料のクレジットカードを選ぶポイントについて解説します。
ポイント還元率
年会費無料のクレジットカードを選ぶ際に確認したいのは、ポイント還元率です。クレジットカードによっては、特定の店舗やサービスを利用するとポイント還元率が上がる場合があります。
よく利用する店舗やサイトがある場合、そこがポイント加盟店になっているクレジットカードを使った方がお得です。年会費無料のクレジットカードを選ぶ際は、基本の還元率だけでなく、自分がよく利用する店舗やサイトでの還元率も、あわせて確認しましょう。
加盟店の優待や特典
年会費無料のクレジットカードは、加盟店での割引やサービスを利用できる場合があります。よく利用する店舗や、気になっていたサービスの優待や特典が使えるクレジットカードを選ぶのもおすすめです。
加盟店では多くの場合、ポイント還元もあわせて利用できます。優待や特典とポイント還元を併用することで、加盟店をよりお得に利用することが可能です。
付帯保険やサービスの充実度
クレジットカードを選ぶ際は、付帯されている保険やサービスの充実度も確認しておきましょう。とくに海外へ行く機会の多い方は、海外旅行傷害保険の有無は大変重要です。
年会費無料のクレジットカードでも、さまざまなサービスが付帯されているものがあります。例えば、ゴールドランク以上で年会費が条件付き無料となるクレジットカードでは、空港のラウンジを無料で利用可能です。他にも、イベントや美術館、遊園地などの入場の際に割引を受けられるクレジットカードも多くあります。
ポイントの使い道
クレジットカードの選択では、貯まったポイントの使い道も重要です。ポイントの使い道については、次の点を確認しておくと安心です。
- 貯まったポイントはどこで利用できるか
- 換金または商品と交換ができるか
- 他のポイントとの互換性はあるか
クレジットカードは、ポイントの利用のしやすさも大切です。貯めたポイントの使い道が豊富で、かつ希望する用途の使い道があるクレジットカードを選びましょう。
年会費無料のクレジットカードおすすめ10選
ここからは、おすすめの年会費無料のクレジットカードを紹介します。
三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)の「NL」とは「ナンバーレス」の意味です。ナンバーレスなので、番号がカード上に印字されていません。カード裏面の署名欄にサインもいらないので、個人情報保護の観点からも安心して利用できるクレジットカードといえます。
ETCカードや家族カードだけでなく、インターネットショッピング専用の「バーチャルカード」を追加できることも三井住友カード(NL)の大きな特徴です。
カードブランド | Visa、Mastercard |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 0.5%~ |
ポイントサービス |
|
ポイント使い方 |
|
旅行保険 | 海外旅行傷害保険(最高2,000万円) |
付帯サービス |
|
※1:初年度年会費無料。翌年度以降は前年度に一度もETC利用がない場合は、ETCカード年会費550円(税込)。
※2:1人目は年会費無料
JCB CARD W
JCB CARD Wは、18~39歳限定のクレジットカードです。39歳までに入会すれば、40歳以降も年会費無料のまま継続可能です。
JCB CARD Wを利用した場合、いつでもポイントが2倍となります。1ポイントあたり3円相当(キャッシュバックの場合)のため、実質的なポイント還元率は0.6%です。さらに、パートナー店舗で利用すると、最大21倍にまで還元率が上昇します。
カードブランド | JCB |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 1%(※) |
ポイントサービス |
|
ポイント使い方 |
|
旅行保険 | 海外旅行傷害保険(最高2,000万円) |
付帯サービス |
|
※JCBプレモカード OkiDokiチャージへ移行した場合の還元率、交換商品により異なる
楽天カード
楽天カードは、無料で本人カードを2枚持てることが最大の特徴です。カードごとに別々の引き落とし口座を設定できるため、仕事用とプライベート用、交通費専用カードなど、カードごとに用途を変え利用できる点も魅力といえます。
カードブランド | Mastercard、Visa、JCB、American Express |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 1%(※1) |
ポイントサービス | 楽天グループのサービス利用でポイント最大15.5倍 |
ポイント使い方 | 楽天グループや加盟店での支払い、Suicaへのチャージ |
旅行保険 | 海外旅行傷害保険(最高2,000万円) |
付帯サービス |
|
※1:公共料金支払いの還元率は0.2%、楽天キャッシュと楽天Edyのチャージは0.5%
※2:ダイヤモンド・プラチナ会員以外は年会費550円(税込)
エポスカード
エポスカードは、マルイ系列のクレジットカードです。全国1万店舗でのポイントアップや割引サービスが特徴となっています。ポイントの使い道も、プリペイドカードや商品券、他社ポイントなど、マルイ系列での利用に限らない点が魅力です。
カードブランド | Visa |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 1% |
ポイントサービス | 「EPOSポイントUPサイト」経由でショッピングすると、還元率が2倍~30倍 |
ポイント使い方 |
|
旅行保険 | 海外旅行傷害保険(最高3,000万円) |
付帯サービス |
|
イオンカード(WAON一体型)
イオンカード(WAON一体型)は、イオン系列店舗での利用でポイント2倍となります。毎月一定の日にはさらなるポイントアップや割引があるので、イオン系列店舗をよく利用する場合は大変お得なクレジットカードといえるでしょう。
イオンカードは、ショッピングセーフティ保険の補償期間が長いことも特徴です。イオンカードの補償期間は、購入から180日までが対象となります(1品5,000円の商品が対象)。年会費無料のクレジットカードはほとんどが60日~90日の補償期間なので、もしものことがあった際にも安心できるクレジットカードといえます。
カードブランド | Mastercard、Visa、JCB |
---|---|
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5% |
ポイントサービス |
|
ポイント使い方 |
|
旅行保険 | ―― |
付帯サービス |
|
リクルートカード
リクルートカードは、1.2%の高還元率が最大の特徴です。1%以下のクレジットカードがほとんどなので、1.2%の還元率は大変魅力的といえるでしょう。
リクルートカードは、国内旅行の損害保険が付帯されていることも魅力です。国内旅行傷害保険が付帯されているクレジットカードはあまり多くないため、国内旅行が多い方におすすめのクレジットカードといえます。
カードブランド | Mastercard、Visa、JCB |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 1.2% |
ポイントサービス | リクルートのポイント参画サービスでの利用で最大4.2%還元 |
ポイント使い方 |
|
旅行保険 |
|
付帯サービス |
|
※MastercardとVisaの場合は、新規発行手数料1,100円(税込)が必要
TGC CARD
TGC CARDはイオンカードの1つです。「TGC」は「東京ガールズコレクション」の頭文字で、東京ガールズコレクションチケットの先行販売や専用クロークの利用特典が付いています。
また、TGC CARDには映画が好きな方向けのサービスもあります。イオンシネマで年間12回まで1,000円で映画が見られる「1,000円シネマチケット」、1,400円でドリンクとポップコーンが付く「ドリンク・ポップコーン引換券付きシネマチケット」が年間18枚まで購入可能です。
カードブランド | JCB |
---|---|
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5% |
ポイントサービス |
|
ポイント使い方 |
|
旅行保険 | ―― |
付帯サービス |
|
ウエルシアカード
ウエルシアカードも、イオンカードの1つです。イオングループでのポイント付与が2倍となるだけでなく、全国に約2,700店舗あるウエルシアグループでの利用でポイントが3倍となります。
カードブランド | Mastercard、Visa、JCB |
---|---|
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5% |
ポイントサービス |
|
ポイント使い方 |
|
旅行保険 | ―― |
付帯サービス |
|
三菱UFJカード VIASOカード
三菱UFJカード VIASO(ビアソ)カードは、貯まったポイントが自動的にショッピングの請求に充当されます。ショッピングの請求がない場合は支払口座への振り込みとなるため、ポイントが失効しません。
カードブランド | Mastercard |
---|---|
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5% |
ポイントサービス | 「POINT名人.com」経由でポイント最大24倍 特定加盟店利用でポイント2倍 |
ポイント使い方 | ショッピング利用分に充当 |
旅行保険 | 海外旅行傷害保険(最高2,000万円) |
付帯サービス | 家族カード、ETCカード、銀聯カードの追加(※) ショッピング保険(年間100万円まで) |
※ETCカード・銀聯カードは、新規発行手数料1,100円(税込)が必要
ローソンPontaプラス
ローソンPontaプラスカードはローソンをよく利用する場合、大変お得になります。ローソンでは16時~23時59分までポイントが2倍です。この時間にローソンPontaプラスカードを利用することで、ポイント還元率が2%に上昇します。さらに、10日と20日はローソンアプリで事前にエントリーしてから支払うと、最大6%のポイントが獲得可能です。
カードブランド | Mastercard |
---|---|
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 1% |
ポイントサービス | 毎月10日・20日にローソンで買い物すると最大6%ポイント還元 |
ポイント使い方 | ショッピング利用、Pontaカード利用可能店舗での支払い |
旅行保険 | ―― |
付帯サービス |
|
※新規発行手数料1,100円(税込)が必要
年会費無料のクレジットカードのメリット
年会費無料のクレジットカードを作成するメリットは、次の2点です。
- コストをかけずに所有できる
- 保険や特典を無料で利用できる
年会費無料のクレジットカードは、クレジットカードを所有する費用がかかりまません。どれだけ利用しても、無料で所有できます。年会費が不要なので、年会費分の還元を受けるためにクレジットカードを利用する必要もありません。
クレジットカードを利用せずに持っているだけでも費用はかかりません。ただし、長期間クレジットカードの利用がないと、契約が更新されない場合もあるため注意しましょう。
年会費無料のクレジットカードを作成するもう1つのメリットは、付帯保険や特典を無料で利用できることです。クレジットカードを持つことで、国内・海外旅行傷害保険、ショッピング保険といった付帯保険も無料で利用できるようになります。
また、加盟店での割引サービスも利用可能です。
年会費無料のクレジットカードのデメリット
年会費無料のクレジットカードには、デメリットもあります。年会費無料のクレジットカードが持つデメリットは、次の2点です。
- 有料会員と比べるとサービス内容が劣る
- 利用限度額が低く設定される
年会費無料のクレジットカードは、有料会員と比べて優待サービスが充実していません。割引サービスやクーポンも、年会費を支払っている会員の方が充実しています。
ショッピング保険や盗難保険についても同様で、年会費が無料の会員は年間補償額の上限が設けられている場合があります。年会費を支払っている会員の方がグレードの高いサービスを受けられます。
また、年会費無料のクレジットカードは、利用限度額も低めに設定される傾向にあります。年会費を支払うグレードの会員は、年会費無料の会員よりも厳しい審査を通過するため、限度額も高めに設定されます。しかし、年会費無料の会員は審査基準も高くないため、限度額も低めとなってしまいます。
年会費無料クレジットカードは還元率や特典内容で選択
年会費無料のクレジットカードは、永年無料、条件付き無料、初年度無料の3種類あります。2年目以降は年会費が必要な場合もあるので、年会費無料の条件をきちんと確認しておくことが必要です。
年会費無料のクレジットカードは、ポイントの還元率や加盟店の優待や特典、サービスの充実度を見て選びましょう。とくに、自分がよく利用する店舗での還元率や特典が大切です。
年会費無料のクレジットカードにはデメリット以上のメリットがあります。本記事を参考に、自分に合ったクレジットカードを作り、お得に利用しましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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