tsumiki証券とは?メリットや注意点の解説
積立投資を始めようと考えている方は、tsumiki証券の利用を検討しているのではないでしょうか。tsumiki証券とは積立投資を専門としているネット証券で、エポスカードを持っていれば簡単に投資を始められます。
本記事では、tsumiki証券の特徴やメリット・デメリット、利用する際の注意点について解説していきます。tsumiki証券で利用できるアプリや、口座開設方法についても解説しているため、証券会社を選ぶ際の参考にしてください。
目次
tsumiki証券とは?
tsumiki証券とは、株式会社丸井グループが運営しているネット証券会社のことです。tsumiki証券は積立投資を専門としており、国内株式などが購入できないほか、信用取引などのサービスも利用できません。
投資を始めるためにはエポスカードが必要で、利用できるサービスは「エポスカードでつみたて」と「ポイントで投資」の2つに限定されています。100円以上または100エポスポイント以上あれば、初心者でも簡単に投資を始められます。
tsumiki証券の特徴
tsumiki証券の特徴は、自分に合った投資方法が選べることです。ポイントまたはクレジットカード決済で積立投資が始められるほか、資産運用の目的に応じて、厳選された5つの商品から投資対象を選べます。商品ごとに特徴や魅力が紹介されているため、自分に合った投資商品を探してみると良いでしょう。tsumiki証券で取り扱っている投資信託は以下の5つであり、全ての商品に投資することも可能です。
運用会社 | 商品名 | 信託報酬(税込) |
---|---|---|
セゾン投信 | セゾン・グローバル バランスファンド | 年0.56%±0.02%程度 |
セゾン投信 | セゾン資産形成の 達人ファンド | 年1.34%±0.2%程度 |
コモンズ投信 | コモンズ30ファンド | 年1.078%程度 |
レオス・キャピタルワークス | ひふみプラス | 年1.078%程度 |
レオス・キャピタルワークス | まるごとひふみ15 | 年0.66264%程度 |
※2023年7月27日時点
tsumiki証券の基本情報
tsumiki証券は、積み立て投資専門の証券会社です。そのため取り扱っている商品は、tsumiki証券が厳選した5つの投資信託のみに限られています。
tsumiki証券の基本情報は以下の通りです。
口座数 | 9万口座以上 ※2022年9月末時点 |
取扱銘柄数 | 5銘柄(投資信託のみ) |
手数料 | 商品により異なる |
NISA | ― |
つみたてNISA | ○ |
iDeCo | − |
スマホアプリ | tsumiki証券 カードでつみたて |
公式サイト | https://www.tsumiki-sec.com/ |
※2023年7月27日時点
tsumiki証券のメリットや強み
tsumiki証券のメリットや強みは以下の通りです。
- エポスカードで投資が始められる
- 投資額に応じてポイントがたまる
- つみたてNISA制度の非課税投資枠が活用できる
エポスカードで積立投資が始められる
エポスカードは、入会金・年会費無料で発行できるにもかかわらず、全国10,000店舗で優待や割引が受けられるほか、年に4回マルイ・モディ・マルイのネット通販でお得にショッピングが楽しめます。
tsumiki証券では、エポスカードのクレジットカード決済または、ポイントを利用して積立投資が始められます。設定した金額が自動で積み立てられていくため、忙しくてなかなか時間が取れない人でも投資を続けられます。
投資額に応じてポイントが貯まる
tsumiki証券では、1年間の積立金額に応じて「がんばってるね!ポイント」として、エポスポイントがたまります。積立投資を継続していると毎年0.1%ずつ加算が行われ、5年間継続すると、年間の積立金額×0.5%(上限)がたまるようになります。
つみたて期間 | ポイント還元率 |
---|---|
1年目 | 0.1% |
2年目 | 0.2% |
3年目 | 0.3% |
4年目 | 0.4% |
5年目以降 | 0.5%(上限) |
また、エポスゴールド・プラチナカードを利用している場合は、毎月のつみたて金額が年間利用額に加算されます。エポスゴールドカード会員の場合、年間の利用金額が50万円以上で2,500ポイント、100万円以上で10,000ポイントがボーナスポイントとして加算されるため、実質還元率が大きく向上します。
つみたてNISA制度の非課税投資枠が活用できる
つみたてNISA制度とは、年間40万円までの積立により生じた利益が20年間非課税になる制度のことです。通常の積立投資では、投資により生じた利益に対して約20%の税金がかかりますが、つみたてNISA制度を利用することで税金がかからなくなります。
tsumiki証券は、5つの投資信託のうち4つの商品でつみたてNISA制度を活用できます。つみたてNISA制度の対象となっている投資信託は、国が長期的な資産形成に向いていると認めたものであることから、安定したリターンを狙えます。ただし短期間の投資では損失が生じてしまうこともあるため、20年以上の運用を前提として、積立投資を始めると良いでしょう。
tsumiki証券のデメリットや注意点
tsumiki証券を利用する際は、以下の点に注意が必要です。
- 取り扱っている商品が5つと少ない
- 他社よりもポイント還元率が低い
取り扱っている商品が5つと少ない
tsumiki証券で投資を始める場合は、5つの商品から投資対象を選ぶ必要があります。選択肢が少ない点は投資初心者にとってはメリットと言えますが、投資経験がある人は不便に感じることでしょう。
他の証券会社では多くの投資対象が用意されており、2,500本以上の銘柄から商品が選べる場合もあります。多くの選択肢から商品を選びたい場合は、他の証券会社で口座を開設した方が良いでしょう。
他社よりもポイント還元率が低い
tsumiki証券では、積立投資を継続していると最大0.5%のポイント還元が受けられます。しかし他社でクレジットカードを利用して投資信託の積立を行うと、さらに多くのポイント還元率が受けられます。
楽天証券では初年度から0.5~1.0%還元が受けられ、SBI証券では最大5.0%のポイント還元が受けられます。tsumiki証券の良さは投資初心者に優しいことですが、ある程度知識が身についてきたら、他社で積立投資を始めても良いでしょう。
tsumiki証券の口座開設方法
tsumiki証券の口座開設は、以下の流れで行います。
- エポスカードの発行手続きを行う
- 口座開設の申し込みへ進む
- 必要書類のアップロードを行う
- 郵便を受け取りマイページへログインする
- 商品を選んで毎月の投資額を設定する
1.エポスカードの発行手続きを行う
エポスカードを保有していない場合は、エポスカードの発行手続きを行いましょう。tsumiki証券の口座を開設するためには、エポスカードが必要だからです。新規入会すると2,000エポスポイントが受け取れるほか、エポスカード会員ならではの特典・優待が多く受けられます。
エポスカードの発行手続きは以下の流れで行います。
- Webで申し込みを行う
- 入会審査の結果がメールで届く
- 最短即日でカードを受け取る
2.口座開設の申し込みへ進む
エポスカードをすでに保有している場合は、口座開設の申し込みを行いましょう。
申し込みの流れは以下の通りです。
- エポスNetにログイン
- 特定口座の源泉徴収(あり・なし)を選択する
- つみたてNISAの設定を選択する
- 書面・約款を読んで規約に同意する
証券会社に税金の計算を委託したい倍は「源泉徴収あり」を選択し、自身で確定申告を行う場合は「源泉徴収あり」を選択すると良いでしょう。
3.必要書類のアップロードを行う
マイナンバー書類と本人確認書類を用意して、書類の登録を行いましょう。書類のアップロードは、スマートフォンのカメラを利用するとスムーズに行えます。
必要書類はそれぞれ以下の通りです。
【マイナンバー書類】
- マイナンバーカード
- 通知カード(氏名・住所が最新のもの)
- 番号つき住民票の写し(発行から6カ月以内のもの)
【本人確認書類】
- 運転免許証
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 住民基本台帳カード
- 身体障害者手帳
マイナンバーカードを保有している場合、他の本人確認書類はアップロード不要です。
4.郵便を受け取りマイページへログインする
簡易書留郵便で「口座開設完了のご案内」を受け取ると、マイページへログインできるようになります。書類に記載の「店舗No」と「口座番号」を入力して、つみたて設定へと進みましょう。
5.商品を選んで毎月の投資額を設定する
商品と積み立ての口座を選択して、月々の積立金額を設定しましょう。tsumiki証券では、厳選された5つの投資信託が用意されており、資産運用を行う目的に応じて商品を選べます。ただし5つの商品のうち「まるごとひふみ15」は、つみたてNISA制度の対象外です。つみたてNISA口座を利用したい場合は、他の4商品を選ぶようにしましょう。
tsumiki証券で資産運用をはじめてみよう
本記事ではtsumiki証券の特徴や、メリット・デメリットについて解説してきました。tsumiki証券では、投資初心者が簡単に商品を選べるように注力しています。厳選された5つの商品を少ないと感じる方がいるかもしれませんが、その背景には、より多くの方に投資を始めてもらい、幸せな未来を実現してほしいという願いが込められています。
すでにエポスカードを保有している人は、月100円から積立投資をはじめてみてはいかがでしょうか。その一歩が幸せな未来を実現することにつながるかもしれません。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。