• 更新日 : 2024年7月19日

4人家族の生活費はいくら?食費や家賃はどれくらい?

4人家族の1ヶ月あたりの平均生活費は約31.6万円、食費は約8.7万円、光熱費は約2.3万円です。この記事では、4人家族の生活費や食費、光熱費の共働き世帯と夫のみ働いている世帯の平均の差や、家賃の相場、生活費を節約する方法について解説していきます。

4人家族の生活費平均

総務省「家計調査 家計収支編」によると、4人家族の1ヶ月あたりの平均生活費は、共働き世帯で約32.9万円、夫のみが働いている世帯では約30.4万円であることがわかります。
ただし、これはあくまでも平均値であり、実際の生活費は家族の年齢や環境により大きく異なります。

共働きの場合の生活費

共働き世帯の4人家族の1ヶ月あたりの平均生活費は329,001円です。
共働きの場合、収入が増える分、消費も増える傾向があります。特に交通費や教育費、教養娯楽費の割合が高くなります。これは、両親が仕事に行くための交通費や、子供の教育・習い事に対する投資が増えるためです。

・夫婦共働きのうち夫婦と未婚の子供2人の世帯

生活費の内訳共働き世帯 割合
食料(外食含む)89,41827%
住居11,4343%
光熱・水道23,4977%
家具・家事用品12,6994%
被服及び履物13,8074%
保健医療11,9624%
交通・通信48,40015%
教育33,17210%
教養娯楽35,49711%
その他の消費支出49,11515%
合計329,001100%

※住宅ローンを除く

夫のみ働いている世帯の生活費

夫のみが働いている世帯の4人家族の1ヶ月あたりの平均生活費は304,590円です。生活費全体が共働き世帯よりも若干低くなります。特に交通費や教養娯楽費の割合が低くなる傾向があります。これは、家庭内での支出を抑える必要があるためです。

・夫のみ有業のうち夫婦と未婚の子供2人の世帯

生活費の内訳夫のみ有業の世帯割合
食料(外食含む)86,24528%
住居18,1596%
光熱・水道23,4808%
家具・家事用品12,3764%
被服及び履物11,4804%
保健医療13,4034%
交通・通信41,00813%
教育29,25110%
教養娯楽31,59410%
その他の消費支出37,59512%
合計304,591100%

※住宅ローンを除く

4人家族の食費平均

総務省「家計調査 家計収支編」によると、4人家族の1ヶ月あたりの平均食費は、共働き世帯で約8.9万円、夫のみが働いている世帯では約8.6万円であることがわかります。

共働きの場合の食費

共働き世帯の4人家族の1ヶ月あたりの食費平均は89,418円です。共働き世帯では、時間の制約から外食やテイクアウトの利用が増える傾向があります。そのため、食費全体の中で外食の割合が高くなります。また、調理時間を節約するために、調理済み食品や高品質な食材を選ぶ傾向も見られます。

食費の内訳共働き世帯割合
穀類7,1938%
魚介類4,3495%
肉類9,69711%
乳卵類4,5675%
野菜・海藻7,5818%
果物2,0862%
油脂・調味料3,9524%
菓子類9,23510%
調理食品12,41214%
飲料5,5056%
酒類3,1133%
外食19,72822%
合計89,418100%

夫のみ働いている世帯の食費

家庭内での食事準備に時間をかけることができるため、外食の割合が減少します。また、計画的な買い物や食材の使い回しにより、食費全体を抑える傾向があります。自炊の頻度が高くなるため、健康的な食事を意識した食材選びが行われることが多いです。

食費の内訳夫のみ有業の世帯割合
穀類7,3569%
魚介類4,3895%
肉類9,33711%
乳卵類4,9476%
野菜・海藻8,0789%
果物2,3843%
油脂・調味料4,0855%
菓子類9,17511%
調理食品11,44313%
飲料5,3506%
酒類2,2893%
外食17,41220%
合計86,245100%

4人家族の光熱費平均

総務省「家計調査 家計収支編」によると、4人家族の1ヶ月あたりの平均光熱費は、共働き世帯、夫のみが働いている世帯にかかわらず約2.3万円であることがわかります。

共働きの場合の光熱費

共働き世帯の4人家族の1ヶ月あたりの光熱費平均は23,497円です。共働き世帯では、日中の在宅時間が少ないため、光熱費の消費が抑えられる傾向があります。しかし、家庭にいる時間が限られているため、冷暖房の効率的な使用や節電対策が必要です。また、共働き家庭ではエネルギー効率の高い家電製品を導入する傾向が見られます。

光熱費の内訳共働き世帯割合
電気代12,82055%
ガス代4,52719%
他の光熱4972%
上下水道料5,65224%
合計23,496100%

夫のみ働いている世帯の光熱費

共働き世帯の4人家族の1ヶ月あたりの光熱費平均は23,480円です。日中に家庭にいる人が多いため、電気代やガス代の使用が増える傾向があります。特に、子供が家で過ごす時間が多い場合、冷暖房の使用頻度が高くなるため、光熱費が増加することがあります。省エネ対策を講じることで、光熱費の節約が求められます。

光熱費の内訳夫のみ有業の世帯割合
電気代11,95651%
ガス代5,63224%
他の光熱3672%
上下水道料5,52524%
合計23,480100%

4人家族の家賃平均

4人家族に必要な広さや間取りの目安を基に、実際に家賃相場を調べてみましょう。

4人家族に必要な部屋の広さ、間取り

国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」によると、4人家族の望ましい居住環境を以下のように提示しています。

  • 最低居住面積水準:50平米
  • 誘導居住面積水準(マンション):95平米
  • 誘導居住面積水準(一戸建て):125平米

4人家族が賃貸で快適に暮らすための間取りは、家族のライフスタイルや子どもの年齢などによりますが、以下のような間取りが一般的です。

2LDK

「6畳以上10畳未満のダイニングキッチンと2つの居室」を組み合わせた間取りです。1LDKと同様に約40平米の物件が多いですが、こちらはリビングスペースを小さくすることで、居室を2つ設けられるのが特徴です。

3LDK

「10畳以上のリビングダイニングキッチンと3つの居室」を組み合わせた間取りです。2DKと比較するとリビングを広く取れるため、よりゆったりとしたスペースを確保しやすいでしょう。

4LDK

「10畳以上のリビングダイニングキッチンと4つの居室」を組み合わせた間取りです。ファミリー向けのマンションなどによく見られます。

4人家族が暮らす家賃の相場

4人家族が生活するための家賃相場は、都市部と地方で大きく異なります。

都市部、特に東京都心部では、家賃相場は比較的高い傾向にあります。具体的には、3LDKの物件の家賃相場は約26.3万円となっています。一方、23区を離れると、家賃相場が10万円を切るエリアも見つかります。

また、世帯年収によっても家賃の適正範囲は異なります。家賃の適正範囲は、一般的には手取り収入の20%から25%とされています。
例えば、世帯年収が300万円の場合、家賃の上限は7万円となり、500万円の場合は、家賃の上限は10万円となります。

したがって、家賃相場が26.3万円の場合、その家賃を払うためには、手取り収入が月額約105.2万円から131.5万円(年間で換算すると約1,262.4万円から1,578万円)必要となります。

4人家族の生活費を節約する方法

4人家族の生活費の節約方法をいくつか例をあげて紹介します。

子供の衣服のリサイクル

兄弟がいる家庭では、上の子が着ていた服を下の子が引き継ぐことで、衣服費を大幅に節約できます。子供は成長が早いため、新品の服を購入すると、すぐにサイズが合わなくなってしまうことがあります。先に着用した上の子の服を下の子が着用することで、新たに服を購入する必要がなくなり、大きな経済的メリットが得られます。さらに、服のリサイクルは環境に優しい取り組みにもつながります。

一週間のメニューを決めておく

食材の無駄を防ぐため、一週間分のメニューを事前に立てておくと効果的です。例えば、月曜日はパスタ、火曜日はカレー、水曜日は魚のグリルといった具体的なメニューを決めておくことで、必要な食材を事前に把握し、無駄な買い物を避けられます。また、まとめて大量の料理を作り、冷凍保存しておくと、忙しい日の食事準備の手間も省けます。

クーポンやセールを活用する

スーパーマーケットのセールやクーポンを活用することで、食費を節約できます。多くのスーパーでは定期的にセールを実施しているほか、会員登録すればクーポンが配布されることもあります。これらの情報をこまめにチェックし、セールやクーポンが適用される時期に買い物することで、食費を大幅に削減できます。

自動車を家族で共有する

家族で1台の車を共有することで、自動車の維持費を抑えられます。車には保険料や税金、ガソリン代など、さまざまな経費がかかりますが、1台を家族で使い回すことで、これらのコストを節約できます。必要に応じてレンタカーを利用する方法も検討できます。

家庭教育で学習をサポートする

塾代や習い事費用の節約には、家庭で子供の学習をサポートするのが効果的です。保護者が得意な分野を教えたり、オンラインの教材を活用したりすることで、高額な塾代を抑えつつ、質の高い教育を提供できます。学校の宿題のサポートなど、家庭教育を充実させることで、教育費用の節約が期待できます。

光熱費を省エネに切り替える

4人家族の光熱費を節約するには、家電製品の省エネ対策が重要です。冷蔵庫やエアコンなどの大型家電は、省エネ機能の設定を最適化することで、電気代の削減につなげられます。

また、照明をLED電球に切り替えると、消費電力を大幅に抑えることができます。さらに、断熱性の高い住宅への改修を検討することで、長期的な光熱費の削減が期待できます。例えば、窓ガラスの二重サッシ化や壁の断熱材設置などにより、冷暖房費用を抑えられます。


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