• 作成日 : 2024年7月12日

独身の生活費はいくら?食費や家賃はどれくらい?

独身の1カ月あたりの平均の生活費は約16.7万円、食費は約4.2万円、光熱費は約1.3万円です。この記事では、独身の生活費や食費、光熱費の平均や、家賃の相場、生活費を節約する方法について解説していきます。

独身の生活費平均

総務省「家計調査 家計収支編」によると、独身(一人暮らし)の1カ月あたりの平均生活費は、167,621円であることがわかります。詳細については、下記の表の通りです。

ただし、これはあくまでも平均値であり、実際の生活費はその人の年齢や環境により大きく異なります。

費目金額(月あたり)割合
食料(外食含む)42,049円25.1%
住居23,799円14.2%
光熱・水道13,045円7.8%
家具・家事用品5,760円3.4%
被服及び履物4,447円2.7%
保健医療7,367円4.4%
交通・通信21,654円12.9%
教育2円0.0%
教養娯楽18,794円11.2%
その他の消費支出30,704円18.3%
合計167,621円100.0%

※住宅ローンを除く
出典:総務省統計局|家計調査 家計収支編 1表 2023年(単身世帯)
をもとに表作成

上記の表でもわかる通り、一人暮らしの生活費は主に食料、住居、交通・通信に集中していることがわかります。

生活費で最も大きな割合を占めているのが「食料」(25.1%)です。独身世帯の場合、外食も含まれるため、食費が大きな割合を占める傾向と言えるでしょう。

また、交通・通信費は、全体の約12.9%を占めており、これは通勤や通学、スマートフォンやインターネットなど、日常生活に必要な交通や通信費用を含んでいます。現代の生活に欠かせないものですが、契約プランの見直しをすることで節約につなげることができるでしょう。

独身の食費平均

総務省「家計調査 家計収支編」によると、独身(一人暮らし)の1カ月あたりの平均食費は、42,049円です。

食費の内訳金額(月あたり)割合
穀類2,821円6.7%
魚介類2,222円5.3%
肉類2,400円5.7%
乳卵類1,832円4.4%
野菜・海藻3,746円8.9%
果物1,700円4.0%
油脂・調味料1,587円3.8%
菓子類3,238円7.7%
調理食品7,618円18.1%
飲料3,344円8.0%
酒類1,788円4.3%
外食9,690円23.0%
賄い費63円0.1%
合計42,049円100.0%

出典:総務省統計局|家計調査 家計収支編 1表 2023年(単身世帯)
をもとに表作成

食費の内訳を見ると、最も大きな割合を占めているのが「外食」(23.0%)です。単身世帯の場合、自炊するよりも外食する機会が多い傾向なので、外食費が平均的な食費の約4分の1を占めるという結果になりました。

次に大きな割合を占めているのが「調理食品」(18.1%)です。この数値を見ると、調理済みの食品を購入する割合が高いことがうかがえます。これは、一人暮らしの場合、家事の負担を軽減するために調理済み食品を選ぶ傾向があるためだと考えられるでしょう。

一人暮らしの食費は全体として、外食や調理済み食品の支出が大きな割合を占めているのが特徴です。一人暮らしの場合、自炊よりも、外食やコンビニなどの利用が多いことが生活スタイルとして反映されていると言えます。

独身の光熱費平均

総務省「家計調査 家計収支編」によると、独身(一人暮らし)の1カ月あたりの平均光熱費は、13,044円です。

光熱費の内訳金額(月あたり)割合
電気代6,726円51.6%
ガス代3,359円25.8%
他の光熱720円5.5%
上下水道料2,239円17.2%
合計13,044円100.0%

出典:総務省統計局|家計調査 家計収支編 1表 2023年(単身世帯)
をもとに表作成

光熱費で最も大きな割合を占めたのが「電気代」(51.6%)です。一人暮らしの住宅では、電気代が光熱費の過半数を占めるという結果になっています。

次に「ガス代」が光熱費の約4分の1に相当する25.8%を占めています。調理や給湯に使用するガス代も、独身世帯の光熱費を占めていることがわかります。

そのほかの内訳として、「上下水道料」が17.2%、「他の光熱」が5.5%となっています。
全体としてみると、独身世帯の光熱費の中心は電気代とガス代で、これらで光熱費の約8割を占めているという特徴でした。

一人暮らしの住宅では、家電製品の使用や調理のほか、お風呂やシャワーなどに電気やガスを多く消費するため、これらの光熱費が大きな割合を占めているのだと考えられます。一方で上下水道料金の割合は比較的低めです。

独身の家賃平均

一人暮らしに必要な広さや間取りの目安をもとに、実際に家賃相場を調べてみましょう。

一人暮らしに必要な部屋の広さ、間取り

国土交通省が定める水準によると、一人暮らしに最適な部屋の広さは、最低限の居住面積は25平米であり、快適な生活空間を確保するためには、40平米の広さが推奨されています。

間取りについては、一人暮らし向けの代表的な間取りには、ワンルームや1K、1DKなどがあり、広さは6畳から8畳ほどが一般的です。

一人暮らしが暮らす家賃の相場

国土交通省の「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、一人暮らしの平均的な家賃は、7万8,069円でした(※共益費を除く)。

ただし、こちらの数値は全国平均なので、地域によって家賃は大きく異なります。例えば、東京都23区内や都心部では全国平均の1.5倍を超えるエリアもあります。民間の住宅情報サイトによると、都内のワンルームの家賃相場は、港区で約11万円、渋谷区で約9.5万円、千代田区で約10.3万円という情報です。こちらの相場はあくまでも参考の数値なので、目安として認識しましょう。

一方、東京23区以外の地域になると、家賃相場が8万円を下回りエリアも存在します。地方都市では、上記の金額より1割から2割ほど安い物件もあるでしょう。

また、一人暮らしの家賃の目安は「手取り収入の4分の1から3分の1程度」が一般的だと言われています。例えば、年収が300万円の場合、家賃の上限は「7万円」となります。一方、年収が500万円の場合は、家賃を10万円としても、毎月数万円程度を貯蓄に充てられるでしょう。

独身の生活費を節約する方法

一人暮らしの生活費の節約方法を紹介します。

家賃の安い地域を選ぶ

可能な限り交通の便が良く、家賃の安い地域を選ぶことが重要です。複数人でルームシェアを検討し、家賃を分担するのも一つの方法です。また、必要以上に広い物件を避け、適度なサイズの物件を探すことで、家賃を抑えることができます。

敷金・礼金の安い物件を選ぶのも、初期費用を節約するうえで効果的です。さらに、上・下水道、光熱費なども含めた総合的な家賃を比較検討することで、より適切な物件を見つけられるでしょう。

外食を控える

食費については、自炊を心がけ、外食を控えることが重要です。食材の在庫管理を徹底し、食べ残しを最小限に抑えることで、無駄な支出を防げるでしょう。食材の一括購入や大容量パックの活用、季節の食材や安売り商品の活用なども、食費節約に効果的です。さらに、買い物リストを作り、必要以上の買い物を避けるように心がけましょう。

節電・節水を心がける

水道光熱費については、節電・節水に心がけることが重要です。こまめな消灯やBluetoothヒーターの活用など、日々の生活習慣の工夫が不可欠です。省エネ家電への買い替えも長期的な観点から検討に値します。

また、日光を最大限活用し、冷暖房の使用を抑えることで、光熱費の削減につながるでしょう。ただし、必要以上の我慢は逆に体調不良を引き起こしてしまうので、医療機関を受診するなど医療費の増加につながってしまいます。夏などは特に熱中症にならない程度の温度調節を行うことをおすすめします。

健康を維持する

健康を保つためには適度な運動が必要です。ジムに通う必要はなく、ウォーキングや自宅でできるストレッチなど、無理なく続けられる運動を選びましょう。これにより、健康維持に役立つだけでなく、ストレスの解消や睡眠の質の向上にもつながります。

また、定期的な健康診断の受診や予防接種の時間を確保しておきましょう。インフルエンザ予防接種などの対策を講じることで、将来的な医療費の抑制につながります。加入している健康保険組合の特典や公的支援制度の活用をしながら、保健医療費の負担を軽減することができます。

スマートフォンのプランの見直し

スマートフォンの月額プランを見直すことも節約の方法です。携帯のプランは大きく2つあり、1つは電話するためのプラン、2つ目は通信(インターネット)するためのプランがあります。通話時間と回数と、インターネットの使用ギガ数を確認し、適切なプランに変更しましょう。

また、Wi-Fiに接続してスマートフォンを利用することで、データ通信量を抑えられます。通話をするときは、通話料無料のLINEやSkypeなどを利用すると、通話料の節約になります。

他にも格安SIMに乗り換えるという方法もあります。ちなみに格安SIMは大手キャリアの回線を借りて、低価格でインターネット・通話を提供しているサービスのことです。

格安SIMに乗り換えることで、大幅な節約につながります。ただし、格安SIMに乗り換える際には、現在使用している携帯やスマートフォンの契約期間の縛りがある、端末の支払いが残っているなどの理由で、乗り換えられないこともあるので注意しましょう。


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