- 更新日 : 2023年12月22日
エンジンコインとは?価格チャートや将来性、おすすめの取引所を解説
エンジンコインは、ゲーム業界に焦点を当てた暗号資産として注目を集めています。本記事では、エンジンコインの特徴、現在の市場価格と将来性、購入方法について詳しく解説します。エンジンコインの取引に適したおすすめの取引所もご紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
エンジンコインとは
エンジンコインとは、シンガポールを拠点とする企業Enjin(エンジン)が発行している暗号資産です。エンジンコインは、Enjinが立ち上げたブロックチェーン資産発行プラットフォーム「Enjin Platform」で使用できます。
概要は以下の通りです。
ティッカーシンボル | ENJ |
---|---|
価格(2023年11月13日時点) | 約46円 |
時価総額(2023年11月13日時点) | 約467億円 |
発行上限 | 10億枚 |
時価総額ランキング(2023年11月13日時点) | 142位 |
開発元 | Enjin Pte. Ltd. |
発行開始 | 2017年11月 |
公式サイト | https://enjin.io/ |
価格は2023年以降、日本円で30~60円台を推移しています。時価総額ランキングは142位ですが、ゲーム業界を中心に今後の需要拡大が期待できます。
次項では、エンジンコインの特徴を見ていきましょう。
エンジンコインの特徴
エンジンコインは、ブロックチェーン技術を駆使してゲーム業界に革新をもたらす暗号資産です。ユニークな機能や大手企業との提携により、ユーザーにとって魅力的な価値を提供します。以下に主な特徴を5つに分けて紹介します。
Enjin Platformを利用する
Enjin Platform(以下、本文はエンジンプラットフォームと表記)は、ユーザーが簡単にブロックチェーンゲームやアプリを開発できる環境を提供します。
プラットフォームを使用すれば、ブロックチェーンの知識やゲームコーディングの技術が乏しい方でも、ゲームの開発が可能です。開発者はゲーム内アイテムや通貨をエンジンコインで管理し、その価値をブロックチェーン上で保証できます。
ブロックチェーンに詳しくなくても、開発者になれるエンジンプラットフォームは多くのクリエイターに支持されています。
NFT制作から販売まで可能
エンジンプラットフォームでは、エンジンコインを用いて、NFT(Non Fungible Token:非代替性トークン)の発行が可能です。NFTは、ゲーム内のアイテムやキャラクターの唯一性を証明し、付加価値を持たせることができます。
ゲームで使用されるアイテムやキャラクターはゲームをしなくなれば不要ですが、新たにゲームを始めるプレイヤーには需要があります。自分にとって不要なアイテムでも他のプレイヤーは価値を感じる場合があるのです。
NFTマーケットプレイスではアイテムなどの販売が可能であり、高額で取引されるケースもあります。
ゲームをプレイしながら稼げる
エンジンコインを使用するゲームでは、プレイヤーはゲーム内でアイテムを獲得し、それをエンジンコインで交換することが可能です。
ゲームをしながら稼げる仕組みができあがっており、Play to Earn(プレイ・トゥ・アーン:遊びながら稼ぐ)を実現できます。
また、エンジンプラットフォームで展開されるゲームは、使用するアイテムを他のゲームでも共有できる場合があるので、多様な楽しみ方も魅力の一つといえるでしょう。
メルティングという機能が使える
メルティング(melting)とは日本語で「融解」を意味する言葉です。メルティングによってゲームで使用するアイテムを解体し、裏付けされているエンジンコインを取り出すことができます。ゲームで獲得したアイテムはエンジンプラットフォームのNFTマーケットプレイスで販売できるため、不要になったら売却が可能です。
しかし、人気のないアイテムはなかなか買い手がつかない場合もあります。メルティングを使えば、NFTアイテムが売れなくても中のエンジンコインを取り出せるため、アイテムの価値がなくなることはありません。
メルティングで得られたエンジンコインは、別のアイテムを購入したり、日本円に換金したりするなど有効に活用できます。
メジャー企業と提携
エンジンコインは、マイクロソフト(Microsoft)やサムスン(Samsung)などメジャーな企業と提携して製品開発を行っています。
2019年にはサムスン発表の「Galaxy S10」のブロックチェーンウォレットには、対応銘柄としてビットコイン(BTC)や世界第2位の時価総額を誇るイーサリアム(ETH)などに加えて、エンジンコインも名を連ねています。
日本では総合エンターテイメント企業エイベックスのグループ会社「エイベックス・テクノロジーズ」や大手ゲーム会社「スクウェア・エニックス」とも提携しました。今後もエンジンのシステムを利用する企業が増えることで、エンジンコインの価値も高まっていくでしょう。
エンジンコインの価格と将来性
エンジンコインの価格や将来性について以下の内容を解説します。
- エンジンコインの現在の価格
- エンジンコインの過去の動向
- 今後の将来性
エンジンコインを購入する際の参考にしてみてください。
エンジンコインの現在の価格
エンジンコインの価格は以下の通りです。
エンジンコインは約0.28米ドルとなっており、日本円にして約42円です(※2023年11月116日の為替/151.25円で換算)。2023年6月から11月までの期間で0.2~0.3米ドルの間を推移しています。
エンジンコインの過去の動向
続いて過去5年の動向を見てみましょう。
エンジンコインは2017年より発行開始され、2020年まで大きな値動きはありませんでした。しかし、2021年より上昇し2021年11月には過去最高額となる3.85米ドル(約582円)となりました。これは、エンジンコインが2021年11月に暗号資産の主要な取引所であるCoincheckに上場したことが影響していると考えられます。
2022年以降は暗号資産全体の低迷期に入り、エンジンコインの価格も下落し現在に至ります。
今後の将来性
エンジンコインは独自のNFTゲームプラットフォームを使用し、多くの有名企業と提携する将来性ある銘柄です。
人気ゲームの登場によりエンジンの利用者が増えれば、利用されるエンジンコインの需要も増します。また、エンジンコインの発行枚数は10億枚ですが、2023年8月時点で約8.9億枚が発行されています。発行上限が近づくにつれてエンジンコインの希少性も上がるため、価格上昇の期待できるでしょう。
一方で、先の一連の動きを示すグラフの通り、短期間に急上昇しても、一転して下落する場合はあります。長期的にはゲーム産業の成長とともにエンジンコインの価値も上昇する可能性はありますが、短期的にはハイリスク・ハイリターンの銘柄ともいえるでしょう。
エンジンコインの購入方法
エンジンコインの購入は以下の3ステップで行えます。
- 取引所のアカウントを開設する
- エンジンコインの購入資金を入金する
- エンジンコインを購入する
取引所のアカウントを開設する
エンジンコインを購入するには、コインチェックやGMOコインなどの取引所の専用口座を開設する必要があります。
口座開設はそれぞれの取引所が用意するスマホアプリやパソコンのブラウザから操作が可能です。取引所ごとに会員登録メニューや口座開設フォームが用意されているため、メールアドレスを登録し、パスワードの設定や本人確認の手続きを経て口座開設が完了します。
エンジンコインの購入資金を入金する
取引所の口座開設が完了したらエンジンコインを購入するための資金を入金します。口座開設をするだけでは口座内に資金がない状態のため、日本円の入金が必要です。
入金は銀行振り込みやコンビニ入金など、さまざまな方法があります。
その例として、コインチェックの銀行振り込みによる入金手順を紹介します。
画像を参照しながら、以下の手順で実施しましょう。
- スマホアプリからウォレットを開き、中盤の「JPY」(日本円)をタップ
- 「入金」をタップ
- 「銀行振込」をタップ
- 表示された振込先に入金
コインチェックでは銀行振り込みの他にコンビニ入金、クイック入金がありますが、入金手数料がかかります。ご自身の操作しやすい方法を選択するとよいでしょう。
エンジンコインを購入する
購入資金を入金したあとは、いよいよエンジンコインの購入です。
専用のアプリやブラウザから販売所を利用し、ENJ(エンジンコイン)を選択します。「購入」をタップし画面が切り替わったら、金額を入力して購入ボタンをタップすれば注文完了です。
コインチェックの場合は、以下の通りです。
エンジンコインにおすすめの取引所
エンジンコインは複数の国内取引所で取引できます。その中でも今回は以下の3つを紹介します。
- Coincheck(コインチェック)
- GMOコイン
- DMM Bitcoin(DMMビットコイン)
Coincheck(コインチェック)
運営会社 | コインチェック株式会社 |
---|---|
取扱通貨数 | 27(2023年11月17日時点) |
レバレッジ | 非対応 |
販売所手数料 | 無料 |
入金手数料 | ①銀行振り込み:無料 ②コンビニ入金: ・3万円未満→770円 ・3万円以上30万円以下→1,018円 ③クイック入金 ・3万円未満→770円 ・3万円以上30万円以下→1,018円 ・50万円以上→入金金額×0.11%+495円 |
出金手数料 | 407円(日本円出金) |
最低取引数量 | 0.001通貨単位以上、かつ500円相当額以上(販売所で取引する場合) |
公式サイトURL | https://coincheck.com/ja/ |
コインチェックは豊富な取扱通貨数と、アプリダウンロード数が国内No.1を誇る信頼性の高さが特徴です。
2014年からサービスを開始したコインチェックは、万全のセキュリティー対策と取引画面の使いやすさによって、多くのユーザーに支持されています。
暗号資産の取引に慣れていない初心者でも安心して利用できるでしょう。暗号資産取引を始めるなら、コインチェックは押さえておきたい取引所の1つです。
GMOコイン
運営会社 | GMOコイン株式会社 |
---|---|
取扱通貨数 | 26(2023年11月17日時点) |
レバレッジ | ビットコイン(BTC)など一部の銘柄で対応(エンジンコインはレバレッジ非対応) |
販売所手数料 | 無料 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料(大口出金の場合400円) |
最低取引数量 | 最小注文可能数量:0.5ENJ/回(2023年8月1日時点) |
公式サイトURL | https://coin.z.com/jp/ |
GMOコインは最短10分で取引開始できる手軽さと、GMOインターネットグループの豊富な経験を活かしたセキュリティーの高さが特徴です。
口座開設や入金出金に関わる手数料が無料で、取扱銘柄数は26種類と充実しています。取引ツールは便利なスマホアプリや、PCブラウザ専用ツール「WebTrader」を提供しており、初心者からベテラン投資家まで幅広く愛用できます。
エンジンコインは0.5ENJから購入可能。少額からエンジンコインの取引を始めたい方は、GMOコインが選択肢の1つになるでしょう。
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)
運営会社 | 株式会社DMM Bitcoin |
---|---|
取扱通貨数 | 33(2023年11月17日時点) |
レバレッジ | 対応 |
販売所手数料 | 無料 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
最低取引数量 | 1ENJ |
公式サイトURL | https://bitcoin.dmm.com/ |
DMMビットコインは、60事業以上を手がけるDMMグループの暗号資産取引事業として2016年に設立しました。
DMMビットコインは、レバレッジ取引の取り扱い暗号資産で国内第1位を誇る豊富なラインナップと、DMMグループで培った安心・安全のセキュリティーが特徴です。
使いやすい専用アプリに加え、土日祝日も含めた365日の手厚いサポート体制など、たくさんの魅力にあふれています。
エンジンコインは1ENJから購入可能で、少額から暗号資産投資が始められるため、初心者でも挑戦しやすいでしょう。
エンジンコインの今後に注目しよう
本記事ではエンジンコインの特徴や価格と将来性、購入方法を解説しました。エンジンコインは独自のNFTゲームプラットフォームを持つため、今後の動き注目の銘柄です。
2023年以降の価格は1ENJあたり30~60円ほどで推移していますが、過去には10倍以上の価格で取引されていたこともあります。
エンジンコインに限らず暗号資産は価格変動が大きいため、多くの利益を得られる可能性がある一方で、大きく損するケースもあります。
これから暗号資産投資を始める方はリスクを加味したうえで、少額からチャレンジしてみるとよいでしょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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