- 更新日 : 2023年8月10日
ダブルトップとダブルボトムとは?売買の注意点
「ダブルトップ」、「ダブルボトム」は株式投資における売りまたは買いのサインを示しているチャートの形です。この記事では、株式投資の売買のタイミングを知りたいという方に向けて、「ダブルトップ」および「ダブルボトム」の概要と、投資に活用する際の注意点についてご紹介します。
目次
ダブルトップとは?
「ダブルトップ」とは、以下のようなチャートの形を指します。その形状から、別名「2つ山」などと呼ばれることもあります。

株価が上昇、下落を繰り返して、チャートの形がアルファベットのMの字のようになる状態です。③は①よりも低い山になることもあったり、④から再び上昇して3つの山ができたりする場合もあります。②と④を結んだ線は「ネックライン」と呼ばれ、ネックラインを下回ると本格的な株価の下落が始まります。
ダブルボトムとは?
「ダブルボトム」とは、以下のようなチャートの形を指します。その形状から、別名「2つ谷」などと呼ばれることもあります。

株価が下落からの上昇を繰り返して、チャートの形がアルファベットのWの字のようになる状態です。③は①よりも浅い谷になることもあり、④から再び下落して3つの谷ができる場合もあります。②と④を結んだ線もネックラインと呼ばれ、ネックラインを超えると本格的な上昇が始まります。
ダブルトップ&ダブルボトムの活用方法
「ダブルトップ」、「ダブルボトム」は投資家心理のせめぎ合いによって生まれるものであり、株式投資における売りのサインまたは買いのサインを示しています。それぞれの活用方法について、説明します。
ダブルトップは売りサイン!
ダブルトップは売りのサインです。具体的には、ダブルトップの図において、②と④を結んだラインであるネックラインを下回ったタイミングが、売りのサインになります。

一般的にダブルトップは、高値圏で発生しやすいチャートの形です。株価が上昇傾向にある中、早めに利益確定をしようとする方もいれば、図の①より高値で利益確定をしようとする方もいます。早めに利益確定をしようとする方が多ければ、株価は下落します。その下落のタイミングを狙って株を購入する方が多ければ、株価は上昇に転じます。①より高値で利益確定をしようと狙ってタイミングを逸した方が、①を天井と考えれば、③のタイミングで売りに出るでしょう。
④からもう一度反発する可能性もありますが、ネックラインよりも株価が下落すると、本格的な株価下落が始まる傾向です。そのため、④のタイミングを売りのタイミングと捉われば、深傷にならない可能性があります。
ダブルボトムは買いサイン!
ダブルボトムは買いのサインです。具体的には、ダブルトップの図において、②と④を結んだラインであるネックラインを超えたタイミングが、買いのサインになります。

一般的にダブルボトムは、安値圏で発生しやすいチャートの形です。株価が下落傾向にある中、反発を期待する人もいれば、図の①より下がると予測して早く利益確定をしようと考える方もいます。
①を底値と考え、反発を期待して株を購入する人が多ければ株価は上昇します。反発を期待している人の中で②に戻ったタイミングで、安心して利益確定をしようとする人が多ければ株価は下落します。しかし、さらなる反発の期待が高く、③を底値と考え、株価下落のタイミングで株を購入する方が多ければ、②と④を結んだネックラインを超えて上昇し、本格的な株価上昇が始まる傾向となります。④を買いのタイミングと見ておけば、上昇トレンドに追いつける可能性があることでしょう。
ダブルトップ&ダブルボトムの注意点
ダブルトップとダブルボトムは、売りのサイン、買いのサインと見ることができますが、必ずしもセオリー通りにいかないため、活用する上で注意しておきたい点もあります。
ダブルトップとダブルボトムにはだましがある
ダブルトップ、ダブルボトムが現れた後、ネックラインを超えて下落、上昇が本格的に始まると思っていたら、再度上昇、下落するという「だまし」が生じる場合があります。
なぜなら、チャートがダブルトップやダブルボトムを示した際に、セオリー通りに売りや買いに動く個人投資家がいることを見越して、逆の動きを仕掛けてくる機関投資家やファンドなどがいるからです。
先にもご説明した通り、投資家心理のせめぎ合いによって生まれるものです。「だまし」に右往左往しないためには、ダブルトップやダブルボトムが生じる前のチャートの動きにも目を向けて、レジスタンスライン(上値抵抗線)やサポートライン(下値支持線)から、高値や安値のめどを自分なりに予測し、自分なりの方針を持っておくことが大切です。
セオリー通りにいくとは限らない
「ダブルトップ」、「ダブルボトム」は株式投資における売りのサインまたは買いのサインを示しているチャートの形であり、売買のタイミングを見極める際に活用できます。
しかし、「ダブルトップ」、「ダブルボトム」がチャートに表れても、必ずしもセオリー通りに相場が動いていくとは限りません。ダブルトップやダブルボトムは投資家心理のせめぎ合いで生じるものであり、機関投資家やファンドなどはその逆を突く戦略を仕掛けてくる可能性があることも頭に入れておきましょう。
チャートの動きに右往左往しないためにも、日頃から自分なりの各銘柄の高値や安値のめどをつけておく姿勢を持った上で、賢く「ダブルトップ」と「ダブルボトム」の売買サインを株式投資に活かしていきましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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