VHTとは?株価推移や配当利回り、おすすめの証券会社

ヘルスケア関連銘柄への投資を検討している人は、VHTについて知りたいのではないでしょうか。VHTは米国のヘルスケアセクターを投資対象としており、約400の株式銘柄へ投資できるETFです。

本記事ではVHTの株価推移やチャート、投資するメリットや注意点について解説していきます。VHTが購入できるおすすめの証券会社もご紹介しているため、証券口座を開設する際の参考にしてください。

VHTとは?配当利回りは?

VHTとは、バンガード・米国ヘルスケア・セクターETFのことです。米国のヘルスケア・セクターを投資対象としており、医薬品や医療機器、バイオテクノロジー製品の研究開発、製造に携わっている約400の株式銘柄へ分散投資が行えます。

VHTの基本情報は、以下の通りです。

ティッカーVHT
名称バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF
運用会社バンガード社
設定日2004/01/26
連動指数MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50
投資対象米国のヘルスケア・セクターの大型株、中型株、小型株
投資対象銘柄数410銘柄
決算年4回(3月、6月、9月、12月)
経費率0.10%
純資産総額(十億USD)16.387
設定来
トータルリターン
9.94%
直近配当利回り1.41%

※2023年5月末時点

VHTの直近配当利回りは1.41%でした。VHTでは年に4回配当を分配しており、決算月になると配当が受け取れます。配当利回りとは、投資額に対する年間の配当金の割合を示す指標のことです。VHTは配当金を重視しているETFではないため、物足りなさを感じる人は、高配当が狙えるETF銘柄へ投資するといいでしょう。

VHTの構成銘柄

VHTは米国のヘルスケア・セクターの株式で構成されており、上位銘柄には、医療保険や医療サービスを手掛ける「ユナイテッド・ヘルス・グループ」や、バンドエイドなどを販売している「ジョンソン・エンド・ジョンソン」などの大型株が組み入れられています。

VHTの構成銘柄は、以下の通りです。

構成上位10銘柄比率
1UnitedHealth Group Inc.7.9%
2Johnson & Johnson7.2%
3AbbVie Inc.5.0%
4Eli Lilly & Co.4.9%
5Merck & Co. Inc.4.8%
6Pfizer Inc.4.1%
7Thermo Fisher Scientific Inc.4.0%
8Abbott Laboratories3.1%
9Danaher Corp.3.1%
10Bristol-Myers Squibb Co.2.6%

※2023年5月末時点

また、組入業種比率は、以下の通りです。

組入業種組入比率
1医薬品26.8%
2バイオテクノロジー19.2%
3ヘルスケア機器18.5%
4生命科学機器、サービス12.5%
5健康マネジメント12.0%
6ヘルスケアサービス4.9%
7ヘルスケア販売業2.0%
8医療施設1.7%
9ヘルスケア用品1.5%
10ヘルスケアテクノロジー0.9%

※2023年5月末時点

VHTの株価推移チャート

VHTの2004年1月から2023年6月末までの株価推移チャートは、以下の通りです。

TradingViewより引用

VHTが投資対象としているヘルスケアセクターは、不景気でも価格変動が少ないディフェンシブ銘柄とされています。そのため長期保有を前提として投資することにより、緩やかな成長を続けることでしょう。ただし医療保険制度の改革や、訴訟リスクなどにより一部の銘柄の価格が下落するリスクもあります。

VHTのメリット

VHTに投資するメリットは、以下の通りです。

  • 長期的な成長が見込める
  • 不景気でも価格変動が少ない
  • ヘルスケア・バイオ産業への分散投資が行える

長期的な成長が見込める

VHTが投資しているヘルスケアセクターは、長期的な成長が見込める業界とされています。世界的に人口の高齢化が進行しているほか、新たな治療法や医療技術の開発により、さらなる進歩が予想されるからです。

VHTのこれまでのトータルリターンは9.94%と高い水準を維持していることから、長期投資を前提とすれば、同様のリターンが得られる可能性があります。

不景気でも価格変動が起きにくい

VHTが投資対象としているヘルスケアセクターは、不景気でも価格変動が起きにくい「ディフェンシブ銘柄」と言われています。生活必需品や医薬品、社会インフラに携わる銘柄は、景気後退局面でもそれほど業績が悪化しないとされているからです。価格変動が起きにくい銘柄に魅力を感じる場合は、VHTに投資するといいでしょう。

ヘルスケア・バイオ産業への分散投資が行える

ユナイテッド・ヘルス・グループや、ジョンソン・エンド・ジョンソンなど特定の銘柄へ投資する場合は、価格変動の影響を大きく受けてしまいます。しかしVHTに投資することでリスクが分散されるため、安定したリターンを狙えます。HTの構成銘柄は運用会社であるバンガード社が選択や調整を行っているため、専門的な知識がない投資初心者でも安心して投資できます。

VHTのデメリットや注意点

VHTに投資する際は、以下のようなデメリットに注意しましょう。

  • 少額での積立投資に向いていない
  • 先進国に投資しているインデックスファンドよりも手数料が高い

少額での積立投資に向いていない

VHTは米国ETFのため、1株から購入できます。しかし購入するためにはある程度の資金が必要になるため、少額での積立投資には向いていません。2023年5月末時点の株価は235.86ドルであったため、VHTを購入するためには32,784円(※)が必要でした。毎月5,000円や10,000円を積立て投資したい場合は、ヘルスケアセクターを対象とした投資信託の購入をおすすめします。

※1ドル139円の場合、買付時手数料や為替手数料は考慮していない

全体に投資しているETFよりも手数料が高い

先進国全体を投資対象としているVOOやVTIでは、経費率が0.03%と低めに設定されています。しかしヘルスケアセクターへ集中投資を行っているVHTは経費率が0.10%と高めに設定されています。特定の業界へ投資する場合は銘柄の選択や調整、情報収集に一定のコストがかかるため、全体へ投資する場合と比較して経費率が高くなっているようです。

他社のETFと比較すると0.10%の経費率は決して高いわけではありませんが、少しでもコストを抑えたい人は、先進国全体へ投資しているETFを購入するようにしましょう。

VHTにおすすめの証券会社

ここからはVHTが購入できるおすすめの証券会社をご紹介していきます。取扱銘柄数や手数料、証券会社ごとの特徴を比較して、証券口座を開設する際の参考にしてください。

証券会社SBI証券マネックス証券DMM株
米国株
取扱銘柄数
5,600銘柄超4,460銘柄2,037銘柄
米国ETF
取扱銘柄数
368銘柄372銘柄287銘柄
手数料0.495%
(税込)
0.495%
(税込)
無料
為替
手数料
25銭買付時:0銭
売却時:25銭
25銭

※2023年7月6日時点

SBI証券

SBI証券のおすすめポイントは、以下の通りです。

  • 5,600超の取扱銘柄が魅力
  • スマホアプリで取引が完結
  • 投資初心者でも安心のサポート対応
米国株取扱銘柄数5,600銘柄超
米国ETF取扱銘柄数368銘柄
手数料0.495%(税込)
為替手数料25銭
公式サイトhttps://www.sbisec.co.jp/ETGate

※2023年7月6日時点

株式投資を積極的に始めたい場合は、SBI証券がおすすめです。SBI証券では5,600超の銘柄を扱っているため、自分に合った銘柄を見つけやすいからです。

またSBI証券では、初心者でも使いやすい「株アプリ」を提供しています。株式投資に役立つニュースやマーケット情報などが確認できるほか、銘柄探しや取引がスムーズに行えます。

マネックス証券

マネックス証券のおすすめポイントは、以下の通りです。

  • 米国株取引デビュー応援プログラムが魅力
  • 買付時の手数料が無料
  • 質の高い投資情報が豊富
米国株取扱銘柄数4,474銘柄
米国ETF取扱銘柄数372銘柄
手数料0.495%(税込)
為替手数料買付時:無料
売却時:25銭
公式サイトhttps://www.monex.co.jp/

※2023年7月6日時点

米国株をはじめて購入する場合は、マネックス証券がおすすめです。マネックス証券では「米国株取引デビュー応援プログラム」を設けており、初回入金日から20日間にかかった米国株の取引手数料について、最大3万円分までキャッシュバックが受けられます。

米国ETFの取引手数料についてもキャッシュバックが受けられるため、VHTへの投資を考えている場合は、マネックス証券で購入するといいでしょう。

DMM株

DMM株のおすすめポイントは、以下の通りです。

  • 手数料が業界最安値水準
  • 簡単に取引できるスマホアプリ
  • 平日の24時間サポートが魅力
米国株取扱銘柄数2,038銘柄
米国ETF取扱銘柄数287銘柄
手数料無料
為替手数料25銭
公式サイトhttps://kabu.dmm.com/

※2023年7月6日時点

手数料をできるだけ抑えたい場合は、DMM株がおすすめです。多くの証券会社では取引手数料を0.495%(税込)以上に設定していますが、DMM株では約定代金にかかわらず取引手数料を一律無料にしているからです。

またDMM株では、平日であれば24時間サポートが受けられます。わからないことがあればいつでも電話で確認できるため、安心して口座開設の手続きを進められます。

VHTと他のETFとの比較

ここからはVHTと他のETFを比較していきます。連動指数や投資対象銘柄、経費率などを比較して、ETFを選ぶ際の参考にしてください。

VHTと他のETFの比較表は、以下の通りです。

ティッカーVHTXLVIYHFHLC
運用会社バンガード社ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社ブラックロック社フィデリティ社
設定日2004/01/261998/12/162000/06/122013/10/21
連動指数MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50S&P ヘルスケア セレクト セクター 指数Russell 1000 Health Care RIC 22.5/45MSCI USA IMI Health Care 25/50
投資対象米国のヘルスケア・セクター米国のヘルスケア・セクター米国のヘルスケア・セクター米国のヘルスケア・セクター
投資対象銘柄数410銘柄65銘柄115銘柄432銘柄
経費率0.10%0.10%0.39%0.084%
純資産総額
(十億USD)
16.38739.3223.2092.94
トータル
リターン
3年:14.32%
5年:10.87%
10年:12.70%
3年:9.10%
5年:11.05%
10年:12.06%
3年:14.65%
5年:11.13%
10年:12.47%
3年:7.68%
5年:10.05%
10年:−
直近配当利回り
(税込)
1.41%1.58%1.21%1.40%

※2023年5月末時点

XLVとの比較

XLV(ヘルスケア・セレクト・セクターSPDRファンド)は、米国のヘルスケアセクター65銘柄を投資対象としており、S&P ヘルスケア・セレクト・セクター・インデックスに連動した投資成果を目指しています。

VHTとXLVとの比較表は、以下の通りです。

ティッカーVHTXLV
運用会社バンガード社ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社
設定日2004/01/261998/12/16
連動指数MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50S&P ヘルスケア・セレクト・セクター・インデックス
投資対象米国のヘルスケア・セクター米国のヘルスケア・セクター
投資対象銘柄数410銘柄65銘柄
経費率0.10%0.10%
純資産総額
(十億USD)
16.38739.322
トータルリターン3年:14.32%
5年:10.87%
10年:12.70%
3年:9.10%
5年:11.05%
10年:12.06%
直近配当利回り
(税込)
1.41%1.58%

※2023年5月末時点

VHTとの違いは、投資対象株式が65銘柄に厳選されていることです。組入上位銘柄はVHTと同様ですが、ユナイテッド・ヘルス・グループ(9.05%)や、ジョンソン・エンド・ジョンソン(8.62%)などの組入比率が高めに設定されています。厳選された投資銘柄に魅力を感じる場合は、XLVに投資するといいでしょう。

IYHとの比較

IYH(iシェアーズ米国ヘルスケアETF)は、米国のヘルスケア・セクター115銘柄を投資対象としており、Russell 1000 Health Care RIC 22.5/45 Cappedに連動した投資成果を目指しています。

VHTとIYHとの比較表は、以下の通りです。

ティッカーVHTIYH
運用会社バンガード社ブラックロック社
設定日2004/01/262000/06/12
連動指数MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50Russell 1000 Health Care RIC 22.5/45 Capped
投資対象米国のヘルスケア・セクター米国のヘルスケア・セクター
投資対象銘柄数410銘柄115銘柄
経費率0.10%0.39%
純資産総額
(十億USD)
16.3873.209
トータルリターン3年:14.32%
5年:10.87%
10年:12.70%
3年:14.65%
5年:11.13%
10年:12.47%
直近配当利回り
(税込)
1.41%1.21%

※2023年5月末時点

VHTとの違いは、投資対象が115銘柄に厳選されていることです。しかし同様に銘柄が厳選されているXLYと比較して、経費率が高めに設定されています。トータルリターンや直近配当利回りにも差がないため、特別な理由がない場合は、VHTまたはXLYに投資するといいでしょう。

FHLCとの比較

FHLC(フィデリティMSCIヘルスケア・インデックスETF)は、米国のヘルスケア・セクター432銘柄を投資対象としており、MSCI USA IMI Health Care 25/50に連動した投資成果を目指しています。

VHTとFHLCとの比較表は、以下の通りです。

ティッカーVHTFHLC
運用会社バンガード社フィデリティ社
設定日2004/01/262013/10/21
連動指数MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50MSCI USA IMI Health Care 25/50
投資対象米国のヘルスケア・セクター米国のヘルスケア・セクター
投資対象銘柄数410銘柄432銘柄
経費率0.10%0.084%
純資産総額
(十億USD)
16.3872.991
トータルリターン3年:14.32%
5年:10.87%
10年:12.70%
3年:7.68%
5年:10.05%
10年:−
直近配当利回り
(税込)
1.41%1.40%

※2023年5月末時点

VHTとの違いは、経費率が低めに設定されていることです。2013年に設定されたETFであるため単純な比較はできませんが、直近5年間のトータルリターンはVHTと同じ水準です。2023年11月になると直近10年間のトータルリターンが確認できるため、そちらも同じ水準であれば、FHLCへの投資を検討するといいでしょう。

VHTはヘルスケアセクターへの投資に最適のETF

本記事ではVHTの特徴や、投資するメリット・デメリットについて解説してきました。VHTに投資することで、米国のヘルスケア・セクターへ分散投資が行えます。

ヘルスケア・セクターは、景気後退局面でも業績が悪化しにくいディフェンシブ銘柄と呼ばれていることから、他のETFと組み合わせて保有する方法も有効です。低リスクで投資を始めたい人は、長期保有を前提としてVHTを購入するといいでしょう。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。