取得原価主義
「取得原価主義」とは、資産や負債をその取得時の原価で帳簿に計上し続ける会計の基本原則のことを指します。例えば、ある企業が1,000万円で機械を購入した場合、この機械は取得原価主義に基づき、帳簿上で1,000万円として計上されます。
市場価格が変動しても、この機械の帳簿上の価格は取得時の原価のままとなります。ただし、経年の摩耗や技術の進歩などによる価値の減少を反映させるために、減価償却を行うことは一般的です。取得原価主義は、取引の客観性や再現性を確保するための原則であり、多くの国の会計基準で採用されています。
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