イールドダッチ方式

「イールドダッチ方式」とは、新しい債券を発行する際のオークション方式の一つです。この方式では、投資家が支払いたい価格ではなく、受け入れることができる最低利回り(イールド)を提示します。オークションは、提案されたイールドの中で最も高いイールドから順に、発行される債券の総量が埋め尽くされるまでのイールドを採用しています。

例えば、国や企業が新しい債券を発行する際、投資家Aが1%のイールド、投資家Bが1.5%のイールド、投資家Cが2%のイールドを提示したとします。発行総量が投資家AとBの提案で埋め尽くされる場合、1.5%が採用されるイールドとなり、AとBの投資家にそのイールドで債券が割り当てられます。この方法で、発行者は市場からの需要を反映した適切な利回りで債券を発行することができます。

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