ERM II
「ERM II」は、”Exchange Rate Mechanism II”の略で、ユーロ圏に参加する前の移行期間における為替レートのメカニズムを指します。ユーロが導入された後も、全てのEU加盟国が即座にユーロを採用したわけではありません。それらの国々は、ユーロへの参加資格を得るための一定の基準を満たす必要がありました。
ERM IIは、その基準の一部として、国の通貨がユーロに対して一定の変動範囲内で安定していることを確認するための仕組みです。具体的には、参加国の通貨は中央為替レートを基準に±15%の変動範囲を許容されています。
このメカニズムを通じて、各国の経済の安定性やユーロへの準備状態が確認され、その後ユーロ圏への完全な参加が可能となります。
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