見切り千両

「見切り千両」とは、証券取引において使われる日本特有の用語で、損失を最小限に食い止めるために、損を出してでも早期に売却することを指します。文字通り、「早めに見切りをつけることで、大きな損失を防ぐ」という意味合いです。

この言葉の由来ははっきりしていませんが、古典落語『千両みかん』の中の話から来ているとする説があります。物語の中で、主人公が早くに損を承知で商売の品を手放すことで、結果的に大きな損失から逃れることができたというエピソードです。

投資においては、株価や資産価格が下がり始めた際、さらなる大きな損失を避けるために、少しの損で売却する行動や判断を「見切り千両」と言います。この考え方は、損切りの大切さを強調するものとして、多くの投資家に受け入れられています。

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