マークアッププライシング

「マークアッププライシング」とは、証券取引に関する用語で、特に証券業者が顧客に対して提供する金融商品の販売価格に、ある程度のマージンや手数料を上乗せして設定する価格設定の方法を指します。具体的には、証券業者が金融商品を仕入れる際の原価や取得価格よりも高い価格で顧客に販売することで、その差額分を業者の収益とする仕組みです。

例えば、ある株を100円で取得した証券業者が、それを102円で顧客に売る場合、2円がマークアップとしての手数料や利益として業者に入ることになります。この方式は、顧客が直接取引所等で商品を購入するのではなく、証券業者を介して取引する際のコストとして存在します。

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