バーナンキ・プット
「バーナンキ・プット」とは、2008年の金融危機時にアメリカの連邦準備制度理事会(通称:フェド)の議長だったベン・バーナンキ氏の名前を冠した言葉で、フェドが金融市場の下落や危機を阻止するために、必要な措置を取ることを市場参加者が期待する概念を指します。
具体的には、金融市場が大きく下落したり、経済が悪化したりすると、フェドが金利を下げるなどの緩和策をとることで、市場を支えるという期待が背景にあります。この期待が、投資家たちに安心感を与え、大きな市場の下落をいくらか和らげる役割を果たしたと言われています。「バーナンキ・プット」は、かつて「グリーンスパン・プット」と呼ばれたAlan Greenspan時代のフェドの政策と似た概念です。
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