初値倍率

「初値倍率」とは、新規公開企業の株式(IPO: Initial Public Offering)が、証券取引所で初めて取引される際の始値と、発行価格との比率を示す指標です。この倍率は、新規公開株の人気や市場における評価を示す一つの指標として注目されます。

例えば、ある企業の株式が1株あたり1,000円で公募され、初めて取引所で取引された際の始値が1,500円だった場合、初値倍率は1.5倍となります。

この倍率が高いほど、そのIPO株に対する投資家の期待や需要が高いことを示しています。逆に、倍率が1倍以下の場合は、発行価格に対して市場の評価が低いことを示唆しています。初値倍率はIPOの成功度を示すバロメーターとも言えるため、多くの投資家が注目する数字の一つです。

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